ハタチノコロ はじめてのヨーロッパ(12)ピッツェリアでババアと壮絶バトル!
3/8 今日は1日中ローマを観光。午前中はバスで市内の見所スポットを回る。昨夜はコロッセオの中に入れなかったけど、今日は入れた。日本語ツアーの人々が隣にいたのでそちらに耳を傾けていると、パットがまた茶々を入れてきた。レックも笑っている。だってこっちの方が解りやすいじゃんかw 2人に「よ~く聞いとけよ笑」と言われたw さて、午後は楽しみにしていたヴァチカン市国観光。しかし、猿岩石のように国境の赤い線を自分の足で跨ぐことはできず、気づいたらバスでヴァチカンに入っていた。移動がラクでいろんな国に行けるのはこのツアーの良い所でもあるけど、やはり自分の足で周りたいなあ・・。ここでガイドを務めるのはプライドが超高そうなイタリア人。このガイド、ろくな説明もしないクセに何だかツンツンしてて気に入らないw まずはカトリック教会の総本山であるサン・ピエトロ大聖堂やヴァチカン宮殿に隣接するバチカン美術館へ。そう、システィーナ礼拝堂にあるミケランジェロの「最後の審判」が最大の目的である。神が天国へ行く者と地獄に落ちる者を最終的に選別する光景が描かれている。地獄に落ちそうな邪鬼や罪人は振り落とされないように必死にしがみついている。その形相1つ1つが驚くほどリアル!やはり誰でも死に際は天に召されたいと思うものなのだろうか?何だかとても憐れに思えてきた。ここはNo flashなので、ラヒシの性能の良いカメラに任せて後で送ってもらおう。それにしてもすごい人だかり。ローマっていつもこんなに人でいっぱいなのかな?それはヴァチカン美術館に限ったことではなく、ローマ市内やその他の場所も観光客でごった返す。人があまりいないイタリアとなるとやっぱり田舎に行くしかないのか?あと、オランダ国立美術館でもそうだったけど、有名な絵を所蔵している所は絵までの道順が矢印で示されている。「Night Watch→」とか「←Last Judgement」のように。これが何とも興ざめである。美術館はやはり団体ツアーではなく個人で回りたいところ。次回は気に行った所をセレクトしてそうしたい。団体ツアーは残念な部分も多いが、今回私にとって名所を回ることは2次的な目的であり、友達を作ったり、英語を積極的に話すことが1番の目的。そういう意味ではとても良い選択をしたと思う。ツアーのネイティブスピーカーの皆は必ず「恥ずかしがらず、怖がらずどんどん話しなさい」と言ってくれる。間違いを恐れていたら何も伝わらない。自分が何を考えているかを伝えることが大切。カッコつけて口をつぐんでいても仕方ない。人間対人間、喜怒哀楽という基本的感情は皆が持っているのだから。ヨーロッパを皆で周るツアーに参加してから随分耳が慣れてきたが、まだまだガイドの解説の大半を聞き逃しているのがとてももったいない。次回はもっと聞き取れるようになって是非戻って来たいな♪ 宮殿を出たあとはサンピエトロ大聖堂へ移動する。ここは今ほとんど改装中であまり見栄えが良くなかった。スコットとヴァネッサはツアーから外れて2人だけで訪れていた。え!そんなこともできるんだー。そうか、オプショナルツアーだから別にそれを申し込まずに個人で来ればいいのね。なるほど!
ひと通り見て、一行はホテルに戻った。ラヒシと一緒に市街に行こうとしたら、パットとレックも一緒に行くことになった。ベリンダはツアーが始まる前に友達がいるロンドンで転んで、以来ずっとお尻が痛いから部屋で休むらしい。おお、かわいそうなベリンダ・・。ホテルのフロントでバスチケットを買おうとしたけど売っていないので(ここで買えると思ったのはやはり私の勘違いだったのかな?)すぐ近くのタバコ屋に買いに行く。面倒なので往復買っておく。イタリアはバスがホントに面倒だわ・・。私は「真実の口」に行きたかったけど、結構離れた場所にあるので「私1人で行ってくるよ・・」と皆に伝えると「Tommyが行きたいのなら一緒に行く」と言ってくれた。でも時間もあまりないし悪いかな?と思って「やっぱり1人で行く」と言うと、パットとレックが「1人で行きたいのなら私たちはやめておくよ?」と言う。なんか逆に気を使わせてしまっているな、私・・。皆と行くのが嫌なんじゃない、それを伝えなくちゃ!「違うの。皆と行きたいけど、もし皆が他の所に行きたいなら悪いから、1人で行こうと思ったの!」と言うと、何だかお互いに気を遣いあっていたのが可笑しくて笑ってしまったw 結局「真実の口」には行かなかったけど、街中を皆でウィンドウショッピング(パットとレックが一緒ならやっぱり買い物w)して、それなりに楽しく過ごせた。スペイン広場で少し休憩。そばに小さなフラワースタンドがある。かわいい・・。私もこんなお店を自分でやってみたい。写真に写すだけでも絵になる花たち。これもお気に入りの1枚になりそう。おなかがすいてきたのでレストランを探そう。安くておいしいイタリアンにありつきたい!皆そう思っていた。1軒のピッツェリアを見つけた我々は、もう歩き疲れたのでそこに入ることにした。ビュッフェ形式か単品かを最初に決めるシステムらしく、私は単品でパスタとサラダを頼んだ。サラダはビュッフェ形式で取り放題かと思いきや、厨房にいるオヤジが面倒くさそうに皿に盛る。メニューにはサラダ4500リラと書いてある。300円くらいか、まあいいや。オヤジが適当に葉っぱの部分だけ盛ってよこしたので「コーンをもっと入れて!」とリクエストしたらすごく嫌な顔をされた。何だこのサービスの悪さはw
