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こういうのを待ってたんだ…首都高バトル早期アクセス版レビュー【ネタバレあり】
どうも岡田です。
ついについについに、早期アクセス版がリリースされました『首都高バトル』
カルト的な人気を誇ったレースゲームが、19年の時を経ての復活です。
『ZERO』『01』と首都高バトルシリーズはプレイ済みで、『街道バトルシリーズ』『レーシングバトル-C1グランプリ-』も昔プレイしてきた自分にとっては、Genki製レースゲームが19年途絶えていただけに『GT7』の発売よりも待ち焦がれておりました。
早速、早期アクセス版の中で進められるだけ進めて味わえたので、一旦noteでレビューの筆を執ります。
あまりにも興奮してプレイしており、なかなか更新できなかったです(笑)
■結論:『これで良いんだよ、これで』
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2006年に発売された『首都高バトルX(Xbox)』から19年が経過した2025年1月23日に『早期アクセス版』がリリースされたのが、この『首都高バトル』
結論から言うと、最高でした。
Genki様、ありがとうございます。
いい意味で過去作から変わってません。これで良いんだよ。
勿論当時は無かった新型車が入ってたり、今作初登場のライバルがいたりしますが、首都高バトル独特の雰囲気や登場する車種などにブレを感じさせない、完璧な「首都高バトルシリーズのリマスター版」と言っていいでしょう。
■余計な新要素を入れていないゲームシステム
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首都高バトルは、他のレースゲームでは見られない『SPバトル』というレース方式で行います。
歴代シリーズに触れている方ならお馴染みかと思いますが、ライバルに離されたりクラッシュすると、画面上部の体力ゲージ的なものが減っていき、最終的に自分のゲージが0になってしまうと負け、相手のゲージを0にすると勝ち、というものです。
このバトルに移行するためには、首都高を流している車にパッシングで合図を出す必要があります。
・・・この一連のシステムが、まさしく『首都高バトル』
他のゲームには無いルールです。
今作の『首都高バトル』でまず評価したいのが、余計な新要素を入れていない点。
『SPバトル』があったら、他にも『TA(タイムアタック)バトル』とか入りそうだし、今回はドリフトすることでお金がもらえたりするので『ドリフトバトル』とか入れちゃいそうじゃないですか。
『首都高バトル』は最初から最後まで『SPバトル』なんです。
これが素晴らしい。これぞ首都高バトルや。
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追加すべき、進化すべき点はしっかり進化しており、アザーカー(一般車)は『01』のようなオフィシャルカーではなく、ちゃんと一般車や「働く車」が走っており、しかしながら「公道ではなくクローズドサーキットで走ってる体」を守るため?に、どのアザーカーに対してもバトルを仕掛けられる仕様になっています。
クラウンアスリートのタクシーに初期車両のAE86やスイフトスポーツ、NDロードスターでケンカを売って、返り討ちにあった方も多いのでは?w
■国産車だけに絞った『首都高バトルらしい』収録車種
早期アクセス版の首都高バトルに収録されているのは、国産車48車種+ライバルカー21台の、計69車種。
残念ながらホンダ車は今のところ収録されていませんが、国産車48車種の‟濃度”がGenkiレースゲームらしくて素晴らしいです。
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所謂「ド定番」な国産車は言わずもがな…
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2020年以降の新型車も押さえており…
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他のレースゲームでは滅多にお目にかかれない、Genkiならではの収録車種選択センスもしっかり爆発しています。
こういうので良いんだよ、こういうので!
近代のレースゲームでは、どうしてもハイパーカー的な車や、最新車種中心となってきていますが、国内メーカーの作る『首都高』を題材にしてるレースゲームの車種ラインナップはこうであってほしい…という形が、まさに体現されていると思います。
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更には、カスタマイズ機能も充実!
実在メーカーエアロパーツも対応している車種には収録されていますし、実在エアロではないパーツも、なんとなく見たことがあるような「外してない」エアロが用意されてるのがアツいです。
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車両に関してはシリーズ初収録の車種を除き、収録グレードやモデル、Genkiレースゲーム独特のモデリング形状から『レーシングバトル(PS2)』『首都高バトルX(Xbox)』『湾岸MIDNIGHT(PS3)』『首都高バトルExtreme(スマホゲーム)』から車両モデルをリマスターし、再録という形で収録しているのだと思います。
その影響もあるのか、今作は車内視点が無く、昔ながらのバンパー視点か俯瞰視点でのプレイを強いられる物になっているのですが『レーシングシミュレーター』ではなく『レースゲーム』であることを考慮すれば、車内視点は無くてもOKというのが個人的な感想。
むしろPS2世代のモデルを使ってる可能性がある割には、画質は綺麗で、『グランツーリスモ5/6』の「スタンダードカー」と「プレミアムカー」みたいな車種ごとのモデリング差を顕著に感じる場面は少ないです。
(エクリプス・ランエボ5・NAロードスター・FD RX-7は、ちょっと違和感を感じますが…)
外車好きの方からすると残念ポイントかもしれませんが、早期アクセス版であることを考えると、収録車種のセンスは100点と言っていいと思います。
■挙動はあくまでレースゲーム。パッドでもハンコンでも楽しい!
