好き嫌い
「人はみな人間関係で辞める」と言った面接官の件
当時の私のメモには隣にこう書いてあった
「好き嫌い」
単なる好き嫌いで人間、辞めるもんかね?
そりゃ辞めるだろうけど、それってどうせ業務に支障が出てるんでしょ?
生産性を落としてるならマネジメントの領域になるし、そういう振る舞いを許してるなら上司が注意せなあかんのでは?
というわけで「人間関係」「好き嫌い」は強者の使う言葉だなと思うわけですよ
「好き嫌い」でイメージされるものは、「人間関係」よりもさらに狭まる
そこには集団も上下関係もない
一方
ビジョンやミッションへの共感を軸に集まってきてるベンチャーみたいなのは別として(実態は知らないけれど)
会社という組織に集まった、価値観や人間性に何の共通項もない連中を、果たしてどちらかの方向に向かせることが可能なのか?
とも思うのですよ
過去の例で言えば
正社員の私に派遣社員の部下?がつきました
どっちも社歴は浅いけれど、私の方が古い
私の方が年上で、職務経験も長い(その派遣社員は新卒に近い状態だった)
私は私なりに、この仕事はこういう背景があるからこのやり方がベスト、という考えを持っていて、それを彼女に教えようとする
けれども彼女はそれを「嫌がらせ」「自分の仕事に対する干渉」としか受け取らない
はたまた私は、彼女が同じ部署に入ってきて、私の前段階の仕事をしているだけで、会社から明確に彼女の育成を頼まれたわけでもないし、また自分のやり方考え方が、組織の方針として認められたものでもないだろう、と悩む……
このように
誰がどのように彼女を教育するのか
組織としてどのような考え方で業務を遂行すべきか
みたいなものを曖昧にしたままにしていると
すべて
彼女と私の「人間関係」、個人的な「好き嫌い」の問題とされてしまうのですよ
こういう、その仕事を「何のために」「どうやって」やるのか、その意義や目的が問われないところで、各人がごちゃごちゃと縄張り争いをやってる
そこにはもちろん「向上」とか「成長」はないし、もちろん組織としてあるべき「統率」「責任」もない
全てをフラットに帰したら、問題はなくなるんか?のよう>「好き嫌い」
こういうのが、多くの会社の実態じゃないかと
少なくとも、私の経験してきた会社はそう
(自分がストレスなく業務を遂行できるように)「ちゃんと仕事やってよ」、そして他人の縄張りには首を突っ込まない
そしてそれらを統率・管理する人間はいない
部分最適化で業務は無限に増え続けるけど、縄張りを基点にした人間関係の方が大事
「協調性」って、そういうことじゃない?
波風立てない
あなたはあなたの仕事をやってればいいんです
それはあなたの考えることじゃない
誰も変化なんて望んでない
上から下まで、自分の半径30センチしか見えてない
それでいい、と思ってる
嘘しかないよね
このビジネス社会には
それを耳障りのいい流行語でくるんで
何が大事なのか、ホントは何がいいことなのか
誰も考えずに、10センチしか通用しない切れ切れの論理を振りかざしてる
しょーがないと思って付き合ってるけど
行く先々で同じ「おかしさ」を逐一説明せなあかんのが辛いわ