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コロナが早く落ち着きますように・・


北の国から大雪のニュースが届きます。九州圏内も寒波にすっぽりです。今の時季の野菜といえば白菜か。白菜の原産は中国北部で、寒くなるほど甘味を増す。だから、韓国の白菜キムチは美味しいんだと思う。知らんけど。
でも、この冬はコロナ禍で需要が低迷し、価格は下落気味らしい。
美食家などとして知られた北大路魯山人の本を最近読んだので、綴りたいと思う。
その本の中に「白菜のスープ煮」が出てくる。鶏の骨だけをたたきつぶしてスープを取り、白菜を煮る。白菜の甘味を汚さないよう、塩だけで味付けするシンプルな料理だ。
美と食の巨人、傲岸不遜な人物として知られる魯山人だが、早くに父を亡くし、母は失踪。幼少期は養子先を転々としている。6歳にして貰われた先で炊事を買って出るのだが、この時すでに3等米を1等米の味に炊き上げる術を心得ていた。こうした探求心の原動力となったのが「温かい居場所」へのあこがれ。いわば孤独を糧に、後の成功へとつながる味覚と気遣いの精神、芸術的才能を培ったという。
「幼い頃からただの一度だって愛されたことがない」とも語り、生涯にわたって、安らかに眠る幼児を包むように「自分を包んでくれるもの」を探し求めた。誤解を恐れずに言えば、「愛着不全」という言葉がしっくりくるのかもしれない。たどり着いた素朴な白菜のスープ煮はそんな味の一つでもあったのだろう。あせらずゆっくり煮て、素材のうま味を生かしながら味を含ませていく。じっくりことこと♪なんだかその時間は、コロナ禍で我慢を強いられる暮らしにどこか似ている気がする。一人一人、自分ができることに取り組めばいつかは必ず春が訪れると信じたいから。終わり方難しかったので、最後はこじつけです。ちゃんちゃん。

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