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ほんの少しの熱狂が

この間、吹奏楽の演奏を聴ける機会があったので行ってきました。

元吹奏楽部員だったので、自分が経験していた楽器には特に耳を澄ませたりしましたし、懐かしさを感じました。


ただただ、良い演奏だな、頑張ったんだろうな、と思えて、心に僻みなく余裕のある聴き方ができて良かったとどこか安心しました。


そんな演奏会の最後に「宝島」。
高校生のときに部員として最後に吹いたことのある曲だったのですが、「宝島」独特の盛り上がりにその記憶が鮮明に呼び出された気がしました。
今は観客席でその熱狂の空気に巻き込まれているだけになったけれど、ちゃんとその熱狂の中心で演奏していた、そんな感覚。


吹奏楽を辞めたのは高3の初夏だったから、もう2年以上経つけれど、それでも感覚としての記憶は残るんだなと。
高校時代にできた、忘れようとした古傷をそっと撫でるような、それでいてふっと笑みがこぼれるような、そんな気持ちになりました。


短いですが、今日はここまで。
お読みいただき、ありがとうございました。

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