緊急時だけでなく日常的に。それがノンテクニカルスキルだ!🚒🚑✨
どうも👩🚒🤚!
救急救命士のAPO隊長です✨
「特集!ノンテクニカルスキル」
これまで、ノンテクニカルスキルとは何か? スイスチーズモデルとは何か?について解説してきました。
今回は、もう少し突っ込んで、ノンテクニカルスキルの理解を深めていきます。どれも大切な考え方です。
これが理解できたら、まずは第一段階クリアです!!!
それでは、今回のポイントをまず説明します🤠
1、ノンテクニカルスキルはチーム単位ではなく個人単位で必要
ノンテクニカルスキルは、共通の目的を達成するために、チームが互いに協力しながら、協調して業務にあたるためのものです。
しかし消防や医療、警察などのハイリスク産業では、チームによって業務が遂行されますが、作業自体は個人に割り当てられるのが実際のところですね。
個人が基本的な単位となって作業を行い、そこからチームやもっと大きな組織的な集団が形成されていきます。
APO隊長個人としての作業、私の所属する隊としての作業、それが消防署としての全体の作業になっていくわけです。結局は全て個人から仕事が始まっていくということですね。
さらに、業務を行う上で、いつも同じメンバーでチームを組むことは通常ありません。交替制やローテーション勤務、組織的な制約や就業時間制限によって、チームの構成員が固定化されることは稀だと思います。
そのためノンテクニカルスキルは、
「チーム単位ではなく個人単位で必要なスキルである。」と言えるのです👩🚒✨
2、ノンテクニカルスキルは標準的な行動
ノンテクニカルスキルは、個人の性格に左右されてはいけない標準的な行動です。オレ流であって良いわけがありません。
そのため、”普段現場で発言の多い人は、傾聴することを学ぶ必要がある”し、”内向的な人は、自分の考えを他の人に表明するように努力”することが必要になってきます。
例えば、独裁的リーダーは、チームメンバーが自分の考えを表明することを推奨するよう努めなければなりません。
そして普段発言のない職員も、リーダーがエラーを起こしていると思った時は、自信を持って指摘しなくてはいけないということです。
あなたはどちらですか??
立場によって当然必要な能力は異なりますが、ノンテクニカルスキルはどの立場でも必要です。反対に、テクニカルな部分はその立場によって変わってきます。
階級が高くなる程「運営・企画力」が必要となる一方、水利部署要領や資器材取扱いといった現場の職員が知っていれば良い「テクニカルスキルに関する能力」は必要性が少なくなってきます。消防長や署長が、エンジンカッターのような資機材を使いこなす必要はないですからね笑
反対に、階級が低いほど「運営・企画力」の必要性は少ないですが、現場活動に直結する「テクニカルスキル」が必要になる。と言えますね。
テクニカルと、ノンテクニカルの力関係を図にするとこんな感じです。
このように、
職場のどのような立場でも、均等に必要ということですね👩🚒✨
3、ノンテクニカルスキルは緊急時ではなく日常で用いる行動
ノンテクニカルスキルは緊急時だけではなく、毎日の通常業務においても重要となるものです。
通常の業務中でも小さな事故は比較的頻繁に起こっているのですが、大きな事故でないためにチーム内だけで解決してしまう場合があります。
そういった表に出ない小さな事故もノンテクニカルスキルによって防ぐことができるようになります。
よって、ノンテクニカルスキルは”毎日活用すべきもの”である。とも言えますね😊
4、ノンテクニカルスキルの上にテクニカルスキルがある
ノンテクニカルスキルは、機長、整備技術者、医師、あるいは消防士が有するテクニカルスキルを実行するために必須です。
これら職員の意思決定やコミュニケーションは、通常、技術的なことを解決するために使われます。消防ホースを伸ばすという作業一つ。血圧を測るということ一つ。全てにおいてノンテクニカルスキルは使われます。
石油掘削作業チームを編成する際のメンバーを選考する基準として、ノンテクニカルスキルを備えており、チームの一員として有機的に働ける人材を選ぶようなシステムもあるそうですよ✨
業務を遂行する上で、高い技術専門性はたしかに大切なのです。しかし、ヒューマンエラーを防止するには十分ではないことを、まずは理解する必要があるということですね。
まとめ
それでは、今日はノンテクニカルスキルの理解を深めるために、重要な4つのポイントを紹介しました。
APO隊長に呪われないように、少しでも参考になるところがあれば、シェアをお願いします👻!笑
ではまたっ👩🚒🤚✨