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ITと酒と哲学など(13)
マイナ保険証について思うこと
来月いよいよ紙の保険証が廃止されるとのことです。マイナ保険証への切り替えということになるのですが、この件についていろいろな不備が指摘されているのは報道の通りです。
私が感じる一番の問題点が、マイナ保険証運用においてのバックアッププランが存在していないように思えることです。もしシステム上の不備・不具合で窓口の手続きができない場合、最悪診療を断られるというとんでもない事態が予想されます。正規の被保険者である患者には何の落ち度もないのにもかかわらず、なぜこのような扱いを受けなければならないのでしょうか?
現在でも保険資格が確認できない場合はいったん窓口で診療費を全額支払う必要がありますが、これはそうそう頻繁にあることとは思えません。しかし、マイナ保険証システムの運用上のトラブルはそれよりも高い確率で起こる可能性があると私は危惧しています。
コンピュータシステムを運用する上で、まともなシステムなら必ずトラブル時のバックアップ体制・プランを準備して、できるだけ業務に支障が出ないように備えるのが普通です。
先日、ハンバーガーのマクドナルドでシステムトラブルがありましたが、現金払いならば販売を続けた店舗があったとのニュースを耳にしました。これは、最低限の対策が準備されていた証です。
そもそも、なぜこんなにも急いでかつ強引にマイナ保険証への移行を行う必要があるのでしょうか?これが私の根本的で素朴な疑問です。政府には表ざたにできない後ろ暗い事情でもあるのではないかと勘ぐってしまいます。
それとも、この件を担当していた政治家や役所の幹部がただ単に大馬鹿者だっただけなのでしょうか?私にはどう考えても、今回の件は正気の沙汰とは思えず全く理解できないのです。
いずれにせよ、われわれ国民が被る被害が最小限で済むことを祈るばかりです。