ホーチミンからバンコクへ。1週間の初2人旅。
どうも、冬から夏、夏から冬へ、ゆきです。
人生で初めての旅に行ってきたぜ!!!!!!!!!!
帰りの飛行機で胸にぽっかりと穴が開いたような気持ちになった。あー終わっちゃったな、みたいな。楽しかったな。一瞬だったな。よかったな。みたいな。
・・ということでこの1週間の旅を振り返ります。記します。
どうしても風化してしまう気持ちを残しておきたいと思ってしまう。忘れたくないと思ってしまう。
記すことによってその時の様々な言葉に出来ない感情が言葉に取って代わられるかもしれない。すべてを記すのは難しい。でも、今この時感じている事を忘れてしまうのことは間違いなく確かだ。それにこのままだとずっとロスの気持ちが続いてしまいそう。外部化する事によって区切りをつけたい。よし書こう!
と、その前に、恋人が出来た事を記しておいた方が良いかもしれない。
散々このnoteには、失恋の事を書き連ねていたけど、恋人が出来ました。
去年の夏に彼と出会い、ビビっと来て、付き合おうぜと迫るゆきちゃんに彼が出したカードは「旅」。「まだお互い分からない所ばかりだから、旅をしよう」と提案されて、「いいよ」と承諾。その前にお付き合いは始めたけれど。
・・・そんな感じで、彼と2人でホーチミンからカンボジアを経由して、バンコクに至るまでの旅に出た。
書いてみたらかなりの大容量(およそ14,500字)になっちゃった!笑
1日目 日本→ホーチミン
午前5時ごろに起きていそいそと準備する。遠足の前にワクワクしてよく眠れなくなるみたいに、この日は夜中に何度も「もう朝?」と目が覚めていた。
旅に行こうと誘われたのは11月くらいだったと思うから、約4か月、待ち焦がれるわけでも、ドタバタするわけでもなく、生活をこなしていたら、あっという間にこの日が来た。
一足先に空港に着いたけど、お腹が不調。
お手洗いにいる事を伝え、出たところで恋人と合流。空港にはいくつかお手洗いがあったのに、何でここってわかったんだろう、ちょっと面白かった。
彼は相変わらずあっさりとした態度で、特にいつもと変わらないテンションで、搭乗に向かった。
写真はベトナムのホーチミンの近く。
それまで山、谷、川、土、畑、と延々と続く自然の中にぽつぽつと集落があるのを面白く眺めていたのが一気に建造物だらけの都会になって、海外のスケールにテンションが上がった。日本は山があるもんね。ずっとビルだね。
恋人と外を眺めておしゃべりしたり、説明しりとりをして遊んだり、約6時間のフライトを楽しむ。彼とは週1か2週間に1回会うかくらいの頻度で会っていたので、こんなに二人っきりで居れる事がとても嬉しかった。なのでとても元気。
「野原しんのすけ」「け・・・ケツを出す」「お~上手い。」
「犬」「ぬ・・・ぬくい」「ん~・・・笑」
海外に行くのは高校の修学旅行(マレーシア・シンガポール)以来なので、なんと7年ぶり!パスポートも更新して新品のパスポートを持って出かける。
初ご飯はバインミー。彼は屋台メシが好きらしい。日本の的屋でバイト経験のあるゆきちゃん的には衛生面がちょっと不安だった。
バインミーは、軽めのパンに豚肉や野菜を挟んだもの。ゆきちゃんはこれが辛いと知らず恋人に手渡されヒーヒー唸る。辛い物は苦手でした。
ずっと口に残る辛さで、熱を持ってとっても辛かった。辛くない所は、たぶん美味しかったけど。辛さで覚えてないや!
