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【宅浪】大学受験、浪人体験談【浪人のメリット、デメリット】
こんにちは。初めてnoteを投稿します、りりんごと申します。
残酷ですが、受験はいくら頑張っても受かるとは限りません。
もし不合格となれば限られた時間で、浪人するか他の大学に進むかという厳しい選択を迫られることとなります。
今回は、私が1年間の自宅浪人を経た経験から、
そのメリット・デメリットをお伝えしようと思います。
進路に悩んでいる人のお役に立てれば幸いです。
私の経歴
一言で言うと、私は大学受験に失敗しています。
1度目の受験
私は偏差値60代後半の公立高校から、東京大学理科二類を目指していました。
前期試験の結果、東大受験は不合格。
後期試験では、都内の国立大学に合格しました。
そもそも私は、東大に落ちたら浪人するつもりでした。
しかし、受かった大学は、世間的には学歴として十分です。
家族からは、人生の1年をたかが受験に費やすよりは、進学して次に進んだ方が良いと強く勧められました。
悩みに悩んだ末、受かった大学は辞退。
自宅浪人(予備校等に通わず、浪人して受験勉強すること)を選びました。
2度目の受験、そして進学
受験勉強をする毎日が始まりました。
模試の結果は大体BかC程度。
A判定は、夏の東大実践模試だけだったと記憶しています。
そして迎えた2回目の東大受験。
9点足らず、不合格。
結局、後期試験で受かった関東の国立大学に進学することになりました。
浪人して、後悔すること
浪人のデメリット①受かる保証がない
浪人を選択する大前提は、
浪人したからといって受かるとは限らないということです。
言葉にすると当たり前のことのように思えます。
しかし1年間受験勉強だけにすべてを賭けて、不合格だったときのことをあなたはちゃんと想像できているでしょうか。
1年間を無駄にするリスクを負ってまで、その大学を目指す必要があるのか?
ということを、まずは考えて欲しいと思います。
浪人のデメリット②疎外感とプレッシャー
浪人の辛さとして一番分かりやすいものは、「取り残された感覚」です。
同級生のSNSの自己紹介には、大学名や学部学科名が書かれていき、
プロフィールには大学生になって髪を染めたりしておしゃれしている写真。
一方の自分は未だに毎日受験勉強だけして、社会から隔離されたような感覚を味わうこととなります。
特に自宅浪人は、このような疎外感は顕著です。
私は毎日家にこもって運動もしなかったため、体重も落ちました。
その上、勉強しなければいけない、浪人したからには合格しなければならない。そんなプレッシャーに1年間耐え続けるのは、結構キツイです。
YouTubeを見るとか、映画を見るとか、漫画を読むとか、そういった娯楽に時間を使うことには罪悪感を感じなければなりません。
私は性格上楽観的で、精神的に追い込まれることはそんなにないだろうと踏んでいました。
それでも、初めのうちは常にプレッシャーを感じながら根詰めて勉強したので、幻聴などの症状が出始めました。
浪人を成功させるには、自力で勉強に励むことができる真面目な性格が必要になります。
しかしあなたが真面目な性格であるほど、社会から取り残された疎外感と合格のプレッシャーは大きいはずです。
自宅浪人のデメリット
また、浪人というよりは自宅浪人のデメリットになりますが、
やはり勉強の指導が受けられないという点が大きいです。
大学の試験では記述問題も多く、自分で客観的に採点するのは少々難しいです。
記述問題がいまいちだな、と感じる教科があるのであれば、
添削してくれる人を自力で探す必要があります。
また、勉強の計画を自分で立てる必要があるという点も挙げられます。
自分にどのような勉強が必要なのかを分かっていて、計画が立てられる人は浪人に向いていますが、
何をしていいかよく分からない、という人にはおすすめできません。
浪人して良かったこと
①悔いが残らない
高校生活を送りながら受験勉強をしている人の中には、こんなことを思っている人もいるのではないでしょうか。
学校から無用な課題ばかり出されて、受験勉強に集中できない。
部活が忙しくて、受験勉強に十分な時間が取れなかった。
そんな状況で不合格となった人にとっては、志望校以外の大学に進むことになるのは不本意だと思います。
その場合には一度浪人してみて、一から自分で計画を立てて勉強することは良い選択肢となると思います。
それで仮に不合格となったとしても、悔いが残りづらいはずです。
また、志望大学への志望度が高い人にも浪人はおすすめです。
進学したにもかかわらず、志望していた大学への未練が捨てきれず、
仮面浪人することになってしまっては時間とお金がもったいないですよね。
私の場合は、浪人せず進学してしまったらこの先ずっと後悔しそうだなと思ったため、浪人を選びました。
②楽しい(かも)
自分で勉強の計画が立てられない人に浪人は難しいですが、
逆に言うと自分で計画を立てるのが好きな人にとっては楽しく感じることもできると思います。
高校では教科担当の先生に指導されるがままに勉強していたかもしれませんが、
浪人することになれば、予備校等を利用しながらとはなりますが、
自分なりのメソッドを立てて自分に合った勉強法をじっくり実行できます。そういうことを楽しめる人ならば、浪人生活に楽しみを見いだせるかも知れません。
③謎の団結
これは受験が終わってからの話になりますが、
大学浪人という過酷な1年間を経験した人どうしは謎の団結感が生まれます。(個人的意見)
浪人中は孤独な戦いです。
特に自宅浪人の場合は他の受験生と接する機会もほとんど皆無で、
世界で自分一人だけが受験勉強をしているような感覚になります。
そのため、浪人経験者に出会うと、この人も同じ辛さを味わったんだ…という親近感が湧きます。
また、浪人して進学すると周りと年が違う状態になるということが心配な人もいると思います。
しかし、浪人経験者は意外にたくさんいますし、
そのことがタブー扱いされることも私の周りでは見たことがありません。
なのでその点に関しては心配はいらないと思います。
まとめ
志望校にいくら受かりたいと望んでいても、浪人すれば必ず受かるわけではありません。
その上、浪人を選択することには精神的なつらさも伴います。それはあなたが真面目であればあるほど顕著です。
その一方、志望していない大学へ進学することがどうしても自分の中で納得いかない場合は、無理に進学するとずっと悔いが残る可能性があります。
また、浪人し1年間受験のためだけに努力することで得られる体験は貴重です。
私自身、周りに反対されながら浪人を選択しました。
受験は失敗でしたが、それでも自分の気持ちを優先して1年間できるだけのことをしたという感覚があるので、浪人して良かったと思っています。
自分の進路を決めるのは、家族でも先生でもなく自分です。
最終的には、自分は本当は浪人したいのかどうかと、自分は浪人に向いているかということをあなたが判断して決めなければなりません。
以上のデメリットとメリットを踏まえた上でじっくり自分の気持ちと向き合って判断すれば、きっと自分の納得いく結果が導き出されるでしょう。
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