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たった一度の出会い

僕の親友のA君の彼女の友達と手をつないで、夜中の寒い渋谷の夜を一緒に走った。

ある喫茶店へ行って、4人で一緒にコーヒーを飲んだ。

一緒に手をつないで走っているとき、どう思ったか?

相手の女の子の手が小さいことと、結構こういうのも素敵だなと思った。

その子と一度も話したことが無かったが、寒い夜にその子の手が暖かかったのを覚えている。

その喫茶店で、A君の彼女に言われた。A君を取らないでねと。

僕は意味が分からなかったので、黙ってその彼女の顔を見ていた。


別の日のある日、職場の初めて会った奴と話す機会があった。

結構ハンサムな男だった。

その男が、こう言った。僕は、白い白鳥だが、君は黒い白鳥だと。

意味が分からなかったので、黙っていた。一緒にある酒場へ行った。

酒場の若い女の子と話が合って、その子が、また来てねと言った。僕は来る気はなかったが、うん、また来ると言った。そこは、男たちが行くようなパブでない。

白鳥男が僕に言った。来る気もないのに指きりまでしてと・・・。


ある年の12月後半の新宿で、友人と寿司を食べてから、外へ出た。店の外に立っていた、年配のおっさんと目があったので、僕は、月がきれいですねと言った。そのおっさんが冷え切った空の月を見上げて、ニコニコして言った。きれいだねと。

ちょうど、その付近に客引きの女の子がいた。たしか1年前にもそこで見かけた人だった。その子が、僕の腕に触れて来たので、丁重に断った。それから、寿司を食べた音楽仲間の友人とホテルへ向かった。

どこかの、居酒屋で顔がちょいと恐めの男がいた。僕は試してみた。その男に向かって、変顔して笑いかけてみた。そうしたら、向こうも変顔して笑った。お互いに知らないが、こうして人間を知った。

ある職場で18歳の女の子に仕事の指示をしていた。その子の顔に笑顔がないので、こっちから笑顔で話してみた。するとその子もすぐ笑顔になった。あー人間とはこういうものかと思った。

公園や銀行でかなり年配の知らない女性と話すことがある。なぜだろう?200人位いる会場で、話をしたりもするので、人に対して僕はかなり、フレンドリーなのかもしれない。バスでお年寄りに席を譲るときは、黙って自分が立った席を指さしたり、相手の腕に触れて席を指差すと、みなお礼を言って座る。こういうときは、ことばを使わない。席を譲る時に僕は迷ったことは一度もなかった。

ある職場で順番を飛ばされた男性客が文句を言ってきたので、僕は、「ごめんなさいね」と女の人に話すように謝った。その人は、喜んだ。もし、「申し訳ありません」などと野暮なことばを使っていたら、その男性客は怒り続けただろう。

外国人客には英語対応する。僕の下手なことばも通じるようだ。ナイスガイなどと言われたこともあった。

さて、久しぶりに聖書を読まないと。ほとんど読んでいない、まっさらな聖書を。楽しみだ。

一人生はあっという間だね。恋など長く続かないよ一

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