2.瑞々しさ

「瑞々しさ溢れる文章」について、最近ずっと考えている。

自分は、男性の割に言葉選びや言い回しに気を遣う方だと思っている。
(性別でカテゴライズする自体、反Political Correctness的なんだろうと某ベストセラーエッセイを読んで考えたのだが、それに関しては今後機会があれば。。。)

そもそもこのnoteは、文章をアウトプットする場が欲しくて始めたものだ。
自分の他SNSでリンクの共有はするが、現時点でフォロワーがほぼいないアカウントに限っており、見てもらうとしてもごく親しい知人(と、赤の他人)しか想定していない。
そして、アウトプットする場が欲しい理由は、
「瑞々しい文章が書けるようになりたい」
という動機からだ。

具体的には、乃木坂46の鈴木絢音さん久保史緒里さんのような文章なのだが(アイドルばっか。笑)、
その人たちの文章と自分のそれでは、何かが決定的に違うのである。

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「その違いは何か?」について、冒頭の「ずっと考えている」なのだ。

大学時代以来だろうか、
長年濃淡はあれど、ずっと考えていたのだが、思うに、
「叙情的・叙景的表現がひどく苦手(そもそも?それ故?ほぼ書こうとしない)」
のだ。

文章を書く際、
論文等のように物事の事実を記したり、サッカーの試合中に起きているプレーの言語化を試みる、など、
「画一的な意味しか持たない事柄」に対しては文章化を好むのだが、
例えば「蒸し暑い夏」を、「セミ」や「陽炎」など自然界にある物や、香りなど五感を用いて、間接的に描写する等、
「受け手によって幾通りにも表現しうる事柄」を認める、ということを今までほとんどしてこなかったのだ。

思い返せば、学生時代比較的不得手だった現国の中で、
叙事的要素の大きい論説文はまだ太刀打ちできたが、
叙情・叙景的要素が多分に含まれる小説や随筆等は歯が立たないことも多かった。(登場人物の心情なんて知らねーよ!と思っていたし、それは割と今でも思っている。笑)

また、叙情・叙景的文章をこれまでほぼ書いてこなかったのみならず、
そもそも、意識的にそういったものを感じ取ることをしてこなかったように思える。
当然、自分で感じることが出来なければ、描写することもできない。

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植物や香りに関連する語彙力が低いのも一因だろう。
(それは、語彙力が低いから感じ取れないのか、はたまた逆なのかはわからないが………)
正直、キンモクセイの匂いと言われても思い浮かべられないし、そもそも実物すらイメージできない。笑
花の種類だって、名前と実物が一致する花なんてほとんどない。
花言葉に詳しかったら、小説や歌詞をより深く読み解けるのだろうなと何度思ったことか。。。

あとは、横文字や熟語、難しそうな単語など、固い輪郭を帯びやすい言葉をよくチョイスするってことも大きいんだろうなーーー

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ちなみに、フォーマル・インフォーマル(早速横文字)に関わらず、文章を書く際心掛けていることの一つに、
「修飾語を多く用いることで、読み手によって誤解が生じないようにする」
ということがある。
たしかに論文やビジネス文書等では大事な要素ではあるのだが、
余白を与えない、読み手に想像の余地を与えないことで、瑞々しさや詩的さを削いでしまっているのではないだろうか。
(しかも、修飾しすぎで回りくどくなり、結局伝わらないことも多々ある………)

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以上が、自分なりに考えたことである。

ということで、論文のような堅い文章だけでなく、
エッセイのような、柔らかく瑞々しい文章を書けるようアウトプットしていきたい。

とはいえ、試合分析や戦術考察、読んだ本の感想とか堅い分野で書きたいことが結構あるのに、
エッセイのような柔らかい、叙景・叙情的題材は全く思い浮かばない。。。
本の感想に関しても、自分の文章の中に叙景的要素を入れる箇所が見当たらない、、、、、、




余談ですが、僕は「陽炎」という言葉がすごく好きです。
それは、陽炎という気象現象というよりむしろ、
「陽炎」という漢字そのものだったり、
「陽炎」と書いて「かげろう」と読むところだったり。
(気象現象自体も割と好きではあるのだけれども。でも、あのうだるような蒸し暑さは嫌いです。)

なぜ好きなのかはわかりません。
そういう、よくわからないけど好きな言葉ってありますか??





「陽炎」について、どこかで話したいなって思っていたけど、今まで話す機会がなかったので、
ここで話せてよかったーーーーーーーーーーー!




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