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IT思い出話(30)

悩ましいディスクの管理

現在でも、PCやスマホを使用する上でディスク(記憶)容量の管理は悩ましい問題です。今ではSSD(半導体記憶装置)が普及して、PCですらハードディスクを使わない時代になりましたが、ここでは歴史的経緯もあるのでPCの記憶媒体を表すのにディスクという言葉を使うことにします。

個人でも、スマホを利用していて特に動画や写真をたくさん撮影すると、あっという間に記憶領域がなくなって困る経験をすることは多いはずです。PCでも同じです。動画編集などやりだすといくらディスク容量があっても足りません。

個人ベースでの使用でこうなのですから、複数人で各人が好き勝手にマシンを利用すれば記憶容量の問題が悩ましいことになるのは、想像に難くないと思います。

当時のUNIXワークステーションのディスク容量など、今のPCのそれと比べれば容量の端数くらいしかなく、大きなものでも100MBや200MBくらいのオーダーだったと思います。

今どきのスマホなら小さくても64GBはあるのですから、比べようもないというわけです。その小さな容量のディスクを当時の研究室10人くらいのメンバーで共用するのですから、管理の悩ましさは経験のない人にでも想像できるのではないでしょうか。

当時研究室には確か5台のワークステーションがあって、内蔵ディスクだけではなく外付けディスクも接続していたのですが、それらの総容量が1GBくらいだったと思います。

その時の私にしてみると、1GBというディスク容量は実に広大なものに感じられましたが、それでもちょっと油断するとディスクが一杯になって困ったものです。

まあ、今ではほぼ笑い話のようなものですが、こんな時代もあったということを知っておいていただけるとうれしいです。


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