アクアリウムと地震。

いやいや・・・
書きたくないけど書いておこう。

そんな記事となります。

先日の地震での停電、東北大震災での被災。(勿論福島宮城の比ではない小規模の被災です)
経験したので一応書いておこうかなと。

まず、地震は予知出来ません。
なので対策は「地震が来る前」でないと意味がないです。

アクアリストが出来る対策は3つしかないのでは?と感じます。

一つは水槽台の補強。
それと耐震パッドなどの取り付け。
最後に照明器具の耐震。

他にも色々あるだろ!って思うじゃないすか?
それは震度4~5の時ね。

それ以上の地震には無力すぎます。

まず、震災クラスの地震の場合下記を行うようにしましょう。

『逃げる。』


その他に出来ることもやる事もありません。
強い揺れを感じたら水槽(特に大型水槽)は絶対に抑えに行かないように。

人の力で抑えられるような物ではありません。
抑えてどうにかなるなら、放って置いてもどうにかなります。

魚は諦めましょう。
それが一番です。


次に、水が溢れてしまう程度の強い揺れの場合。
その後停電を伴う場合がございます。
自身の命を守る準備が出来たらブレーカーを落としましょう。

急な停電の場合、安全を確保した上で真っ先にやるのは
ブレーカーを落とす。
これが最優先です。

まだ停電しておらず、余裕があったら水槽の水を極力抜いて次の地震に備えましょう。
何事もなければ「早めに水換えしただけだ」と思えますし、何かあった時抑えなきゃという思考が幾分減り、安全度が少し上昇します。
(水を抜いた分軽くなった水槽が落ちやすい場合もあるかと思いますのでその辺は自身で優先度を決めてください)

ブレーカーを落とす。
これは停電時、真っ先にする事であり、唯一出来るであろう命の優先です。
(魚の命含め)
余裕があったらブレーカーを落とす前にコンセントを抜きましょう。
コンセントを抜き終わったらブレーカーを上げておいてもいいとは思います。
(通電したか分かりませんしねw)

停電はいつ復帰するか分かりません。

通電時に、
ヒーターが揺れにより減った水位から大気中に露出してはいないか?
コード類に物が落ち、断線はしていないだろうか?

なんて確認する余裕があるならばブレーカーを落とさずとも良いでしょう。
絶対そんな余裕ないから!w


通電は急にやってきます。
電力会社の頑張りによって。

その時、ヒーターが大気中に露出していた場合、安全装置が働きヒーターは故障します。
サーモスタットを水槽内にくっつけるタイプのヒーターは揺れで減った水位から露出したり、落下物にコードが引っ張られて水槽外に出ている事があります。
その場合、通電時、またたく間に煮魚作成鍋に水槽が早変わりします。

自分が常に通電の瞬間に立ち会えるなら良いんです。

居ない時に通電されると魚は煮えたぎり(もしくは予備のヒーターを購入するまでガンガン下がり続ける水温と戦うか)場合によっては火災を引き起こし、魚を守ろうとしたのに家ごと失うなんて事もあるでしょう。
大きな地震の時の火災の6割が通電時の発火らしいです。
電気ヒーターに物が覆いかぶさっていたりなどですね。

なので大きな地震により停電したらブレーカーを真っ先に落とす。
コレが大事です。
(断線はアクア用品に限らないので特に)

また、我が家は通電時にパソコンが過電流でおかしくなりました。
なのでコンセント類は抜いたほうが良いんでしょうね。


電池式のエアポンプ。
地震の際によく聞きますが・・・・
停電を伴うような大きな地震の際、コンビニから真っ先に電池と食料、飲料が消えます。

携帯にしてもラジオにしても懐中電灯にしても電池はあると便利です。
魚の命の保持ではなく、自身の命の保持に電池は使いましょう。
車で充電出来るしーなんて甘い考えは捨てましょう。
だってスタンドも営業してないか、リッター制限されますから。
ガソリンだって無駄には出来ない北斗の拳のような時代が一時的に来るんです。

私が変わっている可能性も拭えませんが、停電を伴うクラスの地震の際「魚大丈夫かな・・・」と思った事がありません・・・。
多分電池式のエアポンプを常備していたとしても、そうだ!エアポンプ用意しておいたんだ!と冷静に水槽にセット出来る気はしません。
どこに置いたかすら忘れてそうですw

最悪の場合、水槽の水を飲み、飼育魚を食って生き延びる。
このくらいの気持ちで良いと思います。

自身が健康でありさえすればまた魚は飼えますから・・・。
愛情云々とは別次元です。

カイロは常備しておくと良いでしょう。
水槽に貼るのではなく自身や家族の保温の為に。


魚の為にしてあげられることは沢山ありますが、実際、自身がそういう大きな地震に遭遇した場合、そんな余裕はないでしょう。


大事なのは通電した時の心配と、平和になった途端に集中砲火を受けるであろう水槽の持ち主による家族対策です。

魚を守る準備より、命を守る準備。
マジ大事。

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