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レゾナンス:無限号列車は流行らない

$${\large\underline{\text{注意:この記事はネガキャンに溢れています!!}}}$$

 先日リリースされた中華製ソシャゲ「レゾナンス:無限号列車(以下レゾナンス)」はbilibiliで見かけた時から気になっており、その時点で上陸が確定していたため、動向はこまめに確認するようにしていた。

 その理由の一つは本土における評価の高さだ。
 bilibiliのユーザー評価はapp storeやgoogle playとは異なり10段階評価だ。
個人的な感覚だが「7」を超えるアプリは言語が分からなくてもある程度面白い。
「8」を超えるのはかなり面白いと思っている。

bilibiliの人気度上位15位以内で日本上陸済みのソシャゲ一覧
タイトルのみ日本語に

 上の画像を見てもらえれば分かると思うが、日本でも高評価を得ているソシャゲのほとんどは7点以上である。
 FGOが低いのは当然だが、原神が低いのは中国本土での炎上が影響している(筆者は詳細は知らない)。原神に関しては一時期5.4とかまで落ち込んでいたのでそれから比べるとかなり復活した方である。

 本題に戻して、現時点でのbilibiliのレゾナンスの評価は以下の画像のように、決して悪くはない。

100万DLで7.8は上々である。

 bilibiliはリリース前の予約時点から評価が出来るため、リリース後すぐは余程酷くない限り勝手に点数が高くなる。
 しかし、レゾナンスは本土でCBTを行っていたためこの評価にはCBT時点での評価も含まれており、少なくとも筆者の記憶が正しいならば8点を超えていた。

 ではなぜこれほどに本土では高評価のソシャゲが流行らないと断言出来るのか。

 理由は2つ。
 ・UIの分かりづらさ
 ・序盤のシステムの不親切さ


UIの分かりづらさ


 以下の画像を見てもらいたい。

この画像を見てなんとなく操作出来そうと思った人は制作者程度だろう

  UIの問題点は多岐にわたる。

右上のアイコン

 それぞれショートカットなのだが、一見してなんとなく察せられるものと意味不明なアイコンとが入り混じっている。

プレイ済みの人間がかなり甘い目で見ても分かりやすいと思えるのは
左から3・4・6番目くらいだ

 スペースが空きやすく、人間の視線の動きからして目に入りやすい右上にアイコンを配置するのは理解できるが、せめてもう少し分かりやすくしてもらいたい。
 それぞれのアイコンの役割を可視化するとこうなる。

一番左とか分かるかこんなもん

 更に質が悪いのが「イベント」の中にイベントによるログインボーナスが含まれているのである。

イベントタブに含まれているログボ
ちゃんとここから受け取る必要がある
この画面にはあのボタンからしか入れない

 普通はログイン時に勝手に受け取ったり、何かしら通知(このゲームであれば❗️)を行うべきだと思うがこのゲームにはそんなもの一切無い。
 ちなみにこのスクショは執筆日のログイン直後に撮影したものである。正確にはゲームそのもののログボはログイン時に勝手に受け取るため、その直後の画像である。

 更に、先の画像で「3日目にSSR選択チケット獲得」と書かれているが、これを使用するためにはあの分かりづらいアイコンからアイテム欄を開いて使用する必要がある。
 ちなみに筆者は使用方法を理解するまでに2日程要した。

一応プレイヤーアイコンをタップした際に出てくるメニュー


ここの倉庫のアイコンが一緒なので頑張れば気付ける
筆者はここで倉庫アイコンのことを知った


クエストが見づらい


背景と被って文字が見づらい

 見てもらえれば分かりやすいと思うが、文字の一部が背景と同化してしまい、非常に見づらい。PC版ですら見づらいのだからスマホなど余計にだろう。
 せめて薄い黒背景を追加するだけでもかなり見やすくなるだろう。
 そもそも文字と被る部分の背景に同色を配置するな。


ただでさえ複雑なシステムが分割されていて不便すぎる

 このゲームは電車で様々な都市を行き来し、そこでアイテムの取引や各都市での名声を上げていくことが一つの売りである。
 そのため電車自体が一つのコンテンツとして存在しているのだが、それがまたややこしい。

画面下部のこのカセットテープのようなアイコンを押すと電車の強化画面へと遷移する


下の方のボタンは飾りで実際に機能するのは
「レベルUP」「列車電力」「給電モジュール」「出発>>>エンジンコア」のみである
指定のコストを支払うことで列車の速度を上げたり強化が出来る
「出発>>>エンジンコア」では特定のチャレンジをこなすことで何かが強化できる


ただし、こなせばいいだけでは無く素材やマネーなどのコストも必要
正直面倒


 また、それらとはまた別に存在する列車の整備要素。

矢印部分の列車整備から飛べる


列車の整備などは一定値を下回ると勝手に行えるように出来る


ただしゴミ処理要素は自分で行う必要があるので面倒
他にもこっちでも列車の性能を向上できたり
列車の編成などを変更できる
ただし変更できるようにするには序盤にしては莫大なゲーム内マネーが必要
オマケ要素として列車の見た目を変更できる
通常は塗装が変わる程度だが課金すれば
全く違う見た目にできる上に列車の性能がおまけ程度に上がる
性能向上は本当に微々たるものなのでお布施したいなら買っても良いんじゃないかな

