大判クラブ⑦マクロ撮影TEST Ⅱ レールと蛇腹の延長
前回、「標準仕様のレール+蛇腹では、さらに低い倍率しか得られない筈だ。レールや蛇腹の延長もまだ可能だが、4×5時代の経験からこれ以上カメラの全長が伸ると、一人では操作も出来にくくなり、また装置の総重量も上がってしまう…」と述べたが、さらにレールや蛇腹も延長して、本格的な超マクロ撮影にトライを始める
幸いにアナログ撮影時代の資産で、これらに必要なパーツはなんとかそろっている。今回はとりあえずベース機のトヨビュー4×5Gのレールを三本連結し、レール長は75㎝を確保、これに対応できる長尺蛇腹を使用する。これだけレールも伸びて重量もかさんでくると、三脚に取り付ける支点となるクランプも1台では心もとない。二か所のレールの継ぎ目部分にそれぞれクランプを取り付ける。重量の負担軽減と安定性のために、二基のクランプをそれぞれ別の三脚で支える手法もある。この方法なら、安易にカメラが動いてしまうことも防げ、長時間とにかく安定して撮影に臨むのは有効な方法であるが、逆に頻繁に画角を調整したり位置を微調整することも独りでは困難になってしまう。今回はまだ撮影距離の検討も付かず、いろいろ試したいことから、二基のクランプを一つのベースプレートに取り付け、その中央を1台の三脚で固定することにする。
この手法ならどうやら一人でも移動も可能で、多少軽快にはなるが、常に支点がカメラの重心の中央に来るように操作するなど細心の注意は必要だ。今回は有り合わせの本来小型カメラの二台付や、小型ストロボを横づけしたりするのに使うプレートを使用したため、早くも若干の“しなり”が生じているのが写真でも分かるかも知れない。テストが終わり次第、解放してあげることにして、今日のテストを進める… それにしても、重い!(笑)