今eモータースポーツの大会って何がある?
どうも、岡田です。
先日JAF(日本自動車連盟)が、eモータースポーツ3か年計画というオンライン発表会が行われました。
内容については上記リンクより記事を読んでいただくとして、簡単に言うと
「JAFがeモータースポーツの頂点と裾野を作っていきます」
という発表だと僕は解釈しました。
実車のモータースポーツも、頂点をF1としてF2&SF、F3、F4と形成されるピラミッドがありますが、そういうものをeモータースポーツでも国内ではJAFが作り、その頂点に位置付けするのが『UNIZONE』です、という事かと思います。
ですが今、SNSなどの反応を見る限り、JAFが急に頂点をUNIZONEと決めていることに違和感があったり、誰のためのイベントなのだろう、という疑問を持つeモータースポーツのプレイヤーもいるようですね。
そこで、今回は国内の頂点が『UNIZONE』だとして、改めて2024年現在開催されているeモータースポーツ大会って何があっただろう?
というのを纏めてみたいと思います。
■ユーザー主催イベント
eモータースポーツは参加するものお手軽ですが、主催するのもお手軽で、大抵どのゲームタイトルでも対戦用のルームを作って即興でレースを主催することが出来ます。
なので『ユーザー主催イベント』というと本当にピン~キリなのですが、中にはiRacingで開催されている『全日本e-F4選手権』のような、参加者が60人を超える人気大会もあります。
ゲームをやり込んでる人が主催するため、使うゲームに対する知見が深いのと、企業関係を気にする必要が無いので使用する車やコースにしがらみがなく、皆がやりたいように遊べるのがユーザー主催イベントの良い所ですね。
大小合わせるととんでもない数になるので、参加者(参加漏れ含め)が30人以上居そうな大きなものを挙げてみました。
実車で言う所の「走行会」とか「草レース」に近い存在で、参加するのも一番気楽ですが、実は世界大会レベルのとんでもない猛者がしれっと参加してたりするので、ユーザー主催イベントが「裾野」かと言われると、実はそうでもなかったり・・・(笑)
■企業主催イベント
その名の通り、企業が主催するeモータースポーツで、主に企業の宣伝やeモータースポーツの盛り上げなどを目的に開催されている大会です。
レースのレベルとは別に、ある意味胸を張ってポートフォリオとかに「eモータースポーツ大会に参加した!」と言えるのは、企業主催イベントに参加したタイミングかな、と個人的には思っていたりします。
企業主催eスポーツの特徴は、車系企業が主催している場合そのメーカーの車両を使ってレースしたりと、主催側がアピールしたいものを使うことが多いですね。
基本的にグランツーリスモでの開催が多いのも特徴で、ポリフォニーデジタル様が運営しているものは『スポーツモード』から参加できるため、参加人数は国内だけで数千人規模になることも。
一方アセットコルサやiRacingなどは、まだメーカー系企業さんが主催するには敷居が高いようで、基本的には専門のシミュレーターショップが主催しているパターンが多いようです。
■JAF認定eモータースポーツイベント
企業主催イベントの中でも、JAFに申請し定められたガイドラインに沿った内容のeモータースポーツイベントとして『JAF認定』のお墨付きが与えられている大会があります。
今のところは「お墨付きが与えられている」ということで、JAFのホームページに大会スケジュールやリザルトが掲載されて宣伝される…以外の違いはありませんが、ゆくゆくはトップカテゴリーと位置づけされる『UNIZONE』に向けたピラミッドの中核を担う大会という位置づけがされる可能性がありますよね。
実はJAF認定eモータースポーツイベントって、4大会しかないんですね。
もっと大げさに言うと、JAFの内部の方が知りえるeモータースポーツ大会もこの4つ+UNIZONE+αと言えるのではないでしょうか。
実は山程開催されているeモータースポーツイベントのうち、今後どのイベントが「認定」になって、eモータースポーツイベントピラミッドの真ん中の方を担う形になっていくのかなという興味がありますね。
■JAF公認eモータースポーツイベント
そしてJAF「公認」のeモータースポーツイベントは唯一『UNIZONE(主催・運営:JeMO様)』だけなんですね~
JAFの「認定」と「公認」の違いですが…はっきりとは分かりません(笑)
だれか教えてくださいw
『UNIZONE』は2025年からの本格始動に向け、何度かエキジビジョンマッチを開催しており、僕も1度一般参加枠で参加したことがありますが、今のところどういう人・チームが参加するのかがハッキリ決まっていないのと、必ずしもシミュレーターの世界でトップランカーではないリアルレーサーが必ず参加するというスタイルが(イベントとしての成功やリアルと掛け合わす役目のJAFの立場としては理解できるが…)eモータースポーツプレイヤー目線での「いきなりUNIZONEが頂点と言われても…」に繋がっているような気もする。
来年の本格始動でどうなるのかが、非常に気になるイベントです。
■eモータースポーツ世界大会
eモータースポーツにおける『F1』的な存在は何か?
これがまた、ちゃんと決まってる訳じゃないから難しい。
というのも「eモータースポーツ」って一括りにしちゃってるから難しくて、各タイトルごとの世界大会は存在します。
有名な所ではグランツーリスモの『GTWS(GranTurismo World Series)』ですね。
2022年まではFIAがこの大会に付いて『FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップ』という名称で開催されていたので、この大会が「eモータースポーツのF1」に近い存在だったかと思いますが、現在FIAはiRacingとACC(アセットコルサコンペティツィオーネ)を使った『FIAモータースポーツ・ゲームズ』という別の世界大会を開催しています。
TOYOTA Gazoo Racingも2019年からグランツーリスモを使った世界大会をいち早く開催してますね。
この大会の2019・2020年の日本代表選手になったことがあるので「世界大会に出たことがあります」って言えてます(笑)
その他、iRacingではポルシェカップカーの世界大会『Porsche TAG Heuer Esports Supercup on iRacing』を始めとした数多くのカテゴリーで世界大会を公式で開催していますね。
FIA-F4を使う世界大会『2024 FIA F4 eSports Global Championship』というのがありますが、こちらはFIAが主催する『2024 FIA Motorsport Games -ESPORTS F4-』とはまた別の大会になります。
どっちもiRacingでFIA-F4使うから、紛らわしいですね(笑)
こうしてみると、たくさん世界大会が行われていますね💦
多くの大会はオンラインで繋ぎ、自宅から世界大会に参加するスタイルだったりもします。
こういった世界大会は、オンラインで世界中を繋いだ予選大会のようなものがあって、それを勝ち抜いてきた選手が出場するので、リアルのモータースポーツのようにライセンス制じゃないのも特徴の一つですね。
(GT7のレーティングや、iRacingのSRライセンスがそれに近いですかね)
そんな感じで、今回は2024年現在開催されているeモータースポーツを並べてみました。
その中で今年僕は『NEO SERIES 2024』『全日本e-F4選手権』をメインに参戦しているわけですが、ホントはもっといっぱい出たい…。
ただ世間的には「GTWS」と「JEGT」と「UNIZONE」以外知らない、という方や、そもそも一つも知らないという人もおそらくいらっしゃるかと思いますので、eモータースポーツ大会自体の知名度が上がってほしいなぁと願うばかりであります。
今回は以上!
岡田