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クルマの挙動ですが、『首都高バトル01』に近いながら、その癖を少しマイルドにしたような挙動に感じました。
グランツーリスモやアセットコルサのような、ガチガチなシミュレーターというわけではなく、かといって全て全開で曲がっていけるマリオカート程簡単でもない挙動です。
普段はPS5のパッドコントローラーで遊び、気合を入れた時(?)はハンコンに繋いでプレイしてみていますが、どっちも楽しいです。
どちらの環境でプレイした時も、ステアは初期がダルく、切っていくほど車が曲がっていくような感覚があります。
初日はFANATECハンコンでプレイするとFFBが全くありませんでしたが、1月28日にプレイするとちゃんと動いていて、継ぎ目の振動やコーナー中の反力も手に伝わってきました。
iRacingやアセットコルサのようなFFBを期待していると物足りないですが、少し情報の少ないGT7位には効いてるような感じがします。
クルマのセッティングとしては、なるべく安定させる方向性のセットアップの方が速く走れそうな挙動。
噂によると、車高ベタ下げ・LSDは2Wayにすると良いそうですヨ。
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気になる点としては、車同士が接触した時の挙動が結構センシティブです。
サイドバイサイドで接触すると、引き合ってしまうような動きになり、場合によっては2台とも止まってしまうことも。
また、とんでもないスピードで後ろから突撃したりすると、簡単に追突された側が浮き上がってしまい、車の丼ぶりが完成してしまいます。
これはこれでゲームとしては面白いから、製品版で修正されなくても良いかな(笑)
■ライバルプロフィールが相変わらず面白い
『首都高バトル』の醍醐味は、走ったり車を改造することだけに留まりません。
ライバルプロフィールを読むだけで、時間が溶けてしまう仕様になっています。
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このプロフィールが、早期アクセス版の時点で対戦できる178人+ボス16人+ワンダラー22人の計216人分すべてに設定されています。
何気にこの設定作るの大変だと思うぞ…。
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また『首都高バトルX』に続き、ストーリーで13鬼将メンバーが喋ったり、PAでライバルやギャラリーとの会話が描かれる所もあり、無機質だった『首都高バトル01』よりも『街道バトルシリーズ』の雰囲気を感じられる作りになっています。
■攻略難易度・金策について
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ストーリーの進行難易度ですが、これも『首都高バトル』らしさが残っている、それなりに難しい設定です。
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初期車両の中で僕はAE86を選択しましたが、新環状線が解禁されたタイミングで180SXに乗り換えました。
2台目を180SXにしたのは、エアロがカッコイイのと、『下北沢2000㏄』というワンダラーが180SX限定でバトルを受けてくれるライバルだからです。
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そして『シュワシュワストロング』とかが出てくる辺りで、RX-8に乗り換えました。
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車両やパーツの解放については『PERK』というメニューから『BP』というポイントを使用して、ツリー形式に解禁していく仕様になっています。
更に、ストーリー進行に合わせ解禁できないものもあるので、『12時過ぎのシンデレラ』を倒すまではRX-8より速そうな車には乗れないようになっています。
この辺りの難易度設定、そりゃまあ僕としてはお金さえ貯めたらすぐにでもランエボに乗れるようになっていれば一番嬉しいですけど、ゲーム性としてはこの位縛りがあって丁度いいのではないかなと思います。
何だかんだ、プレイしている人はちゃんとクリアできてるみたいですし、令和の時代にはSNSがありますから、勝てないとかお金が貯まらないとかで悩んだら「X」と「Youtube」を見れば解決策が山のように出てきます(笑)
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僕も後半の金策(お金を貯める作業)は、Xで上がってた方法で行い、何とか『辻斬りギャンブラー』出現(総獲得賞金77,777,777cp)まで漕ぎ着けました。
個人的に好きだけど、使いどころがあるか不安だったHA36アルトワークスと、大好きなエボ5・10を使って金策が出来て、楽しんでお金を貯められました😆
■完全版への要望
①タイムアタックがしたい
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全ライバルを倒し終えてまず思ったのが、「やり込み要素、欲しくない?」でした。
タイムアタックは一定区間で計測されるものは備わっているものの、過去作にはあった「C1内回り・外回り」や「新環状線」の1ラップタイムアタックが欲しいと思いました。
そのタイムがオンラインで競い合えたりしたら、最高。
首都高バトルのTA大会とか、出てみたい!
逆に、オンラインバトルが実装された場合、「勝つためのルールしか守らない」を実行するとケンカに発展しそうな気がするので、首都高バトルには無くてもいいような気がしてます(笑)
②リプレイやフォトモード
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今回の記事を書いてて欲しいと思ったのがこの機能。
せっかくドレスアップ要素満載のゲームなので、走ってる姿を高画質で残したいですね。
③更なるライバル追加や新規車種
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これは改めて書かなくても追加されると思ってますが、更なるライバルや追加車種には大いに期待してます。
すでに収録車種については大きな不満が無いですが、やっぱりR35・RZ34・GRスープラ・GRヤリス辺りの新車も欲しいし、首都高バトルと言えばS30Zも欲しい。
外車もポルシェ911やバイパーGTSは過去作にもいたので、入れても雰囲気は崩れないでしょう。
あとはやっぱり、ホンダ車ですね!
いないと寂しいよね。
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という所で、早期アクセス版『首都高バトル』のレビューでした!
この令和の時代に、新作の首都高バトル発売に立ち会えて、SNSでも盛り上がってる中プレイできることに感謝・感謝・感謝です。
動画サイトでの配信も盛り上がってますよね!
Steamでは売り上げトップになったそうですし、本製品版も楽しみで仕方がないです。
今解禁されてるライバルはすべて倒しちゃったので、これからは軽自動車とかマイナー車チューニングして、C1外回り速く走れるようにする遊びでもしようかな(笑)
今回は以上!
岡田