ホーチミンはバイクがそれはそれは多く、二人乗りをしている人が多くて道路を好き勝手右往左往している。車の右だろうが左だろうが好きに飛ばしていくので、免許を取りたてのゆきちゃんは震えた。
「ホーチミンのドライバー テクニックすげ~」
道路は一方通行が多くて道を覚えるのが大変そうだと思った。それでもみんなこの交通量のなか器用に運転していて、どういう暗黙知やルールがあるのか気になった。
『地球の歩き方』に載っていた、繁華街の中にあるホテルに泊まる。
ホテルのおっちゃんがすごく可愛らしい人で、日本語も上手く、ホテルを案内してくれた。明日のプノンペン行きのバスの予約もしてくれた。
ホテルはクーラー付きで温水シャワーでバスルームも綺麗でベットも大きく、特に不満はなかった。あ、でも部屋が4階でかなり足が鍛えられた笑
あとタオルを持ってきていなかったので恋人に借りた。後々何かと彼に助けられる。
1,000円が約20万ドン。桁も数字も違うし金銭感覚が難しい。
写真は夜ご飯のベトナム風焼きそばとLotus seed milk(ハスの種ミルク)。奥では飯とビールを飲んでらっしゃる。
は、蓮の種のミルク!?と驚いて頼んでみたけど、舌ざわりが少しざらっとしたさっぱりとした甘いミルクだった。焼きそばも美味しかった。
恋人がグルメな人なので繁華街をひたすらウロウロして良さそうな飯屋を探した。
湿度が高くて蒸し暑かったけど手を繋いで軽口を叩きながらうろつくのが楽しかった。どんな話をしたのかはさっぱり覚えてないけれど、ずっとニコニコしていた。暑かったけど、風が結構吹いてて涼しかった。
繁華街では客引きが沢山声をかけてくる。全然流行ってないクラブでは大音量で音楽が流れて居た。狭い路地でもお構いなくバイクで走ってくるし、民家が立ち並ぶ路地では出入口が解放されていて家の中が丸見え。どの家でも床に人が転がっていて平和な感じがした。あと地域犬も色んな所に沢山居た。
街行く人はみんなスマホを触っている。Facebookやインスタを見たり、ゲームをしている人がほとんどだった。電話をしている人も多い。
店では店員がずっとおしゃべりしている。客には結構不愛想。ムスっとした顔もよく居て、これを異国情緒という。
けど、Thank youではなくて、「ありがとう」と言うと笑顔が見られて嬉しかった。日本語を知っている人も多かった。
これは歩き回って小腹がすいた彼が食べたフォー。
豪快に食べているおっちゃんに倣って、付け合わせの葉っぱを茎ごと入れてたらお店のお兄さんが「葉っぱだけだよ」と教えに来てくれた。
若そうに見えたので、いくつか訪ねてみたら25歳で(けっこう行ってた)屋台で働いていた女性は彼の奥さんらしい。話している時の表情がドヤ顔に見えて可愛らしかった。
彼がフォーを食べている間、隣の屋台で買ったメロンスムージーがこの旅1番の美味しい飲み物だった。(なのに写真を忘れた)
ご飯を食べ終わってお店の人にバイバーイと言ったら豪快なおっちゃんもバイバーイと手を振ってくれた。粗雑だけど面倒見が良さそうな雰囲気の人だった。
ホテルにドライヤーは無く、この旅ではずっとお風呂上がりの髪の毛は自然乾燥で過ごしていた。
記録を忘れるくらい慣れていたけど、初日は濡れたままの髪でいることに少し抵抗があった。毎日ミルボンの良いヘアトリートメントを使って丁寧にドライヤーをかけているのがアホみたいだと思った。笑
髪を切ってくればよかったなぁ。
初日は22,000歩、12.3km歩きました。
2日目 ホーチミン→プノンペン
朝起きて付近を少しぶらり。ベトナムコーヒーを飲んでみたかったので、飲んでみる。結構苦みが強いけどシロップ?が結構入っていて苦甘い。
朝ごはんは近くの屋台で売っていたバインミー。今度はNOスパイシーで注文して、バスを待っている間に食べた、とても美味しかった。
豚肉のパテにきゅうり、ニンジンなどの野菜、味が付いた豚肉の練り物などが挟まっていて、2種類くらいのたれがかかっている。
バスのチケットを買ったときに「ホテルまで迎えに来る」と聞いていたので車が来るのかと思っていたら、時間になると女性が1人やって来てバス乗り場まで後ろをついていく。
この旅はこうやってちょこちょこ人の後ろについていくことがあった。これをコバンザメ戦略と言う。道路を横断したいときなどに用いる。これを用いると道路の横断効率がとても上がる。
ホーチミンからプノンペンまではバスで5,6時間くらいだったかな?
日が昇ると車内の冷房の温度もぬるくなって暑い。写真は休憩所で食べたお昼ご飯。恋人は、「皿舐めたん?」ってくらい綺麗にご飯を召し上がるので、それを見てか、彼がかっこよかったからか、おかずのお皿が1皿無くなったころに店のおばちゃんが別のおかずをサービスで持ってきてくれて代金も少しまけてくれる。不愛想だったけど・・・笑
ご飯はコショウやニンニク醤油の味付けで美味しかった。毎度量が多くてお腹がいっぱいになる。
日本で一緒に過ごしていた時はあんまり食べないので少食だと思っていたら、食べようと思えば食べられるらしくこの旅中私の分を結構食べてくれたりした。食欲のコントロールができるのって尊敬する。見習いたい。
プノンペンでは3つほどのマーケットを巡る。写真はマーケットの様子。時間が早かったからかあんまり人が居なかった。屋台飯はBBQ(串刺しの焼き鳥みたいなスタイル)が多め。メロンスムージーで味を占めたゆきちゃんはライチスムージーを飲む。コンデンスミルク盛り盛りであまあま。ぷちぷちの食感が美味しい。味が濃いので喉が乾く。
この旅で3番目に美味しい飲み物だったかも。
カンボジアの通貨はUS$で、1US$が111円ほど。
市場は食料品よりも衣料品や花が多くて、Tシャツとアリババパンツとワンピースを日本語が少し分かるお姉ちゃんと交渉して3つで20US$で購入。これはお買い得かは分からないけど満足!
