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コロナ禍も3年目にして、ようやっと掴みかけた|5/23〜5/27

コロナ禍の日々の記録。平日の仕事中心。2020年の1回目の緊急事態宣言の最中に開始。3回目の宣言解除の日から再開、少し休んで「第6波」から再々開。すぐに途切れて、再々々開。もう3年目。

2022年5月23日(月) 市ヶ谷

国立市文化芸術条例と文化芸術推進基本計画の内容と策定の経緯、文化芸術推進会議の議事録を読み込む。昨年度から始まったACKT(アクト/アートセンタークニタチ)は、この基本計画の一環として展開している。基本計画の掲げる「推進体制の構築」と、東京アートポイント計画が重視する事業を動かす体制づくりで目的が合致した。条例から計画、そして事業への流れを追いながら、2020年度まで共催事業だった小金井アートフル・アクション!(小金井市芸術文化振興計画推進事業)のことを思い起こす。行政の文言の構造は似ている。けれど、地域の実情は異なる。その両者を眺めながら、実践への道すじを考える。
「移動する中心|GAYA」のミーティング。ひさしぶりの対面で、今年度の動きを確認する。GAYAのミーティングでは、毎回事務局の水野雄太さんが作成したスケジュールの図を使っている。時間軸に沿って、具体的な日付の入った点をつなぐ線が複数本、走っている。決まっていること=点と線で描画されたもの=進行を確認すればよいものが確認できることで、未定のところ=新しく踏みこむところを点や線に落としこむ議論に集中ができるようになった。複数のプログラムの連動性もわかりやすくなった(そういえば、ジムジム会で水野さんが「記録」について話していた図も好評だった)。

ただ、事業全体の規模や中長期の方向性を議論するときは、整理したものを「崩す」ことも必要なのだろう。でないと、やってきたことを粛々と「回す」ことにもなりかねない。整然と機能するものこそ、まぜっかえすのは難しい。

政府は23日、新型コロナウイルス対策の基本的対処方針を改定し、マスク着用に関する政府見解を盛り込んだ。屋内でも他者との距離(2メートル以上が目安)が確保でき、ほとんど会話しない場合は、マスク着用の必要がないことなどを明記し、いっそうの周知を図る。

「屋内でも「他者と距離」「会話ほぼなし」ならマスク不要…政府が対処方針改定」
読売新聞オンライン、2022年5月23日

2022年5月24日(火) 市ヶ谷

Tokyo Art Research Lab(TARL)の今年度のラインナップの進捗共有と情報発信の方法を議論する。午後の係会(注:東京アートポイント計画のスタッフ定例会)も進捗確認が多い。いろいろと動き出してきた。来年度のことも考えなければならない。

2022年5月25日(水) 市ヶ谷→秋葉原

午前中はオフィスで作業をし、午後はSTUDIO302でジムジム会。今年度の初回。6つの継続事業と3つの新規事業(カロクリサイクルKINOミーティングめとてラボ)のメンバーが参加する。改めて、東京アートポイント計画の事業の進めかたの共有と参加者の自己紹介。手話を言語としてつかうチームもあるため、手話通訳の方に入ってもらう。UDトークの編集を初めて担当する。声の質なのか、オンラインの接続状況なのか、ことばを拾う精度が落ちる人がいた。UDトークが拾い間違ったことばをリアルタイムで編集する。作業としては、だいぶ疲れる。やりながら、言語表現の精度ではなく、固有名詞の間違いを直すなど、そこで起こる会話を「伝える」ことに焦点をあわせた直しがいいのだろうなと思う。精度を求めて、迷ってしまうと、どんどん話は流れていってしまう。原稿化するためのテープ起こしとは違う。

2022年5月26日(木) 自宅

天気がいい。暑くなる。在宅で作業をこなす。午後は短くZoomミーティングをひとつ。この頃、ハラスメントの事案を目にすることが多い。EGSA JAPANが発行した『芸術分野におけるハラスメント防止ガイドライン』のPDFを読みはじめる。「二次被害」の項目にある「被害者の支援者であるのに、被害者の意思に反して被害者と加害者に「中立的」な発言を行うこと」「被害者支援の立場の者が、自分は加害者とも友達だからどちらの味方もできないと言うこと」ということばが印象に残る。
今年度の「サンデー・インタビュアーズ」の募集を開始した。

Yahoo!ニュースのトップに「東京都、新たに3391人の感染発表 13日連続で前週下回る」が現れる。ここ最近の数字としては特段ニュースになるようなものではない。なぜ?

2022年5月27日(金) 秋葉原

TARL用の動画収録をする(「アートプロジェクトの運営をひらく、◯◯のことば」)。事前に決めていた構成に合わせて、実際の進行や話す内容を議論し、目次となる台本をつくり、撮影してみる。その繰り返しからシリーズの「型」を探る。いまいち、動画収録というモードでの話しかたが定まらない。おおむね収録が終わったところで、いつもより声を張って話すバージョンをやってみる。思ったよりも、しっくりくる。目の前に観客がいるときのトークイベントくらいの気持ちで発声するのがちょうどいいのかもしれない。(たとえ目の前にはカメラと関係者しかいないとしても)恥ずかしがらず、元気にしゃべる……当たり前のようなことだけど、コロナ禍も3年目にして、ようやっと掴みかけた(のか……?)。やってみないとわからない。

(つづく)

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