ムーブメントの基本的な考え方④足関節の固定
こんにちは!
ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!
ムーブメントトレーニングにおいて重要視していることの一つに
「足関節の固定」
という要素があります。
今回はそれについて解説していきたいと思います。
なぜ足関節の固定?
なぜ足関節を固定する必要があるのか?
「股関節から生み出したパワーを余す事なく地面に伝えるため」
これが理由です。
詳しく解説していきます。
水泳を除く殆どのスポーツ動作は種類の違いはあれど股関節から生み出した力を地面に伝えて、その反発力=地面反力を利用して重心移動(走る、跳ぶ、横の移動など)や末端加速(格闘技のパンチ、キック、ボールを投げる、蹴るなど)をおこなうます。
その、股関節からのパワーを最終的に地面に伝える部位は足です。
この足がしっかりと股関節からのパワーを逃すことなく地面に伝えることで本来自分が持っている力を最大限発揮できます。
この時、足首がゆるゆる、もしくは力を伝えるには不適切なポジションだったらどうでしょう?
イメージは前回の体幹部と同様釘とハンマーで見てみましょう。
股関節がハンマー、足関節が釘だとします。
ハンマーがいくら強い力で叩かれても、それを受け止める釘が脆い、もしくは曲がっていたら釘はしっかり刺さるでしょうか?
砕ける、もしくは目的と違う向きに刺さってしまうのではないでしょうか?
これが股関節ー足関節間でも起きます。
なので、足首を
力を受け止められるポジションで
適切な力を入れて
固定しなければいけないのです。
適切なポジションとは?
適切なポジションは足関節底屈・背屈0°です。
説明していきます。
足関節には底屈と背屈という動きがあります。
底屈→つま先を下に向ける
背屈→つま先を上に向ける
そして、機能解剖学には解剖学的肢位というのがあります。
関節の動きを表すための基準となる姿勢です。
この位置を基準につま先が上に上がれば背屈◯°、下がれば底屈◯°といった感じで表します。
で、底屈・背屈0°とはどういうことか?
解剖学的肢位そのままってことです。
なぜその位置かというのを説明します。
外くるぶしと内くるぶしの間に距骨という骨が出入りすることで底屈・背屈は起こります。
そして、底背屈0°の時が距骨が内・外くるぶしの間にピッタリハマる=安定性が高いからです!
どのように固定するか?
ポジションがわかったら次は力の出し方です。
ふくらはぎの筋肉である腓腹筋とヒラメ筋を、筋肉の長さを一定に保ちながら力を出すアイソメトリック収縮という方法によって足関節を固定するための力を出します。
この2つの筋肉をアイソメトリックに収縮することでアキレス腱がバネの力を発揮しやすくなります。
このバネの力によって
短時間で
強い力
を出すことが可能になります。
そしてこの足首の固定は感覚を掴むのに結構時間がかかります。
基本的には
アンクルホップ、連続スクワットジャンプ、スキップ、バウンディングなどで感覚を掴めると思います。
階段を使うのも良いですね↓↓↓↓↓
参考にしてください!
では、また!
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