消防士。それは「眠らぬ守護者」
消防署で働いていると、
「夜寝れるのに、給料もらえていいね」って言われることがある。
確かに、勤務上は6時間くらいの仮眠時間があって、布団に横になることができる。
あ〜疲れた〜って布団に横になって、目を閉じて。
おやすみなさい。。みんなまた明日ね👋💤
そして朝になり、、、☀️
「おはよ〜! よく寝たね〜🤩」
ってなればいいのにな笑
救急車や消防車の出動が決まれば、指令音が響く
もちろん24時間。
朝8時30分になってすぐかもしれないし、たまたまトイレにいる時かもしれない。
病院に搬送を終えた後、帰っている途中かもしれないし、来客対応している時かもしれない。
シャワーをしている時かもしれないし、ご飯食べている時かもしれない。その指令がいつなるか、誰にもわからないのだ。
出動の濃淡もそれぞれで、いわゆる不適切利用みたいな軽いものもあるし、1分1秒を争う心筋梗塞や脳梗塞はもちろんだだけど、
救急隊だけでなく、救助隊や消防隊も一緒に活動するような交通事故や労働災害もあるし、建物に閉じ込められていたり、玉突き事故のような傷病者数が10人単位のことだってあるかもしれない。
やけどもあるし、切断肢もあるし、ドクターカーやドクターヘリと連携することもある。
どんな症例かはその時にならないとわからない。
119番通報は突然やってくるし、その症例も様々。
👩🚒「さあ、なんでもこいよ」
👩🚒「こっちはいつでも準備できてるよ」
と思えたらかっこいいのだけど、考えることは多い。
想像したこともない現場だったらどうしよう。
あの場合は、こーしてあーして。。。うーん。この先どうすんだっけ。
僕は隊長なので、24時間ずっと頭の中で考えることになる。
みんなよく現場で動いてくれるけど、迷った時は僕が呼ばれる。
隊長だから頼りにされてるし、僕が分からなかったら誰にも分からない。
最後の砦みたいなところがあるのだ。
仮眠時間は平等にある。
僕にだって割り当てられているが、救急隊が1隊出るだけでも僕は布団から立ち上がるようにしている。
指令場所に間違いがないか。
現場までのルートを勘違いしていないか。
出動した後は、
聞こえてくる通信指令からの無線に耳を立てる。
出動車両は1隊で問題ない事案か。
応援隊の準備をしておく必要があるか。
事故なく無事に帰ってきてよ・・みんな。
眠いだろうけど頑張って(>人<;)!!
仮眠室に戻ったものの寝付けるわけもなく、
結局は救急隊が帰ってくるまで起きていることになる。
🚑「ピーっ。ピーっ」ってバックの音が聞こえたら、
それは救急車が帰ってきた合図。
布団からさっと起きて、車庫へ向かう。
👩🚒「お疲れ様。どうだった?」と隊員に声をかける。
片付けを手伝って、
👩🚒「もう仮眠室に入りなよ?」と促し、仮眠室に戻っていく隊員を見届ける。
その後、仮眠室に戻る。
よかった。無事に帰ってきた。活動も問題なし。
何時かな。。3時・・か。
少しでも寝なきゃな。(目を瞑る)
えーっと・・・
いま火災指令が入ったら、出動隊は・・・。
ポンプ隊にさっきの救急隊員も入るな。。
連続になるから機関員は変更するか。
救助指令なら仕方ないか。
メンバーを変更できないからこのまま出動させよう。
そういえば、昨日帰った彼、体調悪そうだったな。
朝になったらLINEしてみるか。・・・
と、こんな感じでモヤモヤと戦いながら仮眠時間を過ごすのが僕の日常である。
消防署で働いていると、「夜寝れるのに、給料もらえていいね」って言われることがある。隊長だったら出動することも少なくて、精神的には辛いかもだけど、体は楽になったんじゃない?とも。
隊長の僕は、起きても起きなくても自由な存在。
ヘタレだからすぐ気になって起きちゃうだけ。
もっと堂々としてればいいんだけど、そこまでにはまだまだ経験も知識も足りないということなのだろう。
「もっと頑張るから安心してね‼️」
さて、このnoteを書いている今も、実は勤務明け。
睡眠はしてなくて、目を閉じたのが1時間あるかないか。
これを投稿した後、
皆さんのnoteを読みながら、寝落ちすると思います笑
ただいま午前10時5分。
それでは、おやすみなさい😪
「書籍購入」と「救急救命士としての研修費用」に充てさせていただいており、職場内での勉強会に活用しています✨