タガタメというエゴ。

ひとは、潜在的に誰かのためになることをしたい
と思うようにプログラミングされていて
ひとはそれを「良心」と呼ぶ。

さも
「利他心」が良いことで
「利己的」が悪いことのように
感じられてしまうのは

日本人は　神道でもあり
仏教が　根底にある国だから。

さまざまな所以によって
私たちは日常のなかで
「誰かのために　何かをすることは良いことだ」

と　思い込んでしまうようになってしまっているのだ。

そうした「価値観のおしつけ」が
「誰かを苦しませている」とも　わからずに

ただ「誰かのために　何かを為す」ことが
善であり
そして善をおこなうことで
自分が「成仏」できる　とか
「悪い目にあうことはないだろう」　と
過信しているひとの
なんて　多いことだろうと　感じる。

「私は無宗教です」といいながら
内心そんな風に考えている人が
ほとんどなのではないだろうか。

私自身「カルマ」というものは
少なからずあると思っていて
それの大小で　自分が今歩いている人生がある、と感じたりする。

実際私は持病があって、
家族間がぐちゃぐちゃだったりするけど、
それでも　ある意味で
すごくラッキーな人生を歩んでいるような気がする
と感じるのは
そうしたものがあって、今ここにいるのかもと思うからで。

そんな私も
誰かの役に立てる自分になりたいと思うもので
それが「私が意図して」ではなくて
自分という存在が　巡り巡って
色々な人の役に立っているような
そんな自分になりたいととても思う。

でも人生はそんなに甘いものではないと
多方面から指導をもらっていて
「タガタメに生きるということは、意図して必死になって
ようやく為せるものなのだから」と言われたことがある。

そのときは「確かにその通りだ。私みたいにのらりくらりと生きていたって
誰の役にもたたないな。と反省した。

私は今介護の仕事をしているけれど
それだって「自分が役に立ちたくて」やっているわけではなくて
体感で「これなら自分にもできる」と感じたから続いているだけだ

と、そう思ってきたけれど

果たして本当にそうなのか？
と　自分を振り返ってみることにした。

自己分析シート的なものを作って、
今の自分はどうか、そしてどうなっていきたいのか
をまとめてみた。

そこで、わたしは
ダーリンのように「タガタメ」に生きる自分になりたいと
思っていたことがわかった。

でも「タガタメ」というのも何種類かあると思っていて
ダーリンのいうところの「タガタメ」
というのは
自分自身がこの世界に存在している理由は「誰かのために」生きている
というもので
こうした考え方は到底至ることができないのが人の本音だと思う。

ただ　ダーリンがどうしてそうした境地に至ったのかを知ると
なるほどと思うばかりなのである。

で、私が思うところの「タガタメ」は
それとは違っていて
「誰かの役に立ちたい」というエゴイスティックなものなのだ。

これは
私が自分の母親に対してひどく嫌悪した部分なのである。

いわゆる
「自己顕示欲を満たすために　他人を利用する」
というもの。

簡単に説明すると

「自分が幸せになりたいから、
誰かの役に立つことをやって、
自分が幸せになればいい」

というような感じ。
なので
自分がやったそのこと自体が
本当に誰かの役に立っているのかどうか
そんなことはどうでもよくなってしまう。

いま　これを読まれている方にききたい。
これを読んで　素直にどう思いますか？

私の予想としては
「別に　なにも感じない」　という人が
大半なのではないかなと。

要は
興味関心がない、或いは
自分の中にあるそうした部分を
見てない、見ようとしない。

そんな人が　多いのではないかなと。

そうではなくて色々感じること、思うことがあった方
（私に対する嫌悪、不満などでも）
これに目をとめてくださり、読んでくださり
ありがとうございます。

こころから御礼申し上げます。

もしよければそちらを
コメントに残してもらえたらありがたいです。

そんなわけで
私自身はようやく自分の中にある
「タガタメという名のエゴ」に
気付くことができたと感じます。

正直なところ
そこに行かなければ、
自分の両親を超えて
同じようにならないためにどうしたらいいかを
知ろうとすることさえ　できないから。

私の中の「タガタメという名のエゴ」は
そうとう根深いようです。

これは私のたぶんなのですが
ダーリンは私のそんな部分も
全部知っていて
それでも一緒にいてくれているのだと感じます。

日々感謝ですね。