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自信よりも、覚悟を持て。

一気に夏が来た昨日。小中学校が夏休みに入ったタイミングと合わせるように、とにかく暑い日だった。

母とモーニングにいったあと、エアコンを切った部屋に戻る勇気なんかでるはずもなく…。「ヨジハン文庫」に寄り道して涼んでいくことにした。

シュワシュワ…という心地よい炭酸と、カランと鳴る氷の音。耳から聞こえる夏の涼しげな音は、嫌いじゃないなあ。あと打ち上げ花火が上がる音、夕暮れ時にひぐらしが鳴いている音とかも、とてもすき。

店内は貸し切り状態で、まったりとした音楽が流れる快適な空間を独り占めできた。家以外で、静寂が約束されたオアシスのような場所があるのは、とてもありがたい。

最近購入した「イノセント・デイズ」。今ドラマ化されている「笑うマトリョーシカ」の原作者・早見さんの本だ。

本を読み進める中で、とても刺さった文章があった。

本当に愛し続けられるのか。その覚悟が君にあるのか。
大切なのは自信じゃない。覚悟なんだと私は思う。

『イノセント・デイズ』より/早見和真著

わたしは今までずっと「二つの選択肢があったら、そのどちらを選んだとしても後悔は残るもの」、と信じていた。その選択に自信があってもなくても、たらればを考えてしまうことは、避けられないものだと思っていた。

だから、「選んだ方を正解にしていく覚悟」という概念がなかった。

大げさかもしれないけど、これまでの価値観が変わるようなこのフレーズは衝撃だった。


そういえば。最近推しているアイドルも、コンサートの挨拶で同じニュアンスのことをいっていた。

「これから、色んな障害にもぶつかると思う。ただ、大丈夫です。全部、全部上手くいきます。」と。


また、早野さんは小説を通して伝えたいことについて、以下のように答えている。

みんながこうだからとか、社会がこうだからとか、親がこうだからっていう思考法では誰も幸せになれない。自分で覚悟を決めて、自分で責任を取って、自分の頭で考えて選び取っていこうってことを、僕はどの小説でも書いてるつもりなんです。

ダ・ヴィンチWEB/妻夫木聡主演『イノセント・デイズ』――衝撃のベストセラー、原作者が語るドラマ化秘話

ストーリーはミステリーテイストで描かれているが、『ものの見方』に新しい視点を与えてくれる小説。これからの展開がさらに楽しみだ。

未来は白か黒かわからない曖昧なもので、絶対なんてないけど。「これだけは」と選んだ道は、自分の努力と覚悟で、正解にしていきたいね。


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