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小布施滞在日記

2021年9月19日から1週間ほど、小布施に来ています。
いつものようにまた雑多に思いつくままに、書いてみます。

小布施という町

(ここからは、どうして私が小布施を知って今回関わるようになったのかが、固有名詞多めに書かれています)

私が初めておぶせという町を知ったのは高校2年の頃。HLABというサマースクールへアプライしていたとき。
どの拠点のサマースクールに参加したいか希望が出せる。その選択肢には
ONAGAWA 
TOKYO
OBUSE
TOKUSHIMA
とあり、私は地元宮城県にある女川の希望を出したのでした。おぶせ?聞いたことないな?あ、長野なんだ。最初の印象はそのくらいだったと思います。

サマースクールが終わって何年かしてから、私が参加したときに女川拠点の委員長をしていたせんとが、小布施の街づくりに関わり始めたのをSNSで知りました。なんか面白いことがあるから行くんだろうなあ、とその投稿を見て感じました。

また時が流れて大学2年生になった私は、アイリープというシアトルで開催されるリーダーシッププログラムに参加することに。これは、20人くらいの大学生から25歳くらいまでの人が集まり、4週間ちかくシアトルでリーダーシップやソーシャルイノベーションを学ぶもの。そのプログラムの参加者の1人にまなちゃんがいたのです。

まなちゃんはシアトルから帰国してから、いつの間にか小布施に移住していた。聞くところによると、移住する前から大学のプロジェクトで月1回小布施に通う生活をしていて、大学中退をきっかけに小布施に移住をしたらしい。

小布施ではお花担当をしています。(お花担当?なにそれ??と思っていたけど、彼女の働く場所とお家をのぞかせてもらって納得。)フローラルガーデンおぶせでワークショップをしたり、土や木、花と向き合っている。

はたまたファシリテーション講座でワークショップを担当していただいたこともあるアリカさんが図書館の館長に転職して移住したとも聞く。

そして、そして私のお世話になっているままごとハウスのご縁でお会いした、税所さんファミリーも移住したと。税所さんに「はるちゃん!いつくるの!」とメッセージをいただいたのをきっかけに、私は小布施へ行くことに決めました。

小布施行きを決め、どうせならおすすめスポットを色々回りたいと思い、インスタでおすすめを聞くことに。すると、友人ゆーみんが、おすすめのお店がずらっと並んだ長い長いリストを共有してくれました。そこから同じ日程に2人とも小布施にいることが判明し、ゆーみんの参加するツアーに乗っかることに。

そこから実際に小布施について1週間。感染対策をしながら、たくさんの人にお世話になりました。小布施に来るまでのお話はこのくらいにして、感じたことや考えたことをつらつらと。

人が移り住むこと

人が住む場所を変えるときに突き動かすもの。それは時に仕事であり、なんとなく一緒にいたいあの人であり、食べ物であったりする。その時に、すごく人間的に、欲望に忠実に選べる人が好きだなあと思った。なぜこうしたか、なぜここに移り住んだか聞かれた時に、ロジカルに説明されることも安心感があって好きだが、言葉にしきれなくてもなんだかワクワクしてしまってる人が大好きだ。

何かを始める時に、ロジカルに説明できるようにならないといけない!と思い詰めてしまうことがあったが、今回感じたこの感覚は自分自身が何かを決断する時にも大事にしていたい。

ソフトクリームのあいまいさ

小布施を訪ねる理由の一つでもあった、友人まなちゃん。
その友人がお気に入りの場所に私を連れて行ってくれた。野尻湖という大きな湖だった。湖の周りをのんびり散歩していると、太陽が照っていて、何か飲み物が欲しくなった。アイスでもいいねと言いながら、ゆらゆら歩いていると小さなお店を発見した。ソフトクリームののぼりがあったので、冷たいもの欲しさに近くへ行ってみた。店内にはお客さんもお店の人もいなくて、店の手前ではおじさん2人が船を乗せて運ぶための車のようなものを修理しながら話していた。

そんなガラガラなお店でソフトクリームを2つ頼むとこれである。

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1個めのまなちゃんの抹茶ソフトは「ソフトクリームとはなにか」を考えさせられる形状で、頑張って巻かれようとしている一部分が愛おしくなるビジュアルだった。あ、ここはこういうアイスを出すお店なんだ。そう思って、私のブルーベリーソフトを待っている。「どうぞ〜」と渡されたものについ「巻けるんじゃん!!!」とツッコミを入れる。そこは巻かないできてほしかったね、などとまなちゃんと笑う。「でもさ、きっちりした人、街の雰囲気があったらきっと、作り直してたよね」とまなちゃん。

「食べれるからいいじゃん」「失敗することもあるじゃん」「こういうものですがなにか問題ありました?」そんなゆるさがすきだなあと思った。あるべき像から外れても受け入れるような、ちがっても胸を張っていられるようなこのアイスを出すおばちゃんがすきだ。そんなおばちゃんを良しとする野尻湖もいい場所だなと思った。

都会も意外と好きかもしれない

帰り道のバスの中で思ったこと。自然の中に行かなきゃ、人の少ない方に行かなきゃ。コロナのこと、今の地球の進んでいく方向を考えると、そんな義務感に駆られていた最近。

小布施という長野にある小さな町で1週間過ごすと、自分の中にこうすべきみたいなものがあって、進んでいたのかもしれないなあと気がつく。都会が好きとは具体的にどんな感覚かというと、人の作ったものが好きというのに近いかもしれないと思った。材料を集めて、人が理想を思い描きながら手を動かして造ったものに触れることが好き。そう思うときに、田舎よりも都会の方が、人に造られたものが多いので、良いと感じるのかもしれない。

もちろん、田舎にも人に造られたものはかなり多くあるので、もっと違った言語化ができるのかもしれないが。

例えば人がたくさん集まっているのが好き
求めるものにすぐアクセスできるのが嬉しい
コミュニティが大きく、膨大なのが、干渉されなくて嬉しい
そんな観点ももしかしたらあるのかもしれない。

小布施を出て、横浜のシェアハウスに到着すると、気づいたことがあった。横浜では、ある程度色んな所に自分一人で勝手に行けるな。これは慣れとか、インフラが整っているとかいろんな要因があると思うけど、都会らしさはその点にあるかも知れないと思った。好きな場所やひとにアクセスしやすさがあるから、都会はすきなのかも知れない。

生きやすさの要素

いつかのnoteに書いたかも知れないが、私が移動して、いわゆる旅をする理由は仮説検証のためかもなあと思っている。

心地よく生きるための要素をたくさん持っていたくて、要素出しのためにこっちに行くとどうだろう?と動き回って、話して、素直に感じたことを書き残していくために旅をしている。

例えば
・8月のシアトルの朝の空気の冷たさと太陽の暖かさから、自分の好きな気温や湿度、天気を知る
・すれ違うとニコッと微笑むバンコクの寮の駐車場のおじさんからは、相手への関心の度合いの心地よさを
・7月のサンフランシスコの昼間のオフィス街の人々の表情から、住む人達の優先順位や時間の捉え方を

いろんな場所でいろんな「あったかさ」や「安心感」を感じ、自分の中の大切な要素にしたり、そんな雰囲気のある街を探したりしながら生きている。




いただいたサポートで私はもっと私に優しく生きていきます。銭湯に行ったり、甘酒を作るなど、