 と、画像を並び立てて一気に説明したがこれだけでもシステムの煩雑さがある程度は理解できたのでは無いだろうか。
 ともかく画面遷移が多いのである。
 これが「A列車で行こう」のようなシミュレーションゲームならまだギリギリ許せるかもしれないが、短時間に効率よく回す要素が求められるソシャゲにとってはかなり致命的だと思われる。


序盤のシステムの不親切さ

 先にも述べた通り、このゲームは列車で様々な都市を行き来してお金を稼いだり、その駅のクエストをこなしたりするのがメインコンテンツである。
 つまり、列車での移動はこのゲームにおいて欠かせないものとなっている。
 しかし、それがこのゲームにおいて致命的な欠点となっている。

 このゲームの列車での移動は以下のように行われる。

出発ボタンから目的地を指定

      ⬇

列車での移動を眺める】(シミュゲー好きな筆者としては正直楽しい)

      ⬇

唐突に敵が現れるので$${\LARGE\text{手動で}}$$対処する】(しかも数回)

      ⬇

駅に着いたら$${\large\text{手動で}}$$駅に入る

 文字だけで既に面倒さが伝わると思う。
 しかしやはり文字のみではインパクトに欠けるため、画像も添えて解説をしたい。

【出発ボタンから目的地を指定】

 

この画面の右下の小さな出発ボタンから目的地選択画面へ遷移
正直多用するのでもっとデカくしてほしい
スペース空いてるじゃん
目的地選択画面
ここでGOを押すと出発進行!

 だがここで一つ気になったところが有るだろう。
 「走行補助システム」とはなんぞや。
 まあ文字通り列車の走行を補助してくれる機能なわけだが、開放の条件がやや厳しい。
 プレイヤーレベルが一定以上に達した状態で、指定されたコストを支払えば開放可能だ。
 一番初めに開放される「自動で駅に入る」の開放レベルが「28」である。
 
 やってみれば分かるが、そもそもの28レベ到達が遠い。
 それまでは駅にただ入るという行為にすらワンクッション挟まる。


 次は楽しい時間
列車での移動を眺める

シミュゲーが好きな人はこれだけで楽しいはず
そっちやれって?
禁句


 しかし風景を楽しんでも次の瞬間、絶望に叩き落される。

【唐突に敵が現れるので手動で対処する】

綺麗な景色を眺めてたら突然急停止させられ、戦闘かアイテムを使ってのパスかを強制される

 クソ

 なにがクソかと言うと、これはプレイヤーレベルが35になるまでは手動でいちいち選択させられるという点である。

 あまりにもストレスフル。
 これが一回の移動に一回しか起こらないようなものであればまだ我慢できるかもしれないが、短距離の移動でも2、3回は起こる。
 場合によっては

 【戦闘】➡【移動再開】➡【最大速度到達前に再戦闘】

などということが十分に起こり得る。
 ファミコン時代のRPGじゃ無いんだから・・・

 これを自動化できるようになるのはプレイヤーレベル35である。

 先にも述べたが、そもそも最初のシステム開放自体が遠い。
 もちろん、レベルが上がれば上がるだけ次のレベルまでの必要経験値は増える。

 エンドコンテンツでも無い限り、システムの時短・自動化が主に重視される近年のソシャゲ事情にはあまりにも相反している。

 一応武器兵装というものを作ればエンカウント率自体は下がるが、そうなると今度は障害物突破のボタンを押さされる。

障害物突破を自動化するのに必要なプレイヤーレベルは32
ゲーム内マネーは100万である



【駅に着いたら手動で駅に入る】


プレイヤーレベル28まではこの行為すら自動で行ってくれない

 なぜこれだけのことにコストを支払わなければならないのか理解が出来ない。

 ソシャゲにおける時短・自動化にある程度のコストが必要なことは分かるが、そのコストがあまりにも重すぎる。

 僅かな時短すらもコストを要求してくる辺りがホントにいやらしい。


 移動を完全に自動化するにはプレイヤーレベルを35にしつつひたすら取引し続けてお金を稼ぎまくるしか無い。

 僅かな時間を見つけてデイリー消化は許してくれない。

 一応エンカウントもしない上にアプリを落としても勝手に移動してくれる「トレーラー」という機能はある。

無料で使えるのは1日1回まで
それ以降は少量ながらゲーム内通貨を要求される
そして使用回数毎にきっちり高くなっていく
それでもデイリー消化するならトレーラーを利用したほうがストレスフリーだ


【総評】

 個人的に、youtubeすら1.5倍速で見る人が増えているという昨今の世情において、この逐一プレイヤーのテンポをロスさせにかかってくるこの仕様はあまりにも致命的に思える。

 実際、google playやapp storeでの評価は現時点で既に低い。
 筆者はかなり以前からチェックしていたこともあり、なんとなくプレイしているが、遅かれ早かれ辞めるだろう。

 筆者としては11月17日にグローバルリリースを予定している「アッシュエコーズ」が気になっているので、そちらがリリースされるまでのつなぎとしてもうしばらくはプレイすると思う。


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