見出し画像

【bubble】実録!テンプレートの使い方の最適解

ノーコードツールの醍醐味は、テンプレートを使用した高速開発です。
文字入力をするだけで、動くアプリが作れます。

ただし、内部の動きまで変更しようとすると、場合によっては新規作成時より大変なことになってしまうのです。

今、僕は、bubbleの2万円するテンプレートを約2ヶ月ほど触っています。
そこで得た学びを、みなさんに共有します。


テンプレートは触るな、学べ

結論、高額テンプレートは
それ自身を改修するのでなく、その構成をマネてイチから作るべきです。


僕が購入したその高額テンプレートはマッチング系アプリで、非常に細部まで作り込まれていました。
マッチング後のメッセージはもちろん、新着通知機能、stripeでの支払い機能、SPA化によるページ遷移の軽量化など、様々な機能がモリモリでした。
このままリリースすれば、十分に神がかったアプリです。

僕はこれを要件に合わせて改修し始めましたが、これが地獄の始まりでした。
驚くほど、作業が進まないのです。

その原因は、元の完成度が高すぎて手を付けられないことにありました。

何を触るにしても、まず元の機能がどのようなものなのか。他に影響を与えないか。そのために、どう改修するか。
すべてを把握し、気をつけながら改修しなくてはいけません。
この手間は、多少であればいいですが、テンプレートと要件が離れているほど大変になってしまいます。

--

これはコード開発でも同じことが言えますね。

社内の人が共通ルールで書いたコードならいいですが、どこの誰が書いたか分からないコードは、まず解読をするのに地獄を見ます。(実体験)

丸一日かけてなんとか全体は把握したけれど、これを改修するとどこに影響するか分からない。爆弾です。
その結果、イチから作りましょうという話にならざるを得ないのです。(実体験)

Javaは人気が落ちてきてるけど、これまでに腐るほど開発されてきたから、その保守をやれば仕事に困らないよ。
という声をたまに見ますが、僕は絶対やりたくないです。おそらく地獄を見ます。文字通り、腐っているのですから…。(個人の想像です)

--

僕はこれを知っていた上で、爆弾に手をつけてしまいました。
その原因は、要件がハッキリ決まっていなかったことです。
事業内容は理解してましたが、完成品の具体イメージができていませんでした。

そして、その事業内容にソックリなテンプレートを発見しました。
当初はテンプレートの完成度に感動し、部分的に触れば終了だと思っていました。

しかしいざ作っていくと、、

余計な機能があるので省きたい。
ジャンルの階層を減らしたい
状態表示の条件を変更したい
支払い方法の仕組みが若干違う
登録項目を減らしたい
他サービスのこんな機能を追加したい

こうやって、変更点は山程出てくるわけです。

新規事業ということもあり、完成品が具体化していないのは仕方のない部分もあります。
そしてテンプレートを使うことで、ほぼ具体化したと「錯覚」してしまいます。
でもそれは、自分が作りたいサービスとは必ず違うものなのです。

今回僕はもう後に引けないので、要件をすり合わせながらジワジワ改修を勧めています。
(アジャイル開発が技術者から嫌われる理由もよく分かりました)

この世に全く同じサービスというものは、ほぼほぼありません。
どこかしら、仕組みを追加・変更するものです。
この、変更の程度はどれくらいなのか
テンプレートを直接触る場合は、要件定義で見定めてから行いましょう。

--

と、テンプレートを爆弾扱いしてきましたが、決して悪いものではありません。
既存の爆弾を触るのは恐ろしいですが、その構造を参考に新しい爆弾(?)を作ることは意外と簡単で速いです。
完成品からの学びは、とても多いのです。

つまり複雑なテンプレート利用の最適解は
触らず、学ぶこと。これだと思います。

構造を学んだ上で、イチから再現しながら、目的に合わせて柔軟に作っていく。
これが最短であり、イチからの開発力も身につきます。

--

僕はややしんどい目にあいながらも、色んな設計方法や技術をテンプレートから学びました。
でも、この苦しさは絶対避けるべきです笑

テンプレートで得たノウハウは順次記事にするので、ラクに技術を得られる手助けになればと思います。

同じ目に合う人がいないよう。
また、自戒も込めて。愚痴も兼ねて。深夜の考察を、ここに書き残しておきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?