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Photo by
kezama
「創造的休暇」のススメ(宮本亞門さんの記事から)
noteの文藝春秋の記事「宮本亞門 それでも上を向いて歩こう」を読んで、演出家の宮本亞門さんをさらに応援したくなった。
コロナで次々に公演が中止になる中、宮本亞門さんは「自粛期間を『創造的休暇』に」という考えのもと、これまでにない新しいものを生み出そうと試みているとのこと。テレビでも度々取り上げられている宮本亞門さんが企画した『上を向いて歩こうプロジェクト』を見て、思わず涙ぐんだ人も少なくないだろう。
私が初めて宮本亞門さん演出の舞台を目にしたのは、2016年7月の東京文化会館での東京二期会オペラ『フィガロの結婚』(モーツァルト)である。オペラにハマり始めた時期で、暑い日に気合いを入れてドレスアップして観に行ったことをよく覚えている。『フィガロの結婚』の作品自体が素晴らしいのは言うまでもなく、煌めくような舞台演出の中に、どこか愛らしいものがあり、宮本亞門さんの演出のオペラをもっと観たいと強く思ったものだ。
徐々に自粛ムードが鳴りを潜め、国内でもオーケストラの公演が再開し始めている。ただ、都内のコロナ感染者数は減ったり増えたりの繰り返しで、まだまだ予断を許さない状況だと感じる。コロナ以前のように、思いっきりオペラを楽しんだり、生の芸術に触れる機会が一刻も早く来ることを願うばかりだ。それまでの間、宮本亞門さんを始め、多くの芸術家に「創造的休暇」を満喫して頂き、コロナ後には芸術が爆発するような舞台を目にしたい。