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【appLace株式会社CTO野呂匠インタビュー:後編】学生起業の苦労と今後の展望

小・中学生向けアントレ事業を展開するappLace株式会社CTO野呂匠のこれまでの人生と会社設立、そして今後の会社成長に向けての想いをたっぷり聞いた。

取材・文=川崎雅史

■コロナで変わったiU入学前とのギャップ

──iU入学前と後での想像してものとの違いはありましたか?

それこそコロナが大きかったですね。受験後から3月まででピークが来て卒業式・入学式が無くなり、ちょっと想定していた環境とは変わってしまいました。

そこから規制も緩和されて登校出来るようになって”一期生だから自分たちで作っていかないといけない”と思いました。何も無かったので笑

──サークルやプロジェクトには所属していますか?

今は入ってないです。1年の時はゲーム好きが集まるサークル長をして配信や大会などに出ていましたがそんなに目立った活動もしていなかったです。

プロジェクトはBS11のゲーム大会の運営と、オープンキャンパスのスタッフをしていました。

■ボランティアから起業を経験。

──会社設立時のことについて聞かせてください。きっかけは何だったんですか?

元々塾講師をやっていたのもあって教育に興味はありました。
周りにも塾講師をやっていた人を集めて学生団体ゼロイチを立ち上げました。
そこでは算数パズルや魔法陣について考えるワークショップをやりました。

そういう活動をしている中で2021年にIM局の岡田さんから墨田区の「小学生スタートアッププロジェクト」を紹介してもらいました。
最初はボランティアとして現CEOの木佐貫と参加してそこでの活動が評価されて起業することになりました。

学生団体ゼロイチでイベントを開催

■学生起業の苦労と今後目指す先とは

──会社のことについて詳しく聞かせてください。立ち上げる時に大変だったことはありますか?

正直言うと、iUって”起業家を育てたいのではなく学生起業家を育てたいんだ”と思いました。
一期生だったのもあって制度が整っていないなと思いました。

設立で一番困ったのは、まず書類です。会社設立についての講義も無かったしどうするかを知らなかったので困りました。
定款やどこにいくらかけるべきなのかを知りたかったです。

あとはお金を用意するのも大変でした。諸々で20万くらいかかってそれを用意するのも設立前だったので銀行で借りることも出来ず辛かったです。

──なるほど。自分たちで考えて探す感じだったんですね。現在applace ではどんな役割を担っていますか?

立ち上げ時は自分がCEOでやっていましたが、実習と被って中々進めることが出来ずに悩んでいました。加えて営業なども自分の気質的に向いていないなと思って木佐貫に話してCEOを交代することにしました。

その時期はイベントが立て続けにあって営業もしていかないといけないという状況で、イベントが好きで顔が広くてコミュニケーションが取れる木佐貫が最適だと思いました。

現在は会社の方向を固める仕事が多いです。論文を読んだり教育についての研究で事業を論理づける仕事です。

あとはバックオフィスで事務作業ですね。業務をみて給与支払ったり全般を担っています。

──自分を一言で表すなら何だと思いますか?

難しいね〜笑
自分に自信がないからこういうの苦手だけど言うとするなら”なんでも”かな。

興味範囲が広くて小学生の時はロボット研究者になりたいと思っていました。
そこの思考が今はITに置き換わってデータサイエンスも勉強しているのでベースとしてやりたいことの幅が広いかなと思います。

──今後、会社として何か叶えたいことはありますか?

日本のアントレプレナーシップ教育と言えばapplaceと言われるようになりたいです。元はアメリカなので文化や教育の過程的に中々日本と合わないんですよね。
それを日本型のプログラムとして拡大していくのが使命だと思っています。

実際に去年のプログラムで実証は出来ているので今は大きくする段階だと思います。自分のやりたいことが出来ているのでさらなる拡大を目指しています。


アップレイス株式会社
代表取締役CEO:木佐貫聡
Mail:contact@applace.co.jp
HP:https://applace.co.jp/


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