市場では股上の短いズボンタイプばかりが並んでいて、それだと可動域が狭く破れる事があると恋人に助言いただきズボンより1$高いアリババタイプを購入。旅中に何度も思ったがズボンを見ている時に「アリババタイプもあるよ」と持ってきてくれたお姉ちゃんはかなりファインプレーだったと思う。
生地が薄くて涼しくて、めっちゃ動きやすい!
夜ご飯は野菜炒め、豚肉の照り焼き、マッシュルームと鶏肉の炒め物とご飯とスープ。
このスープがこの旅かなり衝撃的な味で、パイナップルの甘味とトマトの酸味とパクチーなどのハーブの香りとが混ざり合ってすごく美味しかった。
こっちのご飯にはほぼほぼパクチーが入っており、パクチーを口にしない日はなかった。何だったか「パクチーがこんなに料理で使われるのは日本でだけだ」という情報は嘘だ。
今日の宿は西洋人に大人気のゲストハウスでドミトリー。
6人部屋で、1人破壊的ないびきをかく人が居て、あまり眠れず。その人以外の全員が眠れなかったと思う。私も眠れず、麻雀ゲームなどをして時間をつぶす。戦績はめっちゃよかった。配牌もツモも良かった。アツかった。
旅慣れしている恋人は、地球の歩き方とマップを用いて先導してくれたり、優れた方向感覚で場所を覚えてくれたりと、とても心強かった。この2日ついて回るだけだったので、なるほどマップを読み込んだり事前に調べたりするのね、と異国の地での歩き方を学んだ。
そしてカンボジアでも日本語での「ありがとう」は何かとウケた。
コンビニのお姉ちゃんがお会計の時に話しかけてくるなどして、現地での「こんにちは」を教えてもらう。忘れたけど。
この旅、何かとホテル以外の地元の人との交流があってそこもすごくよかった。
2日目は12,000歩、6.4km歩きました。移動が長かったね。
3日目 プノンペン→シハヌークビル→ロンサレム島
プノンペンからバスで5,6時間かけてシハヌークビルへ。
写真は休憩で飲んだパッションフルーツジュ―スといちごバナナスムージー。あんまり美味しくなかった。
本当はアボカドスムージーを飲んでみたかったんだけどお店の人にアボカドが熟れすぎててあまり状態が良くないと言われ変更。ちょこちょこアボカドスムージーの名前を目にするので飲んでみたかったのだけど、ここではご縁がなかった模様。
あのメロンジュースに匹敵するスムージーは居ないのかね?
本で見る感じ、海沿いの綺麗なリゾート地かと思いきや猛烈開発ラッシュのシハヌークビル。そこらじゅうで工事が行われており、中国語の看板や掲示が並び想像とのギャップにバスの中から引いてしまう。ここは中国だった。
予定ではシハヌークビルで1泊、翌日ロンサレム島に行くことにしていたが、あまりの街並みに即日島行きを決行。
島で2泊したかったけどコッコン行きのバスとシハヌークビルへ帰る船との兼ね合いが悪く、島2泊は諦めシハヌークビルにもしぶしぶ1泊することに。
シハヌークビルではマスクをしている人が結構多かった。もともと砂地なのか、車両の往来もあってか、道ではかなり砂ぼこりが舞っており普段からマスクしてるのかも?
