ノーコードによって、エンジニアの価値がむしろ高まる話 ~ノーコード開発の苦労話~
最近、日経などの様々なメディアに取り上げられて注目されている
「ノーコード」。
プログラミング不要でWebサイト・アプリが作れてしまいます。
すごい時代になりましたね。
ノーコードが普及することで「エンジニアは不要になるのでは?」という声が多いですし、危機感を感じているエンジニアさんもいると思われます。
この考えに対する僕の意見は、
部分的に当てはまるけれど、基本的には「エンジニアの価値はむしろ高まる」です。
どうしてこのように考えるのか、僕の実体験をベースにお話しします。
ノーコードでもアプリ開発は、難しい!
僕はノーコードツールのBubbleを使用し、アプリを開発しました
テイクアウト情報掲載サイト「たのんちゃ」
https://tanoncha.bubbleapps.io/
開発期間は、およそ3週間。
普通にプログラミングを学ぶよりは、はるかに速いです。爆速です。
しかし、開発が簡単だったかというと、決して違います。
まず、ツールの使い方を学ぶ必要があります。
僕はサンプルアプリを3,4個制作して慣れてから、ようやく開発にとりかかりました。
(https://blog.nocodelab.jp/)
(https://www.youtube.com/watch?v=XqJIZ9OIY9E&list=PLiDMHhMXhuXRfwx-sRoBCrClO5V6sEclj)
また、プログラミングをしなくても実装は可能だけれど、
・どんなデザインがいいのだろう…
・データベースの設計はどうしよう…
・使ってもらうには、どうすればいいのだろう…
・拡張機能を付けたいが、APIって何だろう…
と、学ぶことがこれでもかと出てきたのです。
アプリ開発は、設計担当・実装担当・デザイン担当と、役割分担して開発することが多いです。
それらを1人でいきなりやるわけですから、分からなくて当然です。
結局、開発期間の内訳は
・1.5週はサンプルアプリ作成
・1週はデザイン・ロジック考案でうろうろ
・0.5週で実装
みたいな感じです。
データベース構成が簡単だったのが、まだ救いでした。
デザイン・データベース設計は特に、初心者には難しいです。
正解がなく、知識のみではどうにもなりません。経験が重要です。
そしてこれらの知識・経験を専門的に持っているのが、エンジニアなのです。
ノーコードのおかげで、皆がエンジニアの価値に気づく
「エンジニアは、コードを書くだけ」
以前までの僕は正直、このような認識でした。
設計やデザインの難しさを知らないので、コードが書けることに価値があると思っていました。
しかし、考えは覆りました。
「エンジニアはコードを書くだけの職業でないこと」
これを僕は、実際にアプリ開発して初めて知りました。
エンジニアの価値って、そっちにあるのだと。
肌で感じることが出来ました。
おそらく以前の僕と同じような考えの人は、日本ではかなり多いでしょう。
エンジニアの年収・地位を見るとよく分かります。
(アメリカではエンジニアの地位がかなり高い)
現在日本でもノーコードが広まり、誰でもアプリ開発に挑戦できるようになってきています。
そうやって皆が体験することで、僕と同じように、
アプリ開発の難しさ・エンジニアの価値を肌で感じ、
この認識違いが覆ってゆくのです。
そうなれば、日本でもエンジニアの年収・地位は上がってゆくのではないでしょうか。
僕自身も立派なエンジニアを目指しているので、日本の考え方が覆ることを願っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?