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オルテガイ(旧sp.パパゲイ)

学名:Apistogramma ortegai(旧名sp.papagayoもしくはsp.papagei)


飼育のしやすさ :★★★★☆(85点)
水質へのうるささ:★★☆☆☆(それほどうるさくない)
繁殖しやすさ   :★★★☆☆(55点)
入手難易度   :★★★☆☆(時期がある)
輸入状況    :半年に一度程度

特記事項:ペバスタイプとパパゲイタイプ、そしてどちらにも分類されていないモラードと名前がとにかくめんどくさいやつ

適応水質:pH5.2~7.5(特に気にせず飼育可能)

近年sp.ペバスとsp.パパゲイは纏めてオルテガイという名前が付きましたが、本記事はパパゲイの名前で流通してる個体について書きます。

ペルー原産のまさに宝石といったカラーリングの本種。
クルジィ系の一種としては特にパパゲイが流通多め。

ラテラルバンドの上側にのみ赤のスポットが集中し、ラテラルバンドの下側に赤いスポットが出ないタイプをパパゲイ(現地呼びではパパガヨ)として流通される。
インボイスで「アルゴドン パパガヨ」として来る事も多い事から現地では大まかにクルジィ系のアルゴドンの一種と考えているようだ。


パパゲイ=オウム
まさに文字通りド派手な色彩が特徴。

とても綺麗な種類ではあるが、赤いスポットの入り方に個体差が強く、求めているカラーの個体に出会えることは中々無いかもしれない。
しかし人工飼料による色揚げが非常に容易な事から飼い込めば飼い込むほど思いがけない発色になる事があるので、輸入時の体色に拘わらず飼育してみてほしい。

性格:非常に攻撃的であり、油断するとメスを殺されてしまう場合が多々ある。
アピスト飼育に慣れない内は高い勉強代となり兼ねないが環境次第では特に争わない事もある。

産卵傾向:2ヶ月に一度程度。
オスの猛攻にメスが負けないでいると次第に婚姻色になり(この時点ではかなり婚姻色は薄いく、婚姻色の出ている期間は長い)、産卵に至る。
産卵後のメスの色は非常に濃い黄色で息をのむほど美しい。


産卵スイッチ:本水槽と似た水質の水で水温がやや低く、少し硬度が高い水で水換えするとスイッチが入り易い。
徐々にpHが下がっていく環境だと意外と産みにくい。


注意点:基本的にオスがメスをとにかく追い回すので飛び出しは勿論、メスがボロボロにされたり、怯えて泳がなくなったりするようであればオスの隔離や隠れ家の増設など行いたい。
オスがテリトリーを持ってしまうと、とにかく排他的な為、オスの気に入ってる場所を随時動かしてしまうのも手だろう。
産卵後もメスを攻撃するオスも多いので産卵が確認されたらオスを隔離した方が無難。

底床選び:周囲の影響を受けやすい。
明るめの低床では本種の色彩を充分に楽しめないので黒系の低床を選びたい。

備考:アピスト繁殖の登竜門と言われているが、ペルーアピストは軒並みこんな感じの性格&産卵傾向なので気負いすぎず飼育していこう。

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