船を待つ間に食べたカンボジアサンドイッチ(バインミーと同じ)
NOスパイシーを言い忘れておりめちゃめちゃに辛かった。サンサンに降り注ぐ日差しに加えてどばどば汗をかく。美味しかったけど、本気で辛かった。
浜辺のイスに座って食べていたら毛抜きやマッサージをするおばあちゃんに絡まれる。何度断っても結構強引にサービスを決行され困った。
船の発着所からの眺め。ビーチと高層ビルの対比。
こんだけ工事やってたらそりゃあ海洋汚染も問題になるわな・・・。
汚染と言えば、バスの道中も道の端にゴミが無限に放棄されており、日本でエコエコ言って削減活動するのがアホらしくなる程の量だね、なんて皮肉な話をしたりした。ホーチミンもプノンペンも道端のゴミの量が半端ではなかった。
そもそもゴミを”然るべきところに捨てる”というシステムが無いんだとおもったんだけど、そうやってゴミを"捨てる"ようになったらゴミのない景色をきれいだと思うようになるのかな。
船内。海の男は気まぐれなので出発時間になって、係っぽい人が船内にいるクルーに声をかけても無視してなかなか動く様子がなく、予定より15~30分ほど遅れて出港。
運転も豪快でめちゃめちゃ揺れてそのうち転覆するんじゃないかと思った。およそ40,50分ほどで島に到着。ロンサレム島の北のほうのビーチ、ムパイベイ。
ムパイベイはメインのビーチではないみたいで乗客も少なかった。
乗客はほぼ西洋人。
ビーチには結構人が居て、泊まろうと思っていたゲストハウスが空いておらず数件ゲストハウスを回る。
前日情報収集をしていた時に、宿のネット予約が出来たため「やっておいた方が良いんじゃないか」と聞いてみたら恋人が「大丈夫」というので予約はしなかった。
疲れていたこともあり宿が見つからずやっぱり予約してたらよかった、とちょっと不機嫌になってしまう。
宿を決めて綺麗なビーチを歩いていたら「機嫌は治りましたか?」と聞かれる。治りました。旅の前に、この旅では不機嫌にならないようにしようと思っていたんだけど、ご機嫌斜めになってしまった。反省。
彼は彼で、私が不機嫌になっているのを見て、拗ねずに優しく声かけてくれるので、大人だなあと思った。海辺を少し歩いてホテルに戻り、少し休憩。
ここに来て蚊がすごい居る。そういえば、ホーチミンでは蚊が目に入らなかった気がする。
夜ご飯はヌードルとカレースープ。
夜はあまり大衆系のお店はやっていないみたいだった。浜辺にレストランやバーのお店が並んでいたのでみんなそこでご飯を済ますのだろう。
これまで米が多めだったので麺が食べたいと思いヌードルを頼むもめっちゃしょっぱい(笑) アジア料理、軒並み濃い味付けだけど、これはかなり濃い味付けでした。
ご飯屋さんは民家と兼ねているようで、おうちの前を食堂風にしてご飯を提供しているようだった。
軒先で家族団らんの時間を過ごしており、お父さんがハイハイの赤ちゃんを溺愛して遊んでいた。家族の日常にお邪魔しているけど、居心地が悪いわけでもなく、一緒に居る空間が不思議な感じだった。
浜辺はバーが並ぶけど、陸地は民家とゲストハウスが並んでいて、のんびりした雰囲気だった。ここでも犬がいっぱい落ちてた。ゲストハウスを拠点にしている子たちはフレンドリーで挨拶してくれた。
夜は夜星を眺める。私は視力がよくないので眼鏡で見える限界で沢山星があって空が白っぽいなあと思ったけど、綺麗に見えたら、きっともっと感動したんだろうなあ。
泊まったゲストハウスは水シャワーで体が冷えるなあと思って髪が洗えなかった。シャワールーム自体も結構ワイルドだった。旅っぽくなって来た!
恋人にくさい?って聞いたら「人間はみんな臭いよ」となんでもないように返ってきたり、毛が生えて来たのを面白そうにしていたり、そういう包容力というか、自然さがすごく好きだと思った。
そういう生き物として当たり前のことを排除しないところが素敵。
3日目は8,600歩、5.2km!
この日は日差しがとにかく強くて、砂浜が歩きづらいのもあって、疲れを感じた。部屋は扇風機だけだったけど、爆睡でした。
4日目 ロンサレム島→シハヌークビル
のんびりとした朝。日差しは強いけど、山の方から吹く風が涼しい。
朝は人が少なめ。
朝ごはんは民家の軒先でアモックとトムヤムを頂く。これはご家庭の味かしら?
