物事を考えるには余裕がないといけない
たくさんの人の考えを見てきた.とてもくだらないことから,深い考えまで色々あった.それらはとても面白く,何かについて考えることが人生を豊かにしている気がした.
これからをどうやって生きていこうか悩んだり,何か目標に対して方法を模索したり,そういうのを考えることはすごくいいと思う.
ただ,そうしたことに思いを巡らせるには余裕が必要だと思う.
ストレス状態で睡眠がとれていなかったり,体調がよくないときには良くない方向にばかり考えが向かう可能性がある.
例えば「自分がこの世からいなくなればこの状態から脱することができる」などだ.
体調がよく,きちんと眠れて,毎日ご飯を食べられている時に,普通そんなことは考えないと思う.もしこうなってしまっている場合,おそらくストレス状態が続いてしまっている.
一つ言えることは,その状態で何かを考えても,良い案は一つも出てこない.
どうにかストレスから逃げる方向(短期間のストレス解消)ばかりで,改善する方向,つまりストレスそのものを無くす方向(長期間にわたるストレスからの解放)に考えが及ばない.
つまり,根本的な解決策がでてこないのだ.
問題からちまちま逃げているだけでは,あまり意味はない.
それもたぶん分かっている.
ただ考えられなくなっているのだ.
だからまず,今の自分がふつうの状態ではないことを認識して,早めに現状から脱するところから始めるべきだと思う.例えば原因が仕事であれば,長い目で見てやめるべきだし,とにかくそのような状況に長く居続けることは得策ではない.
農家にでもなって,一旦こころを落ち着かせて,安心して考えられる状況に身をおくべきだ.
安心できる環境を手に入れたら,
まず睡眠をとって,ご飯を食べる.健康な心にする.
そうしてやっと何かを考えはじめられるのだ.
僕は今考える余裕を失いかけている気がする.