21歳のヨーロッパひとり旅26_(1989年の夏 45日間)
●ウィーンでクリムトを鑑賞
(1989.8.9)
アンナさん手作りのプラム入りパンケーキとハムサンドを持って、今日はウィーンに行った。リンツから列車で2時間の距離だ。
ウイーンは世紀末芸術のメッカ、ということでクリムトやエゴン・シーレの絵を見に行く。その他、いくつかの建物や教会を回った。
街の中心的存在のシュテファン大寺院内に入ると、ちょうどパイプオルガンの演奏をやっていたので椅子に腰掛けしばらく聴き入る。パイプオルガンの音を始めて生で聞いた、というより肌で感じた。感動。
さて、ウィーンといえばケーキもまた名物のうちのひとつ。カフェに入り、数ある中の2個を厳選し、ウィンナーコーヒーと共に食す。美味。だが「いい加減」は一個だったような気がする。若干の胸焼け。
日本人がとても多い。
ウィーンから戻ると、アンナさんの下から2番目の弟さん一家が来ていた。五日間くらい滞在するそうだ。
静かなオーストリアの夜は更けていく。
(続く)