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読書記録#11 平和について考えてみちゃう?

2019.08.17(土)10:00-12:00

8月は「平和」について考える絶好のチャンスではないかな?と思いまして、今回は初めて「平和」という縛りを設けて読書会を開催してみました。平和に関係する本がたくさん紹介される読書会となりました!

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本の紹介


📚戦争とは何だろうか 西谷修
「戦争とは何なのか」について詳しく書いてある本。
特に感じたのは、テロと戦争の違い。
テロ組織には国がないため、国家の教育、対策など無意味。
国家や教育がいくら変わっても個々人が変わらなければならないんだなと
感じた。

📚それでも日本人は戦争を選んだ 加藤陽子
なんで戦争は起こるんだろう?
戦争に勝ったら何を得られるんだろう?と考えさせられた本。

📚二世兵士激戦の記録 柳田由紀子
同じ二世でも忠日派・忠米派がいるが、忠米派の二世の軍は強かった。
日本人的な部分があったから強かったと言われているが、
見た目は日本人なので米軍でも差別を受けたり、同じ血が流れている民族なのに殺しあったりすることは胸が痛んだ。

📚ちいちゃんのかげおくり あまんきみこ
ちいちゃん、おにいさん、おかあさん、おとうさん、出征の前日かげおくりをし、最終的には皆亡くなってしまう本。
今、目に見える戦争はないが、子供達が平和に暮らせてるのか。
虐待があったり、家族間がぎこちなかったり、今は今で違う形で争いがある
というのを感じた。

📚死にがいを求めて生きているの 浅井リョウ
テストの順位張り出さなくなったり、競走なくなったり、個性を大事にしましょうというナンバーワンよりオンリーワンの風潮。
人より秀出てないと自分を認知されないという不安感。
だから誰かを敵にして、自分の価値を高めようとしている。
表立った戦争や対立はないが、壁を作って敵を見えなくしても意味が無い。
自分が死ぬ時に残したものとは結局、誰かを蹴落として得たものにすぎない。

📚死神の浮力 伊坂幸太郎
人間はほっておくと自然に対立する。
平和を保つのは大変で、必死に表面化しないようにしている。
穏やかな日常は退屈し、忙しい時は心が安定している。
平和になると何か不安になり始める。そんなものごとの本質が書かれている本。

戦争系の本だけでなく、現代の本からも「平和」について考えられるんだなと目から鱗な本の紹介の時間でした。

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