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ムーブメントの基本的な考え方⑤股関節の引き込み


こんにちは!

ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!

今回はムーブメントトレーニングにおける重要な要素の一つでもある

股関節の引き込み

について書いていこうと思います。

股関節の引き込みとは?

昨日解剖学的な言葉で書けば

股関節の屈曲・内転・内旋

です。

ただ、これだけ言われても分からないと思います。

動作、というか姿勢で見たら下の写真のような感じです。

↓↓↓↓↓

骨盤を左後ろに引き、右の骨盤は前に出す。その際、右脚をやや脱力することによって骨盤の右側の位置を左より下げる。(赤矢印)
左膝が外に開こうとするのを内に締める力で押さえる。(青矢印)


なぜ引き込むのか?


では何故股関節を引き込むのか?

その理由は端的にいうと

パワーが出せるから。


股関節の引き込みが適切に行われると同時に骨盤から脊柱にもねじりのストレスがかかります。

そうすると、そのねじりに反発する力が生み出されやすくなります。

このねじりに対する反発を生み出すのが股関節を引き込む理由です。

特にこの股関節の引き込みに関わってくるのは内転筋群だったり、腸腰筋、臀筋群です。

この動きを上手く利用できることによって、

前に走る力
横に切り返す力
横に移動する力
止まる力

に応用することができます。


いろんな方向に活用できます。

何故か?

それは、股関節を引き込んで得られた力をどの向きに活用するかは力を加える方向を変えればいいからです。

言い方を変えれば、股関節を引き込むスキルというのはどの方向に動く力をあがるにしても「絶対に必要なスキル」なのです。

絶対に獲得しましょう。

股関節を引き込むスキルを獲得するのは大変か?


どの方向に動くに必須。と言われたらやるしかないと思いますが、難しいんじゃないの?と最初は思われるかもしれません。

意外にそんなことはなく、実は普段から行っている動きの中に股関節を引き込む動きというのは多分に盛り込まれています。

それは

歩いたり、ジョギングしたり、階段を昇ったりという日常動作です。

考えてみてください。

歩く時に左手と左脚が同時に前に出ますか?出ませんよね。左手が前に出る時には右脚が前に出ます。

階段を昇る時に右脚と右手が同時に出ますか?出ませんよね。右手が前に出る時には左脚が前に出ます。

私たちは普段の生活の中でも効率よく動くために自然と左右非対称の動きをしているのです。

そして、その非対称の動きの中で骨盤の回旋が起こり、股関節の引き込みが起こり、脊柱の回旋が起こり、とねじれまくっているのです。

そのほうが効率的に移動ができますからね。(試しに左手、左脚、といった感じで同側の手脚を出す動きをやってみてください。)

なので股関節の引き込みをできるようにしようと思ったら、最初に上に貼ってあるようなエクササイズをジムで行うのもいいですが、日常生活の中でも意識することはできます。

特に階段を昇る時に股関節の引き込みを強調してみるのはおすすめです。

①骨盤を引き、膝と爪先を同じ前方向に向けたまま上の段に足を乗っけます。

②足を乗っけると同時にしっかりと体重をかけます。(お尻、もしくは腿裏の筋肉を使っている感じがあるとgood)

③前に出していた腕、骨盤を引くことによって段を押し、上に上がる。

④今度は逆側の骨盤・腕を引いた状態でさらに上の段に足を着く。


といった感じで繰り返していくと普段何気なく、嫌々使っていた階段がムーブメントトレーニング &尻トレに早変わりします。

おすすめです。

是非お試しください。

大臀筋



内転筋群


股関節の内旋に関わる臀筋群、大腿筋膜張筋


ではまた!

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