教員の働き方改革について考える。
授業づくりネットワークNo.46のテーマは「働き方改革は授業を変えているのか」。働き方改革について、さまざまな切り口から述べられている。一応雑誌になるんだろうけど、書籍のような内容の濃さ。(その中に私も1部書く機会をいただいたけれど、私の書いた内容がこのすごい雑誌にどんな風に影響しているかは、自分ではわからない。色々な方がちょっとずつ述べている雑談の大切さを私がまとめて整理したような感じ?)
全部通して読み終わって思うのは、やっぱり改革ありきでは改革は進まないということ。
この本だけでなく自分が関わっている方々の話を聞いていても、改革ありきで時短が成功した学校は無い。表面上の時短ができていたとしても、働いている教員の反発が大きい。「これでいいのかなぁ」「なんだかなぁ」という思いを感じる。
逆に、「どんな学校にしたいか」「子どもをどんなふうに育てたいか」の共通認識ができて、そこから色々な行事などを改変して結果として時短につながった学校では、教員の満足度が高いと思う。
先日、勤務校でも時短のための行事改変について、もめていた。教員なんて、もともと自己犠牲傾向が強い人が多いから、時短のために行事を変えるって言われても、行事が子どもを育てるのを身に染みて知っているので、そう簡単にやめようとは思わない。そして、通常の授業をがんばるためには、通常の授業をがんばるためのモチベが必要なので、何か行事が無くなって暇になったから「じゃあ通常の授業でもがんばるか」とはならない。
「ねばならない」はモチベにはつながらない。モチベにつながるのは、いつでも「たい」がつくとき。
でも、どれだけ「たい」をつけても、「時間を短くしたい」にはなかなかならない。「もっと○○にしたい」のとき、一番モチベがあがる。
また、与えられた「たい」は、自分の「たい」じゃないっていう気持ちが勝ってしまうので、やっぱり、モチベにはつながらない。
うまくいっている学校は、教員それぞれの「たい」を達成することで、時短にもつながってしまう、そんな持っていき方をしていると思う。
この本で触れられているchatGPDを使えば、勤務校のように大きい学校でも、みんなの「たい」を交流して、まとめて、方向性を決めることができると思うなぁ。休み明けに話しに行こうっと…。
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