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先日の記事はけっこう反響があり、たくさんコメントを頂いた。

西日本新聞の取材班が2003年日本の食卓の様子を伝えた「食卓の向こう側」

日本の食卓の未来を危惧し、警鐘を鳴らしてくれた当時のジャーナリスト達。そこには今の新聞では語られることのない都合の悪い真実が赤裸々に書かれている。

私がこの連載の全記事をコピーしてずっと大事に保管してたのには何か意味があるはず…書籍になっているので買えば誰でも読めるけど、そこまでして読む人がいるとは思えない。

昨日の記事以外はどの記事も検索で上がってこないし今が伝える時なのかも

ということで、連載記事の内容をnoteで少しづつ紹介していきます。


「食卓の向こう側」

第1回目 プロローグ こんな日常どう思いますか?

福岡市のマンションに住むAさん(35歳)は会社員の夫(35歳)小学6年生の長男と3人暮らし、夫婦で共働き。

11月のある日。「会議の資料作りがある」夫は午前7時に栄養ドリンクを飲んで出勤。寝るのが遅かった長男は布団でぐずぐず、今日も朝食を食べにずに登校した。Aさんはトーストと牛乳で済ませ、職場へ。

「朝はあわただしいから、3人が食卓に揃うのは滅多にない。一緒なのは日曜日ぐらい」(夫)

昼。Aさんは会社近くの弁当屋ですき焼き弁当を購入。夫はコンビニで唐揚げ弁当とウーロン茶。どちらも500円からお釣りが来た。長男は給食。「うちより美味しいし、みんなと食べるのが楽しい」

午後4時過ぎに帰宅した長男は、カップラーメンを食べ、スポーツ飲料のペットボトルを手に、学習塾へ急いだ。

Aさんは、週1回のママさんバレーの練習日とあって、定時に職場を出ると、デパ地下で鳥の唐揚げ、ポテトサラダ、きんぴらごぼうを選んだ。6時に帰宅、買ってきた惣菜をパックのまま食卓に並べ、練習場へ。

7時半、長男はジャーからご飯をよそい、一人で食事。インスタントのスープに湯を注ぎ、テレビを見ながら、嫌いな野菜を残したまま。「お母さんがうるさく言わないから、一人の方が気が楽」

Aさんから「今日は食べてきて」と言われた夫は同僚と居酒屋へ。枝豆、焼きナス、焼き鳥をつまみにビールを飲み、仕上げにラーメンを食べて帰宅し、3人でスポーツニュースを見ながら、夫が買ってきたハンバーガーを食べた。「ついついハンバーガーショップに寄ってしまう」(夫)

日曜日の夜はたいがい家族で外食する。Aさんが今週台所に立ったのは三日、炒め物や長男が喜ぶ焼きそばに冷凍食品をチンして添えた。残業があった二日は、惣菜を買った。

「夫は掃除、洗濯を手伝う人ではないから、家事はすべて私の負担。料理にかける時間はできるだけ省きたい」のが本音だ。Aさんは、夜中に突然息が苦しくなり、あわてて夫が病院に運んだことがある。過呼吸症候群。「原因はストレス」と医者に言われた。

Aさんはカラオケで気晴らしする。夫は肥満気味で、会社の健康診断では「中性脂肪が多い」。長男は今年二回、朝礼時に気分が悪くなった。「寝るのが遅く、朝食が食べられない悪循環になっているのでは」と注意された。「もう少し子供にかまってやりたい」とAさんは思う。でも、家のローンは残っているし、長男の学資も必要だ。「こんな時代だから夫もいつリストラされるか」わからない不安も。このレールから外れるわけにはいかない…

Aさんの「食」の風景。あなたは何を感じましたか?

私たちの食生活は昭和三十年代を境に大きく変わりました。肉、牛乳、パンなど洋風化が進み、インスタントラーメンといった手軽な加工食品が次々に誕生。ファミリーレストランをはじめとする外食は、今や24時間営業が珍しくありません。お金さえ出せば、なんでも食べられる”豊かな食”の一方で、糖尿病などの生活習慣病は急増し、最近は若年層にも広がっています。

「食卓の向こう側」では、私たちの「食」が問いかけているものを探っていきます。

生活の充実感は家族だんらんがトップ「2003年国民生活に関する世論調査」(内閣府)によると、生活の充実感を感じるのは「家族だんらんのとき」が最も多く43.3%。また「日常生活で悩みや不安を抱えている人」は67.2%だった。


これがこの連載のプロローグ、初回の記事、当時の日本の食卓の風景

あれから18年近く経っても同じような風景が続いてるのかもしれない。

2003年、当時の私は37歳で独身(この時点でバツ2、笑)、シェアハウスで暮らし、スーパーやお弁当屋さんのお惣菜を買うことが多く、料理するのは休日のみ、しかも台所は共同で使うのであまりたいした料理はできなかった。

アレルギー鼻炎に花粉症、肌も荒れてたし、不調のオンパレード!

この記事が良いきっかけになり、少しづつオーガニックのお弁当を買ってみたり、自然なものにも興味を持ち始めた。

記事を読み返しながら、2003年にタイムスリップ、かなり荒れた食生活だった時代を懐かしく思いだす。笑





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