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赤ちゃんがえり

2人目の育児での最初の関門は上の子の赤ちゃんがえりです。

赤ちゃんがえりの正体は嫉妬、やきもちです。

上の子は下に赤ちゃんが生まれるまでは両親や祖父母の愛情を100%受けていたのが、下の子の誕生を境に、大人の関心が赤ちゃんに向けられることになり、今まで受けていた愛情というより関心が向けられなくなるという事態を経験することになります。

まだ生きていくのに大人による世話が必要な幼い子どもにとって、自分に関心が向けられないことはちょっと大袈裟にいうと生存問題です。

上の子にとって赤ちゃんの誕生は脅威になるわけです。

上の子は再び大人の関心、特に母親の関心を得ようと動きだすのが赤ちゃんがえりのシステムです。

赤ちゃんがえりの現れ方は子どもによって違ってきます。

よくある行動パターンは次のようなものです。

今まで自分でできていたことが急にできなくなる。
(1人食事ができなくなる、おもらしなど排泄の失敗、1人で遊べなくなる、どもりなど言葉がでなくなるなど)

大人が赤ちゃんに接するのを妨害する。
(自分のところに来るように言う、赤ちゃんを抱っこするのをやめるように言うなど)

機嫌が悪くなる。
(大人に対して犯行的な態度をとる、すぐに泣いたり、怒ったりするなど)

赤ちゃんへの無関心
(赤ちゃんが存在しないような言動をとる)

赤ちゃんへの攻撃
(叩こうとする、赤ちゃんの服やオムツなどを粗末に扱うなど)

上の子がこのような行動をしていたら、自分に関心を示してほしいというサインです。

大人は上の子はこのサインに気づいて自分のところに来て、世話をしてほしいのだということに気づいてあげることが大切です。

赤ちゃんがえりは思っているより手がかかることが多いので心配になりますが、長く続くことはありません。子どもは順応性が高いので環境に適応していきます。

しかし大人の自分への関心、愛情が向けられなくなったという悲しい思いをしての行動なので
まずはちゃんと関心を持っていますよ、今までと同じ愛情をもって接していますよと上の子に理解できるように接してあげることが重要です。

1番よいのは上の子と2人だけの時間を作ることです。

一緒に遊んだり、散歩でも、読み聞かせでも、おしゃべりでも何でもいいです。一対一で過ごす時間を作ってあげてください。

そうすることで自分への関心や愛情が確認できると、情緒が安定して赤ちゃんがえりはおさまります。

相手が幼い子どもでも人間関係ですよね。

赤ちゃんがえりが終わったら、きっと今までよりも成長してお兄ちゃん、お姉ちゃんになっていることでしょう。

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