ウェイトベルトについて
こんにちは!
ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!
レジスタンストレーニングをする時にベルトを巻く人は多いと思います。(僕は巻きませんが)
そのベルトについて、NSCAのエッセンシャル(教本)で書いたあったことの引用文献や幾つか検索して見つけた文献を見てみました。
URL↓↓↓↓↓
改めて確認したこと。
それは、
ベルトの装着により腹腔内圧(IAP)が上昇するので体幹部の安定にはベルトはやっぱ有効だよね
ということです。
特に90%1RM以上の重さでは。
腹腔内圧(IAP=Intra Abdominal Pressure)とは
お腹の内部からかかる圧のことです。
前回ムーブメントの基礎的な考え③で紹介してペットボトルの図をイメージしてもらうと分かりやすいです。
詳しくはこちらを読んでみてください。↓↓↓↓↓
%1RMとは
最大挙上回数1回(1RM=Repetition Maximum)の重さに対して何割か、ということを示すのに使われます。
90%1RMとは最大挙上回数が1回の重さに対して90%の重さということです。
1RMの90%は4回挙げるのが限界の重さになります。
つまりそのくらいの高重量を行う時はベルトを使用すると恩恵を受けやすい、と読んでいて思いました。
また、サラッと書いてありましたが、
現時点では、ベルトを使用することで荷重に対する脊柱の耐性が向上すると考える根拠はない。
ということは書かれていました。
耐性が向上が長期的なものか、短期的なものか、ということは読み解けないのですがベルト使用時の脊柱起立筋の筋内圧やIAPは有意に高くなる、と書いてあるので短期的(使用している時)は上がる。でも、ベルトを使用してトレーニングを継続していっても脊柱の耐性は上がるというデータはまだない、っていうことなのかなって思いました。
これは個人的な感想ですが、ジムでウォーミングアップ含めて全セット、なんだったらトレーニングルームにいる間ずーっとベルトをつけている人は体幹のスティフネス=硬さ、ようは先程の脊柱の耐性は上がらないんじゃないかなと思います。
メインの1、2セットだけつけてそれ以外のセットは外している、といったように状況に応じて使い分けている人は脊柱の耐性も徐々に上がっていくのではないかなと思っています。
そして何より大事なこと。
それは
エクササイズの正しいフォームを学ぶこと
呼吸の方法を身につけること
この2点に尽きます。
正しいフォーム=最も安全に鍛えられるフォームですし、呼吸をタイミングよく行えることで体幹部の安定性は大きく向上します。
まずはこの2つをしっかり身につけ、鍛えていきましょう。
その上で高重量を扱う時には安全面の観点からベルトの使用を選択肢に入れる、という考え方が僕はお勧めですし、極力ベルトに頼らず自分の力で身体を鍛えていくというのが僕のコンセプトです。
それでもベルトをさせないというわけでは全くありません。
選手、クライアントが不安な時
マックス測定や高重量を扱う時
などにはベルトに使用を推奨します。
最悪、エクササイズを変えます。
怪我してしまっては元も子もないですからね。
ただ、私たちが怪我をさせずに安全にクライアント、選手のコンディションを良くし、鍛えていくにはベルトを当たり前のように使用する前にやることがたくさんあるよね。でも、怪我をさせたら元も子もないから安全管理の名の下必要に応じてベルトも使いましょう。といった感じです。
強化と怪我は紙一重の差です。
そこら辺の塩梅も、より一層見極められるようになっていこうと思いました。
では。
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