シネマレビュー1 母親目線から見た「リプリー」
「ガタカ」を観た後、別の映画でのジュード・ロウの美しさとマット・デーモンの上手い演技を見たくて鑑賞した。
名画「太陽がいっぱい」のリメイクと聞いていたが、それ自体見たことがなかったし、内容も知らなかったのでずっとハラハラドキドキ。
マット・デイモンもグウィネス・パルトローもジュード・ロウもケイト・ブランケットもフィリップ・シーモア・ホフマンもナイスキャスティングだわ〜。
で、これってホモセクシャル映画だったのね。知らんかった。
マット・デイモン扮するリプリー、気の毒。何があったか知らないが、今一つ自己肯定感が低そうなのは境遇の悪さのせいか。でないとすごい代償を払ってまで入れ替わりたくないよね、他の人に。いくら金持ちでもさ。
それにしてもディッキー(ジュード・ロウ)を放蕩息子にした父親も結構責任があるんじゃないか?
ディッキーの父親が「子供は親を選べないと言うが、親も子供は選べない」っていうシーンがあるけど、それだけ聞くとその通りとは思うけど、この父親の場合いろいろやり方はあったんじゃないか?
だいたい性格が父親に似てないか?頑固で言うことを聞かないとキレるみたいなのって、父親譲りだったりするんじゃないの?
父親がディッキーばかり責めるのは違うと思う。最悪なのは、息子がやらかしたことを隠そうとするヤバさ。保身で自己中な父親の典型だわね。
厄介な子供のことをしつけのせいにばかりする気はないが、何かの心理学の本で、子供は体を張って親に何かを訴えている、表現してる、と読んだことがある。
その段でいくと、ディッキーは寂しかったのかもな。お母さん白血病で寝たきりだったろうし。わかんないけどね。
「太陽がいっぱい」の方も見てみようと思った。
おすすめ度★★★★