【知らずに集中力低下?】
現代人の集中力の低下、倦怠感は現代人に多い文明病によるものである。
文明病を引き起こすひとつの要素が「炎症」 ヒトの細胞レベルで起きる火事🔥のようなもので鬱や肥満、糖尿病といった様々な不調の原因だと考えられてる。
もうひとつが「不安」の問題。「腸」、「環境」、「ストレス」の3つを修正する必要がある。
パプアニューギニアで暮らすキタヴァ族の健康状態と現代人の健康状態を比べた研究データによると、
キタヴァ族が脳卒中や動脈硬化にかかるケースはなく、 糖尿病の発症率はおよそ1%
日本人の発症率は15%
80代の高齢者が認知症にかかることもなく、癌の割合もほぼゼロ。
狩猟採集民族=外傷や感染による短中期的な炎症がメイン。 激しい発熱や嘔吐など周囲から見てすぐわかるような症状がでる。
現代の日本人=体内で延々とくすぶる長期的な炎症がメイン。誰にでもわかるような症状は表に出ず、少しずつ不調が進行する。
理由として、
多すぎる :古代には少なかったものが、現代では豊富すぎる。
少なすぎる:古代には豊富だったものが、現代では少なすぎる。
新しすぎる:古代には存在していなかったが、近代になって現れた。
ヒトの脳と体は「低カロリー」には上手く対応できるが、「高カロリー」を処理するようにはできていない。
「不安」の存在理由は?
不安の機能は「アラーム」
生存の危機を察知し、事前に対策を取れるようにアラームを鳴らす。
人類にとって最も重要な機能のひとつ。
不安がなければ人類は未来の危険になすすべがなく、絶滅してしまう。
「ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方が強度が高い」と言われる。
2004年にロードアイランド大学が行なった実験によると
研究チームは有名IT企業で60個の事業部を調べ、収益の高さや顧客の満足度をもとに優秀なチームとダメなチームの違いがどこにあるのかチェックしました。
最も収益が高かった事業部のメンバーは、仕事中にポジティブな発言をする割合が、ネガティブな発言の6倍も多かった。
「来月の利益は最悪だ・・・」のように不安なコメントの悪影響をひとつ打ち消すためには「君の意見には大賛成だ」といったポジティブなコメントを6つもぶつける必要がある。
それぐらいネガティブな感情は私たちの心をかき乱す劇薬といえる。
「現代人の腸はバリアがほとんど破れている」
腸内細菌は食物繊維から酪酸という脂肪酸を生産し、これで有害物質が体内に入り込むのを防いでくれる。
しかし、人類の暮らしが近代化する中で、このシステムに不調が出てきた。
その原因が「リーキーガット」という症状です。
これは腸の細胞に細かな穴が開いてしまう現象のことで、日本語では「腸管壁侵漏症候群」と言います。
腸の粘膜をつなぐ結着細胞が壊れて、バリア機能が破れた状態を意味する。
リーキーガットはアレルギーや認知機能の低下など様々な症状を起こしますが、中でも重要なのは「疲れやすさ」の関係性。
現代人の謎の疲れに対して、
食物繊維やヨーグルトが効くとされている。
また腸内細菌はおもに食物繊維を食べて繁殖する。
本来のエネルギー源は炭水化物ですが、ブドウ糖の大半は小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌が大量に住む大腸まではほとんど届きません。
そこで彼らは食物繊維をエサにしている。
しかし、現代人は年ごとに食物繊維の摂取量が減ってきている。
厚労省は1日の食物繊維の摂取量を20~27gに定めていますが、今の日本人は13~17g程度しか摂れていない。
コロラド州立大学が229種の狩猟採集民を調べたところ、彼らは1日で42.5gもの食物繊維をとっていた。
といったように、もしかすると古代人の方が健康で幸せに暮らしていたように感じます。もちろん現代のように安全でなかったり、食べたい時に食べれないことがあるかもしれない、しかし研究データのように健康状態、心の状態は古代人の方がいいように感じます。日々食べるものは脳に直結して、影響を与えてきます。
知らないうちに私たちは自分で自分の体に悪影響を与えているかもしれません。