オレンジと青の分断2〜かっこいい大人・かっこ悪い大人

県民として、泉房穂さんが大好きで、明石市はいいな〜と思っていたし、本も何冊か持っていた。テレビで斉藤前知事を執拗に追い詰めた高圧的な態度を見て、大っ嫌いになった。Xのフォローも外したし、持っていた本も手放した。彼の政策や覚悟を尊敬していたからこそ、その落胆は大きかったし、もうここまで嫌になると「顔を見るのも嫌」になった。とりあえずTVで映ってるのを見ると消すようになった(そもそもTVを見ようと思わなくなった)。
泉さんのXでのポストは、選挙期間中選挙のことを全くつぶやかなくなったし、何か呟いたらリプ欄が「斉藤さんに謝れ」の嵐だった。ご本人は目にしてなかったんだろうか。自分が政治家を志した時の気持ちを忘れたんだろうか。謝ったら死ぬ病だったんだろうか。本当に斉藤さんが人を殺したと信じていたんだろうか。
開票番組で潔く謝られたのは元ファンとして救われた。(けどもうちょっと早くごめんなさいして欲しかった)泉さんの能力は、あんな、人を責めることじゃなくて、もっとポジティブな方に使ってほしいと切に願う。

人は誰だって間違いを犯す。報道されているものを鵜呑みにすることもある。大事なのはその後だ。今回の選挙では、その後「ごめんなさい」ができた人、できなかった人で評判が真っ二つに分かれた。
これまで、失礼ながら立花たかしさんは過激な変な人だという印象しかなかったけれど、潔く謝って正しい情報を拡散させようとしたあの姿には心を打たれた。ネットからの情報収集にハマってしまったため、N国党の動画を見まくった中、最初に立花さんを動かしたN国党の浜田聡さんと斉藤健一郎さんへの信頼度が自分の中で爆上がりした。
地元に立花さんが来られた時に質問し、最後に「ありがとう」と手を振って帰ったら手を振り返してもらえて嬉しかった。感情なんて、そんなもんだ。こんな簡単に、人は好意にひっくり返るし、敵意にもひっくり返る。
須田慎一郎さんが謝罪したのも大きかったし、これまで存じ上げていなかったがへライザーさんというyoutuberの方が謝罪して動画を作ってくれたのも、かっこいいと思った。高橋洋一さんも、騙されてた、と正しい情報を発信されていた。選挙に間に合わせようと動画を作った人たちに心から感謝した。

これだけ「ごめんなさい」を潔くできる人がいたからこそ、頑なに「ごめんなさい」をしない人とメディアが異質に映った。だって、たとえ斉藤元知事に非があったとしても(そもそも百条委員会の結果まだ出てないんでしたっけね?)、公共の電波を使って何時間も責め立てたあの姿は、斉藤元知事がしたとされるパワハラより何倍も強烈だった。
百条委員会の動画も見たけれど、奥谷さんのふんぞりかえった態度にもびっくりした。何をどうしたら30代の若造が、あそこまで自分を偉いと勘違いできるんだろうか。これが権力なら、本当に気をつけないといけないと自分自身にも強く言い聞かせる。どう見られるか、どんな座り方、どんな話し方がどのような印象を与えるか、正しさを盾に人に接する時は、客観視しないとやばい。気をつけよう。

たった数週間付け焼き刃のようにメディアを調べた私ですら、これだけ感情が動いた。前から斉藤さんを応援していた人はそりゃあ怒るだろう。
応援してなかったとしても、彼の政策に賛成できないという人でも、あの報道にはちょっとは違和感を持った方がいいと思う。

昨日、選挙結果を報道する番組を八時過ぎからいくつか見た。八時の時点で当確が出たのを見逃したため、お通夜状態の番組を見て戸惑った。「え?本当に当確出たの?」と不思議に思うくらい、サンテレビは文書問題をまたほじくり返していたし…。Mr.サンデーの中で泉さんが謝ったことは良かったけど、落ちた好感度はこれからどれだけ回復するんだろう。(なお、同番組の中で60代70代の方が「Mrサンデーは昔は見てたけどもう見ない」って答えているインタビューを流したのは痛快だった)

とにかく、この一連の流れで、自分が気をつけようと思ったこと。
・きちんと調べてからものを言っているか
・ポジションパワー(私も40代半ばでそれなりに仕事の実績もある。その立場での発言がどれだけパワーを持つか、客観視しないとマジで危険)
・間違ったと気づいた時、いかに早く素直にごめんなさいができるか。
・そもそも自分が間違ったと認められるか。

百条委員会とか、以前は心底どうでも良かったけど、12月に結果が出るのが本当に待ち遠しい。目をギラギラさせてる県民、多分私だけじゃないぞ。

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