アモックは魚だけかと思ったらチキンとポークを選べてポークで。ココナッツと香辛料のバランスが絶妙で辛さをココナッツの甘味と卵のまろやかさが緩和しておりとても美味しかった。
恋人曰く、ここら辺からゆきちゃん、辛さに慣れてきたんちゃう?らしい。
ご飯を食べてハンモックでのんびり。
海辺に生えている木にハンモックがかかっていてちょうどいい日陰になっているのもあってとってもいい空間。
途中割と大きめのヤギが乱入して来たりして楽しかった。撫でてたら謎に甘噛まれた。ヤギって噛むんや。平らな門歯を感じた。
ハンモックに揺られたのち海に入って遊ぶ。
海は本当にきれいだった。恋人が軽々しくお姫様抱っこをしてくるのでドキドキした。何度も投げられそうになったけど全力で拒否した、シャワーを浴びればいいだけだし、投げられても良かったかもしれない。後悔その1。
べたべたになったのでホテルに戻ってシャワーを浴びる。シハヌークビル行きの船は16時を予定しているので今日は結構時間があり、バカンス気分を楽しむ。
やっと手に入れたアボカドスムージー。大量。
恋人に、口に含んだときの第一声が「美味しい!」じゃないと美味しいと思っていない事がバレていた、
甘いアボカド。悪くはないよ。
ちょっとお腹の調子が悪くなる。
飲み物の飲みすぎや、と言われる。そうや。
買ったワンピースもかわいい。この後ずっとこのワンピースで過ごしていたら肩~二の腕が真っ赤っ赤に日焼けしてしまった。顔には日焼け止めを塗っていたので被害はなかった。日焼け止めってすげ~。
このあと数日この日焼けに苦しめられる。
ハンモックでのんびり。
風が本当に気持ちいい。山の方から吹いていた風が昼過ぎからは海の方向からに変わる。
ハンモックに横たわってゆらゆらと揺れながら波の音を聞いて、風を感じる。本当に良い時間だった。一生ハンモックに揺られていたい。
海の青色と空の青色が絶妙に違う色で、波の音と、風が体をなでる気持ちよさと、陽のかおりと、五感で気持ち良かった。
お昼は浜辺のレストランで。メニューを見ていたらマンゴーサラダが目に留まり、美味しそう!と注文。やっぱりこれも結構しっかり味付けがされていて、酸味とうまみと塩っ気がちょうどよく美味しかった!シャキシャキの中に、和えられていた豆?木の実?の違った触感も良かった。
奥はカレー風味の炒め物。若くて青いコショウがそのまま入っていて、ちょっと渋みがあって新鮮だった。この島はベトナム料理とカンボジア料理とタイ料理が混ざり合ってるみたいだった。
ビール飲めないけどアンコールビールにトライした。やっぱりビールの美味しさはあまりわからなかった。全部は飲めなかったので、恋人に飲んでもらった。真っ赤になっていた。
メモを取る店員さんの丸っこい文字を見て、クメール語ってぐるぐるしててかわいいなと思っていた。
予定より1時間ほど早い時間に船が来たのでそれに乗ってシハヌークビルに戻る。さよならロンサレム島。さよならハンモック・・・。
これからまたバンコクに向けて移動が続いて、あっという間に旅が終わってしまいそう。船内で少ししんみりした気持ちが芽生える。
ぎゅっと手を握ると握り返してくれる。そういうところが好き。好きってなんだろう。
ホーチミンからプノンペンに向かうバスで考えていたけれど、「この人のこういう所が好きだ」と思う気持ちと、「この人だから、こういう所も好き」と思う気持ちの循環な感じがする。そうやって形作られていく感覚がある。まだ上手く言葉に出来ない。
シハヌークビルに付き、島ではあんまり動けなかったからね、とホテルまで2~3キロ歩く。いい運動になった!
島での経験もあったのでホテルが空いているかどうか心配していたけど、杞憂に終わる。あとで見たら3つ星ホテルだったみたい。内装は華美で綺麗だった。
だけど、ここも蚊がすごかった。あと、水勢がめっちゃ弱くて、シャワーに苦労した。
あと海に入ったりしたあと放置してたからかサンダルがすごく臭くなってしまってショックだった。
2日ぶりにwifiが繋がり通知が一気に届くとうんざりした気持ちになった。
以前スマホが不具合を起こして圏外になってしまいwifi環境下でしか使えなくなった時と同じ気持ち。デジタルデトックスってやつか。
夜ご飯は中華系の屋台で。屋台の夫婦が喧嘩?っぽくなってたりして気まずい雰囲気もあったけど、ご飯は美味しかった。
台湾炒飯というらしく、有名なメニューらしい。いろんなスタイルのご飯を食べているなあ。
4日目は約9,000歩、5.7km!
