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【eモータースポーツ】リアルを求めすぎた弊害を埋める『首都高バトル』

どうも、岡田です。
今回は『首都高バトル』がリリースされて以降、「ホロライブ」や「にじさんじ」といった有名vtuberの配信を見たりなんかして、最近思ったことを書いていきます。


■「普通の人」の感覚

2025年1月23日にアーリーアクセスが開始されたsteam版『首都高バトル』
リリースされてから2週間が経過しましたが、解放されている範囲のライバルを全て倒した後も、なんとなく首都高を流すゲームとして遊ばせて頂いております。

この『首都高バトル』ですが、アーリーアクセスが開始される更に数日前から人気vtuberによる先行プレイが行われた影響なのか、vtuberがこぞってプレイし配信を行うという、レースゲームにしては異常なほどの「一般ウケ」をしております。

↑「ホロライブ」所属のvtuber19人の首都高バトルプレイ配信切り抜き集
(ホロライブって19人もいるの・・・?)

↑いくつか見た中で一番面白かった「サロメ嬢」さんの配信切り抜き。
(この方は「にじさんじ」所属?らしい)

いくつか人気vtuberの首都高バトル動画を見ましたが…
めっちゃ面白いっす。

今までvtuberさんの配信をちゃんと見たことは無かったですが、題材が「首都高バトル」であることもあって、大変楽しませて頂いております。
「人気vtuberさんが首都高バトルを広めてくれてる~」なんて思ってましたが、逆に僕がvtuberを好きになる可能性まである

ただ、動画を見て非常に面白かったと同時に、車に対して特別に興味があるわけではない「普通の人」の感覚を改めて知ることができて、凄く勉強をさせられました。

普通の人は「MAZDA」を「マツダ」と呼べないんです。
クルマに浸かり過ぎていた僕は、その事をすっかり忘れていました。

走りに関しても、車の運転やレースを普段見ている我々の想像を超える展開を見せてくれます。
壁に敵車を押さえつけてたら回って「先に復帰したもの勝ち」の泥試合になるの面白過ぎるだろ。

これも忘れがちなのですが、車の運転って、複雑でメチャクチャ難しい特殊技能なんです。
大半の大人が運転免許証を持っているから麻痺してますが、車を自在に操れる人間なんて実際にはほとんどいません。

ましてや、速さを競うレースなら尚の事。
でもその特殊技能をモニターの中では自在に扱えるように上手くデフォルメして、誰でも楽しめるようにしているのがレースゲームなんです。

これが本来の「レースゲーム」の姿。
多くの人が簡単に操作できて面白い!の姿
なのだと、『首都高バトル』のプレイ動画を見て思いました。

(たまにめちゃくちゃ詳しい人もいるのが面白い)

■リアルを追い求め過ぎた弊害

『首都高バトル』が復活する前、ほんの一ヶ月前まで、現行のレースゲームで知名度があり、「MAZDAが読めない」くらい初級者の方の多くが最初に手を出すソフトは『グランツーリスモ7(GT7)』だったと思います。

リアルでレースをやってる方だったり、iRacing等PCレーシングシミュレーターを触ってる方からは、「GT7はライト」みたいな扱いをされることもありますが・・・。
GT7』って十分に実車の練習になるような、『超ハイレベルレースゲーム』だと思うんですね。

思い返せば、今の20~30代の世代って、一番最初にプレイしたレースゲームは『グランツーリスモ4』までのグランツーリスモとか『セガラリー』、『レーシングバトル』とか『首都高バトルZERO/01』とかだと思います。

『GT7』はこの時代のレースゲームから、さらに「リアルさ」を磨き上げた最新作であり、当然ながら上記のレトロゲームよりもリアルで難しいんです。

現在最もリアルなレースシムとされているiRacing

グラフィック・挙動・システムが実車に近い程「良い」とされた時代が、グランツーリスモを『7』に進化させて、アセットコルサやiRacingといった、更に特化してリアル(=難しい)な「レースシム」を生み出しました。

それは良い事なのですが、その反面、昔は沢山のタイトルがあった「程々のリアルさ」のレースゲームは、「eスポーツ」「eモータースポーツ」が盛り上がったはずの2010~2020年代にほぼ絶滅し、PS4/5のレースゲームはほぼ『GTSport/GT7』の独壇場。

「レースゲームをやってみよう」と思う人が、まずプレイするのが『GT7』だったり『iRacing』という、実車同様の特殊技能を要求されるゲーム…。
僕たちがレースゲームを始めた頃よりも、ずっとハードモードです(笑)

その結果が「競技のレベルは高く、トッププレイヤーが実車のレーサーになることもある程凄いのに、認知度が低い」今のeモータースポーツを作り出した・・・と僕は思います。

■『首都高バトル』にeモータースポーツの「底」を増やして欲しい

首都高バトルの挙動・システム・リアルさは、ライト層に絶妙に「ちょうどいい」

そこで、今年アーリーアクセスがスタートしたsteam版『首都高バトル』。
冒頭に貼った動画を見てもらうと分かると思うのですが、レースゲームとしての面白さと、リアルさのバランスがライト層向けとしては絶妙と感じてます。

実名収録の車、実在する首都高速を再現しながら「SPバトル」という体力ゲージを用いたバトルシステムのゲーム性。
そしてブレーキが要らない程ではないんだけど、シミュレーターと呼ぶ程でもない「程よい挙動」。

これらがまさに『GT7』よりも更にライトに触れられるレースゲームとして優秀で、首都高バトルをきっかけにクルマの車種を覚えてもらったり、車を思い通りに動かす快感に気付いてもらえる人がたくさんいるようになると思うんです。

たまに首都高バトルのレビューで「もっと挙動をリアルに」や「壁に当たったら壊れるようにしてほしい」みたいな意見を見ますが、そんなことをしたら多くのパイを占める「MAZDAをマツダと呼べない層」に楽しんでもらえなくなると思う。

こうならねぇかなぁ・・・って作ったピラミッド

今まで3段階だったeモータースポーツピラミッドの「底」となる4段目を『首都高バトル』が作ってくれないかと、個人的に切に願っております。

steamレビューが「圧倒的に好評」って滅多にない事らしい。

そのためには、steamで初日売り上げ1位だった勢いをそのままに、是非PS5でも出してもらって、首都高バトル旋風を巻き散らかして欲しいな!!って思ってます。

Genki様、期待しております!

今回は以上!
岡田

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