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その男は、突然私の目の前に現れた。 当時の私は、それなりに愛されていた。 皆(みな)が私を…
この記事は、 KOKAGEさんのコメントに背中を押された私が、 親愛なるやせつさんとKOKAGEさんに…
※単独作品ですが こちら の続きとしても楽しめます。 「真理恵、見ろ!きれいな夜空だ」 …
『こんにちは』 聞き覚えのあるその声を、僕は背中越しに聞く。 しゃがんだ状態から慌てて立…
友がオールトの雲を旅立ってから、どれぐらい経っただろうか。 深淵に浮かぶ星空の彼方に…
「お母さん知ってる? 夢の中でね、『夢案内人』に会えたら、好きな夢を見ることができるんだ…
花火大会の季節がきた。 ぼくはいつからだろうか、花火大会を見ていない。 だいたい気がついたら終わってるし、夜が明るいから何が起きたのかなと思うと、その日が花火大会であったり、浴衣を着ている女性に目を奪われ花火大会を知ったりする。 昔付き合っていた彼女は花火大会と聞くだけで嫌な顔をした。 夏になると彼女は西陽の射し込む部屋で、ジグゾーパズルのピースをいつもグラスの入った氷のように転がしていた。 「私が花火大会嫌いな理由って知ってる?」 ぼくは彼女の言葉を汗ばむ首筋をかきながら
窓を開ければ、南東の空に昇る冷えきった月の光が部屋にさっと忍びこんだ。指先が青白く照ら…