木のバターナイフ
木工をはじめて最初に作ったものは、スプーンでした。
家の金属のスプーンを見ながら削りました。
仕上げにヤスリをかけましたが、洗うと表面が毛羽立ち、ざらざらして、がっかりしました。
バターナイフを作ったのは、少し経ってからでした。
「日々」という雑誌に木工作家の三谷龍二さんのバターナイフが載っていて、いいなあと思っていました。
バターナイフは家にもありませんでしたし、使ったこともありませんでした。
完成したバターナイフを使いたくて、バターを買いにスーパーに走りました。
恐る恐るバターナイフを使ってみると、使い勝手のいい道具であることがわかりました。
以来、失敗作や新作のバターナイフがカトラリー入れに入っています。