靴擦れが起きてちょっと足が痛かった。
5日目 シハヌークビル→トラート
朝、コッコン行きのバスに乗る。
バス乗り場までに乗せてもらった開放的な車の中からシハヌークビルの象徴モニュメントのゴールデンライオンをパシャリ。ライオンはこんな高層ビルと重機とセメントに囲まれてどんな気持ちなんだろう。
そういえば観光地らしい観光地の写真はこれくらいだ。
ここでこの旅1番のトラブル発生。
そのままコッコンに向かうと思っていたバスが休憩所に停まり、バスの人に「コッコン!」と呼び掛けられる。コッコン行きの人は降りれとの事なので乗り換えかな?と思い降りる。
道路の途中にポツンと1軒だけ食堂がある。
その場にいたいくつかのバスの人に聞くもみんなプノンペン行きとのことで去ってしまい、どうしたらいいか分からず立ち往生のような状況になる。
プノンペン行きのバスの乗客の1人の女の子が話しかけてきてやたらとフレンドリーな感じで、困ってたらタクシーに電話したらいいよ!とカードを見せてくれた。SIMカードを持っていなかったので、電話が使えないことを使えると「・・・?」ってきょとんとしていた。そのまま返すのも気が悪かったので一応写真を撮った。
今は亡きお父さんが英語を話せたので少し話せるらしい。
同じバスに乗っていた他3名はイスに座り待っているような様子。
中華系のチャンオバが現地語を話せて事情を分かってそうだったのでたぶん来るだろうと思い待つ。
一応日陰ではあるものの風もなく気温が高くてジワジワと暑い。体温が37度くらいあってもおかしくない暑さだった。
「忍耐やな」と2~3時間待ったところでバスがやってくる。乗ってきたバスと同じマークがあることを知った彼がめっちゃ喜んでいた。ニコニコの満面の笑みで可愛かった。嬉しいね〜。
ちゃんとコッコン行きで、私も良かった~!先に進めるよ~!という気持ちになった。
「このまま16時くらいになってもバスが来なかったらプノンペン行きのバスに乗ってプノンペンからバンコクに行こう」とか話していたから、結構不安定な状況だった。
何の変化もなく刻々と時間が過ぎていくのに耐える状況から、クーラーの効いたバスに乗って、移動ができるを事とてもありがたく思った。
コッコンに到着した後はトゥクトゥクで国境まで運んでもらい、タイに入国。コッコンで居合わせた1人の西洋人に声をかけて3人でお金を割ってトゥクトゥクに乗ろうとしたら運転手がダメだと言って乗せてくれなかった。国境組のトゥクトゥクたちは客を山分けする徒党を組んでいるみたいだった。国境を超えたらバスでトラートに向かう。
タイの道路はこれまで見てきた道と全く違い、きちんと舗装されていてゴミも全くなく綺麗で感動した。同じ大陸で、国が違うだけでこんなに環境が異なるのか、と島国のゆきちゃんは思った。
トラートに到着し、また泊まる予定のホテルまで2,3キロ歩く。
ところが満室続きで断られ、また宿巡りかと思ったら、1軒空いていた。扇風機部屋だったけど、予算内に収まる価格だった。
国境を超えた後少ししか換金しておらず、トラートに付いたのも夜で換金所がまったく見当たらないしホテルでも両替ができずお金が全然なかった。
「ひもじいよ~」と少ない予算内で近くの市場を歩いて晩御飯を物色する。
タイの市場はこれまでと違ってお店が綺麗に並んでいて、やっぱりどこか”きちんとしている”という印象を受けた。路上ライブも3組ほどやっていた。
そんなこんなでとりあえず水を手に入れ市場を歩いていたら、彼のお兄ちゃんが昔タイに来た時に残ったバーツを持ってきていた事を思い出す。
なんという棚ぼた!歓喜する一同。ホテルに戻って確認すると今夜のご飯を十分食べられるくらいのお金が手に入った。
あんなにすべてが美味しそうに見えたのに、いざ好きなものが手に入るとなると、なかなかどれにするか決まらなかった(笑)
甘いものがとにかく食べたかったゆきちゃんはパームジュースを手に入れた!写真を撮ってたらなぜか店のお姉さんもこっちを撮っていた笑
だいぶお気に入りの写真。
タイの人はすごく愛想がいい。これまで不愛想な態度に慣れていただけに、すこし照れた気持ちと、嬉しい気持ちがあった。疑い深い彼曰く、笑顔に騙されない事。笑顔の裏には何かがある。
けれど、タイの人も「ありがとう」というと「エヘヘ~」とデレっとした顔になる。私にはこれは本当の笑顔に見える。「ありがとう」は魔法のじゅもん。
ゲストハウスに併設されていた屋台でパッタイが作られていたので夜ご飯はそこで済ます。タイ料理好きの恋人は「タイ料理やあ〜」とテンションが上がっていた。今日は心身共に疲れたね。
私もお腹の調子が悪く、バタンキューしてしまった。
5日目は12,500歩、8.3km!!
6日目 トラート→バンコク
ゲストハウス付近の地図。
ゲストハウスのオーナーがびっくりするほど親切で、何度も話しかけて来ては(時には追いかけて)道や店についての情報やシステムについて教えてくれた。
チェックアウト時には花で作られた腕輪(でかい)をくれるなど最後まで親切だった。一緒に写真も撮った。
Facebookで繋がっていて、毎年来てくれるお客さんが居るというので「親切だし、笑顔がとても素敵だからね」と伝えたらニコニコして「もぉ〜」みたいなリアクションしてきて可愛かった。
朝ごはんは屋内マーケット屋さんのカオマンガイとガパオ。美味しかった。ここでナンプラーの美味しさを知る。屋内マーケットは広く、衣料品と卸と屋台があって色々な種類のお店があって新鮮だった。
市場ではカレーの素が売っていた。ほかにもハーブや魚が売ってた。
ココナッツミルクを飲みたかった恋人が買ったジュース。
中はアロエかな?と言ってたけど、ココナッツミルクでもなくアロエでもなくカルピスっぽいサワー風味の甘いジュースだった。
バス乗り場まで歩き、9時過ぎに到着。換金所を見つけて交通費分くらいの額の換金を済ませ、9時発のバンコク行きのバスに乗る。余裕で発車時間過ぎてたけど待機時間がなくバスに乗れたのがありがたかった。とんでもなく快適で、綺麗だしふかふかだし広いバスだった。
バンコクに到着!!!!!!最終地点!
