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シードル批評No.1|バロークス(オーストラリア)

オーストラリア産の「バロークス」と言うシードルをいただきました。
缶のシードルは珍しいですね。国産では缶タイプはまだないと思います。

【デザイン考察】
薄いグリーンとオフホワイトのボトルにしゅわしゅわとした泡が薄いタッチで描かかれていて見た目はミディアムスイート寄り。外で飲んでも、まさかお酒だとはバレなそうです。

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うん、電車で飲んでも大丈夫そうだ。

【シードル批評】
オーストラリアの南部・ヤラバレーと言う地域で栽培されたジャズ・アップル品種のみを使用したサイダーだそう。ヤラバレーはオーストラリアワインの有名な地域ですね。大陸気候で寒暖差が多くブドウはじめ果実の栽培に適している地域です。そしてジャズアップルというのは小ぶりなりんごで、引き締まった果肉で甘みと酸味のバランスの良さが特徴。日本にも輸入されているそうです。

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まず、泡はほとんどありません。超・微炭酸。
「グラスに注いだら、色よりも何よりもまずは香りを嗅げ!」と言うサイダージャッジの方の教えに基づき、すぐ香りをチェックしました。
なんかビオっぽい・・?自然酵母臭を感じ、果実の香りは最初にほんの少し香るのみ。ハーブっぽさもありますね。


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透明度が高く、ペールイエロー。

味わってみると、かなりミディアムドライ。
果実由来の甘さは残っているけれど、後味はすっきりでスーッと喉奥に消えていきます。酸味とタンニンも感じられますね。たくあんやハーブのような香り以外はバランスの良い典型的なモダンサイダーと言う感じです。
完全に食中酒の味で、何か合わせる食べ物が欲しくなります。
何に合うかな〜と考えたのですが、私はローズマリーなどのハーブをたっぷり使ったお料理を合わせたくなりました。ローストチキンとか。


1つだけとても残念だなと思う点。
アマゾンの説明文がひどいの。

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「シードルというと甘いお酒を想像されますが、バロークス シードルは辛口で食前から食後までお楽しみ頂けます。りんごを原料としているため、アルコール度数は2~8度の商品が主流です。英語圏では、"サイダー"と呼ばれており、ビールやRTDの感覚で世界各国で飲まれています。りんごのフレッシュな香りと丸みのある味わいで、新たなバロークスを是非、堪能してください。」

商品の説明じゃなくて、これじゃあ完全に「シードル」の説明じゃん!
産地と品種、大まかに辛口だと言う事は分かるのですが、これでは全然どんなシードルなのか伝わりません。
これがビールだったら、例えば「ベルギー産のIPAビールです。ビールは麦芽とホップを主原料として作られ、5%くらいのアルコール度数で世界中で親しまれているお酒です」とか書かれていても、正直買いたいとは思いませんよね。。とっても残念だと思いました。

私も輸入会社勤めで商品の仕入れを担当している立場なので、お酒の魅力を説明する大変さはとてもよくわかりますが、人が買いたくなるような説明をメーカーからいろいろ聞いて商品の魅力を引き出すことが大切ではないでしょうか。

それではまた。

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