好きな人の話
最初に彼を見たときに思ったのは、格好いいということ。
そのときはまだ「イケメン」という言葉はそんなに浸透してなかった気がする。
覚えてないだけかもしれないけど。
私が彼と初めて対面したのは、兄がやってたゲームの中で。
それまでにもシリーズ通して、たくさん格好いい人はいたけど、一番思い入れがあるのが彼。
シリーズで初めて声が付いたキャラクター。
ここで気付く人は気付くと思う。
そう、FINAL FANTASY Xの主人公「ティーダ」。
ヒロイン、ユウナに一度も名前を呼ばれることなく物語を終える彼。
本当は「夢」である彼。
最後は消えちゃう彼。
それを知ってもやり通す彼。
マジで格好いい。(けどかわいそう…)
プレイした当時は何が何だか分からず、とりあえずユウナと恋愛するんだよな、という幼稚でヌルい考えしかなく。
キャラクターのセリフの意味も分からず、リュックが叫んでる意味も分からず、みんなの暗い顔の意味も分からず、、
ティーダ格好いい〜
ユウナかわいい〜
中1の私はアホでした。
それまでRPGをプレイしても、兄にデータを消されたり、ボスが倒せなくて挫折したりと、クリアしたことがなかったため、今回は越す!という意気込みだけで進めて。
1回目は意味が分からず、ティーダ消えてもた〜悲しい〜で終了。
初めて自分でRPGを越した!という達成感に溢れるだけ。
私の中ではその達成感が大きくて、意味も分かってないのにXが一番好きになってた。
その後、機会がありもう一度最初からやり直すことに。
そのときから。
キャラクターたちのセリフの意味を考えながら進めるようになった。
RPGあるあるだけど、結末分かってからもう一度プレイすると、これってこういうことだったんかって分かって楽しくなったり悲しくなったり。
まさにそれ。
FFXが更に好きになった。
ゲームって、内容やシステム、キャラクターの動き、CGのクオリティだけじゃなく、物語の隅々を形成するセリフ、これがプレイヤーに突き刺さらないと、引き込まれない。
中学生の私はまんまと引き込まれた。
やるな、スクエニ。
FFXに特化したホームページ作ったり、小説書いたり(イタイ)、ポスター買ったり…
所謂ヲタ活。
この前NHKでFFのあらゆるランキング発表してましたね。
作品はXが堂々1位で、てっきりⅦかなと思ってたから、めっちゃ嬉しくて。
青木さんから森田さんへの手紙読んだとき、多分テレビの前でみんな泣いてたでしょ??
X好きだとミーハーと思われそうであんまり口にしてなかったけど、みんな好きで安心した。(実際はⅤが初プレイ、もちろん好き)
そこで思いました。
好きなものは好きでいい。
好きって言えばいい。
なんで引っ込める必要があるのかと。
好きと言えば言うほど、愛も深くなる気がする。気がするだけ。
ヲタク魂、コレクター精神に拍車をかけたのは紛れもなくFFX。
しんどくても支えてくれる。
そこにあるだけでいい。
ティーダが教えてくれたこと。
有言実行の男は顔も性格も格好いい。
好きという気持ちに恥じらいを持つな。
ツラいことがあっても好きなものがあれば乗り越えられる。
この3つかな。
ティーダに出会えてよかった。
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