バンコクについてからはトゥクトゥクは割高なのでメータータクシーに乗る。BTSというトラムでレートが良いらしい換金所を目指す。タクシーは快適で安い。バンコクはやっぱりかなり渋滞していた。駅にあった換金所のレートが良さそうだったのでそこで換金してしまう。
すこし物色したかったのでサヤーム駅で降りてうろうろする。日曜だったからか駅下にマーケットがひらかれており、ヤシの実を切ってストローを指すタイプのジュースを飲む。全然美味しくなかった。無味の中にほのかに甘みと渋みがある感じ。
私は甘いものだと思って飲んだので一口飲んでパス。ヤシの実そのままは美味しくないというのを知っていた恋人は「やっぱ美味しくないやろ?」と言って、頑張って飲んでいたけど「無理やー」とギブしていた。露店で売っていた木のボウルとスプーン・フォークを買っていた。
しばらく物色していたかったけど明日もあるしホテルへ向かう。
ホテルはめっちゃきれいなゲストハウスが空いており、そこも西洋人が多く居た。こまめに掃除されているのか、綺麗でクーラー付きの部屋を700Bで2泊取れた。
農家の恋人さんは、レストランに向かう道中にあった園芸品がメインの市場でタイの小ぶりなナスやハーブなどの種が売っているのを見つけて興奮していた。ゆきちゃんには興奮の気持ちは共感できなかったけど、はしゃいでいてかわいかった。
夜ご飯は近くのレストラン、In Loveで贅沢に過ごす。8年前の地球の歩き方に乗っていて今もなおある頑張っているレストラン。
100%のオレンジジュースが美味しくてこの旅2番目に美味しい飲み物に進ぜよう。
パパイヤのサラダにガイヤーン、カレー風味のスープに舌鼓を打つ。夕焼けが綺麗な屋外テーブルに座り、ライブ演奏もあって、ザ・バカンスのような居心地の良い時間を過ごした。
もう旅も終わりですね、とゆっくりとおしゃべりをした。この旅、緩急があってよい。休む時は休む、楽しむときは楽しむ。険しい時はがんばる。
ライブ演奏と一緒にカップルが踊っていて、日本人にはなかなかハードルが高い文化だよねなどと話していたのでホテルに帰って練習と称してほんの少し踊る。彼は照れていた。
6日目は12,000歩、8km!
最終日 バンコク
8年前のバンコクの地球の歩き方を持って行っていたからか、現地の最新の情報がなかった。
彼が、6年前にタイに居たときにカオサン通りで贔屓にしていた屋台のおっちゃんに再開してみたいということでカオサン通りを訪れる。道路は綺麗に補正されていて屋台は全くなく、チェーン店が出ていて、工事中で閑散としていた。残念ながら、カオサン通りは時を経て大きく様相を変えていたようだった。
付近をうろついて屋台を見つける。豚肉がすごく柔らかくて美味しかった。
同席した現地のおっちゃんがなんかすごいおせっかいで、イス用意してくれたりスプーンを渡してくれたりスープを勧めてくれたりした(笑)
言葉は交わせなかったけど、身振り手振りで異国人に関わってきてくれて嬉しかった。
この旅、現地の人との交流が時たまあってよい。
目星をつけた雑貨屋を目指す。
メータータクシーの人でもトゥクトゥクのように言い値を言ってくることが多く、メーターをつけるのを渋るらしい。彼の交渉を知らず私は良い人だと思っていたおっちゃんがあんまり良い人じゃなかったかもしれないみたいで、本当に彼と私は性格が全然違うなと思った。
彼は疑い深いけど、私は人をすぐ信じる。何かとへらへらしてるし。
途中でカフェに行きたくなり8年前の本を頼りに向かうも全滅。やはりこの急成長の街で生き延びるのは大変か。すごく歩く。それはそれは歩く。
途中で見つけたパカマラコーヒーというお店のコーヒーがめちゃくちゃ美味しかった。この旅1番を競う美味しさ。苦労の加点で1番かな。歩き疲れて暑くてのどが乾いていたので写真を撮り忘れた。でもめっちゃ美味しかった。甘さとコクがよかった。
雑貨屋さんでイヤリングを買う。めっちゃテンション上がる。
やっぱりイヤリングはいいな。アクセサリーを身に着けると戦闘力が上がるな。しかも150Bのピアスをイヤリングに付け替えてもらって+50B、200Bなり!安ーい!!
