強い言葉を分解して、感情に色付ける
タイトルの「強い言葉」というのは、「意味をたくさん持っている言葉」という意味で私なりに表現してみました。
例えば、「エモい」とか「ウザい」とか。そういった類の言葉です。
私も友達とかと話しているとき、「エモい」はよく使ったりします。
そして、「エモい」は色々な感性が込められている言葉だと思っています。実際、エモーショナルから来ている言葉ですし。
「美しい」「儚い」「淡い」「切ない」「ミステリアス」「繊細」など────。
これらの言葉が全部、「エモい」という言葉1つで表せてしまう。
ある種、便利なのかもしれないけれど、人間の本来持ち合わせている感性をどこか鈍らせてしまう気がして、ちょっと使うのが怖くなるときもあります。
色見本を見たとき、たくさんの色の種類に驚かされるように、感情や感性にもたくさんの種類がきっとある。
例えば、美しい夕焼けを見たときの「エモい」を分解してみると、「美しい」以外にも「寂しい」「怖い」という感性も多少混ざっているのではないでしょうか。
私は、時間がかかってもいいから、なるべく自分の中にある「エモい」を分解していきたいと思っています。
そうすることで、大きく何かが変わったりするわけではないけれど、少なくとも心の動きを感じ取るアンテナが鈍くなることは抑えられるのではないかと信じているからです。
それに、自分に与えられた「HSP」という気質。
感覚的に繊細だからこそ、感情と言葉を大切にして、自分と他者の気持ちに目を向けて、そして細かく色付けできたらな、と思います。