イタリアに来て初サラダ、そこでドレッシングについて少し語る。イタリア人はドレッシングを使わない(のかな?)。テーブルにビネガーとオリーブオイルと塩コショウがドンッと置いてあり、「ほれ、好きなだけかけろ!」という感じ。しかしその味の調節が微妙で困る。日本で食べるようなおいしいドレッシングにはほぼありつけない。そしてこれはヨーロッパの安いレストラン全般かもしれないけど、野菜が新鮮じゃなく、たいていしなびている。サラダフリークの私としてはこれは許せない!しかもメニューには4500リラと書いてあるのに、ウェイトレスのババアとオヤジが6500リラとか言い出す。ぼったくり?!これには全員文句ブーブー。私はメニューが貼ってある所まで歩いて行って、「これは何じゃい、コラ!」的怒りをぶつけてみた。そしたらオヤジは折れたらしく、その件は解決。次はメインディッシュ。私はスパゲティーが食べたい。イタリア語で書いてあるのでわからないが、かすかに書いてある英語から推測し、トマトベースのピリ辛味と判断した(アラビアータ的な)。しかし、来たのはところどころ焦げたオイルギトギトのキャベツの炒め物とスパゲティーが混ざったものだった(おそらくぺペロンチーノ的なものだろう)。何だコレ?ここイタリアだよね?w しかも、こんなの頼んでないし。これ商品として出すのはヤバくないか?というレベルのマズさだった。あんなマズいもの二度と食べたくない。こんなので12000リラ(約800円)もした。800円出せば日本でだってそこそこなスパゲティが食べられるはず。ラヒシはチキンとラザニアのようなものを少しずつビュッフェで取って食べていた。何かそっちのほうがおいしそう・・。めちゃくちゃ後悔。私たちがサラダの値段やらパスタの具やらでクレームしているうちに、最初に担当していた目の周りのアイラインがすごいババアが逆切れし、新米ボーイ君にチェンジw 彼は「僕はバイトなんだよ~、勘弁してくれよ~」と言わんばかりに眉毛を八の字にして困っていた。もちろん彼は何も悪くない。でもとても要領悪そう。
最後は会計でもまた揉めたw ラヒシが大きなお札を出しておつりをくれと言ったら、ババアはそのままお札を持って姿をくらまし(というかバックヤードに行ったのだけどw)すぐにおつりを持って来ようとしない。すごく長時間待たされている。ぼったくりの次はつり銭泥棒?ここでラヒシがブチ切れた。なんとポルトガル語でババアに挑んだ!ポルトガル語、スペイン語、イタリア語は似ているので何となく通じるらしいのだが、激しい口論になっているww ラヒシはババアの攻撃にビクリともしない。この子お嬢様っぽいけどかなり気が強そうw やれー、もっとやれー!!w 私たちが知らないうちに話し合いは済んでいて、結局ババアが折れてラヒシがつり銭をゲットした。何だか疲れた・・ここでも分かった。イタリア人は嘘つきが多い。とりあえず1度はぼったくりを試みるようだ。そうはさせないよ!チップなんてゼッタイあげないからね!こんな店二度と来るかー、ぷんぷん!私たちがあまりにうるさいので、周りのお客さんたちは「何事?何事?」という様子で見ていた。相変わらず新米のボーイ君はオロオロして、「ボクのせいじゃないよ~ん?」ということをアピールしていた。やっぱりこの人どうやら今日初めて働くらしいw なんかぎこちないと思ったわ。あのババアの尻に敷かれていじめられてそう。ひょっとしてこの一件でクビになったりして・・。気分の悪い夕食を済ませ、そろそろ帰ろうかと思ったその時、先ほどのレストランの並びにジェラート屋があるじゃないか。これをただ見過ごすわけがない。もちろんダブルのジェラート行くでしょう!イタリアンジェラートは日本でもとても人気なので、やっぱり本場のは食べておかないと。パットは私が「幸せ♡」と思いながら食べているとニヤニヤこっちを見ている。パットは甘いものが好きじゃないらしく、私にイチゴのシャーベットを3分の2くらいくれた。(ならなんで買うんだろう?と思ったけど、アイスをゲットしたからそんなのどうでもいいわw)ラヒシはダイエット中と言ってさっきのレストランでの食事にも気を遣っていたくせに、アイスを食べてたら一緒だよw 幸せのひとときが過ぎ、バスでホテルに戻った。なんか今日はハラハラドキドキ&怒りつかれた1日だったw