歩き回っていた時に通りかかった駅の下の屋台街のご飯が美味しそうだったので引き返して食べる。彼は私が能動的に屋台メシを選択しようとしている様を見て「屋台の良さ、分かってきた?」と嬉しそうだった。近くのショッピングモールのイスに座ってテイクアウトのお昼ご飯。
都会・バンコク
ショッピングモール内にも結構お土産屋さんがあってウインドウショッピングを楽しんだ。影で屋台が開かれていたりしてタイTシャツを2つ、アリババパンツを1つゲット。
道中に物乞いの人が何人かいて、お金を置いていこうかと思う気持ちが芽生えたけど、どうしたらいいか分からずそのまま通り過ぎてしまった。
帰りの飛行機で彼に借りた『うしろめたさの人類学』を読んでやっぱり置いて行けばよかったと後悔した。後悔その2。次はやる!
休憩に寄ったカフェが映え。ピンクの飲み物は味が書いてなかったけどイチゴ味。ちょう甘かった。
最後の晩餐。ゲストハウスの隣のマッサージ屋に行きたかったけど店の人が居らず先にご飯を食べる事に。ここに来てイーサーン料理!美味しかった。
マッサージ屋さんを覗くと先客が。2時間半後か明日しか無理とのことなのでタイのマッサージは諦める。
ホテルで彼とマッサージし合う。母にマッサージをよくしていたり、マッサージするのがそんなに苦ではなかったので真面目にやっていたら「恋人同士できゃっきゃする感じじゃなくて、ガチなんやな」と驚いていた。
午前5時半発の飛行機だったので寝ずに空港に向かう。
最後だ~~~~~。
空港でパシャリ。
タイで買ったTシャツとアリババズボン。かわいい~~~~。
そんなこんなでチェックインの時間になり、搭乗の準備の時間になる。
別れ際もあっさりしていて「またね」と言って別れた。
5,6時間かけてこの1週間の旅の記録を書き終えた。
帰りの飛行機では、朝5時の便にしなければもっと長く一緒に居られたのにな、とか思っていた。アジアロスの気持ちが強かった。
ゲートで飛行機を待っていたら向かいに座っていたスリランカ人の人に話かけられて少し話をする。女子1人だし英語もそんなに喋れないので日記を書く作業をしたりしてしまったのだけれど、英語が話せるスリランカ人と話す機会ってこれからどれだけあるんだろう?と思ったら、もう少しスリランカの国の話とか聞けばよかったと後悔した。後悔その3。
最終日は29,300歩、19.3km!!バンコクの街を歩きに歩いた。この日はBTSの線路沿いを4~5駅分くらいは歩いたんじゃないかな、最終日の追い込みよ。
トータルで1週間105,400歩に65.2km!!!
歩いたな~~~~~~~~~~~
日本に帰国してからは裸足にスリッパで帰った。
空港で靴下を履こうと思ったけど、まだアジアを感じていたかった。日本は寒くて、帰宅したら一気に身体中が重く感じた。体中が乾燥しだした。
シェアハウスのみんなが、いつも通りで可愛かった。
「非日常は日常をアップデートするためにある」
ロスだ~。というのを彼に伝えたら、こんな言葉を返された。
1週間はあっという間だった。この旅で大きく価値観が変わったとは思わないけど、人と関わったり感じることで確実に内在化されるものがある。そして後悔も生まれて・・・実にいい旅だったと思う。
旅中のハプニングや五感で楽しむフローな経験も過ごせて良かったと思うし、それを通して自分の中にストックさせたいもの、ストックしていたものの変化を見たいと思ったりとか。・・・また行きたいな。
そんな色々な思いが紡ぎ合い連鎖していくような言葉だと思った。
「旅」って、はじめ言われたときどんな感じなのか想像できなかった。「旅行じゃなくて、旅にしよう」と言われたけど、どういう違いがあるのか認識できなかった。1週間でホーチミンからバンコクに向かうって、移動ばかりでせわしなく過ぎていくのかなって思ってた。どうやって移動するのかもはてな。電車?
実際に旅に出てみて、旅行と違って場所を移る事で景色や人や食べ物や文化の比較ができるし、目的地まで、様々な経験をしながら自分の足で歩んでいく事が気持ちいいと思った。一度目にした状況がもう一度あるとは限らないことも学んだ。一期一会ってこういうこと。
ハプニングも予想外も揃って、旅って、楽しかった!
明日からまた日々を重ねていくぞ!
ではでは。