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カラスの天敵は「お花見の雑踏」!?
しかし、子どもの「虫取り網」はカラスを刺激して危険なことも。
(2022.8.10の記事の加筆再掲)
カラスに後頭部を蹴られた経験のある方もいらっしゃると思います。
私も毎年のように1~2回の空襲を受けていますが、帽子をかぶっているために、風が来るぐらいの異常接近ですんでいました。ネットを見たら、帽子をかぶっていると、カラスは接近時に頭を見失うようで、確かに防衛率は高いと言えます。
なぜカラスが人を襲うのかと言えば、春の繁殖期には、親鳥の神経がイラ立っているからのようですね。だから林の奥に入らなくても、都心の児童公園の周囲を歩いただけでも攻撃され事があるのです。私への攻撃もそれです。
前述したように帽子をかぶっていれば防衛率は高いようです。しかし、先日、完全ではないと身をもって知りました。
春ではなく真夏で、しかも帽子をかぶっていたのに、毎日のように散歩している大公園の広い散策路で、頭を蹴とばされたのです。
「カラスに蹴とばされた」と言うと笑い話のように聞こえますが、経験すると笑い話では済まないほどの衝撃があると分かります。トラウマになるような不意打ちです。二度と甘受したくありません。
平和な公園を、時に物思いにふけりながら、あるいはリラックスして歩いている時に、グライダーのように、後方から音もなく接近したカラスが、そのスピードも利用して思いっきり後頭部を蹴とばし、反動を使って急上昇して逃げて行くのです。
こちらは油断しきっていますから、後方から不意打ちを食らったことで、大きい衝撃がさらに拡大されて感じ、私は一瞬、公園の樹の(木刀のような)枝が頭に落ちて来たかと思ったぐらいです。
台風の後に散歩すると、木刀ぐらいの枝が折れ、別の枝に引っかかって、宙ぶらりんになっていることもありますから(そのときは清掃に来た管理事務所の人に教えて撤去してもらいました)。もし、あれが頭に落ちて来たら、似たような衝撃を受けると思います。
私の半世紀以上の人生で、頭を打ってあんなに衝撃を受けた経験はありません。
しかし、地面には何も落ちておらず、上を見ても何もいません。でも、枝の葉に隠れて2羽のカラスがこちらを見ていました。どちらかが犯人でしょう。
あのときは帽子をかぶっていても防御は完全ではありませんでした。
もし、被っていなければ、カラスの爪で怪我をした可能性が高いです。ネットでは怪我をして血を流した人の話も読みました。怪我をすれば細菌症の心配もあります。
でも、なぜ真夏に、帽子でも攻撃するような凶暴なカラスがいたのか。
そう言えば、私が現場を通る2~3分前に、母らしき人と小学生ぐらいの子供2人が蝉取りをしていました。
長い柄のついた虫取り網を持って、あちこちのカラスのいる樹を見上げていたのです。
カラスは2本の虫取り網を見て自分たちが攻撃を受けたと誤解したのでしょう。カラスはとても敏感で、人間と視線が合うだけで「ビク!」と驚いて逃げようとするぐらいですから。
しかし、虫取り網が怖いので、あの3人には攻撃できなかった。
そして、直後に通りかかった「手ぶらの私」を、蝉取り仲間が再攻撃してきたと勘違いして、襲ったと想像します。
帽子でも攻撃してきたのは、追い詰められたと感じ、「窮鼠猫を噛む」の心境だったのかもしれません。
もちろん蝉取りの親子に罪はありませんが、カラスのいる樹の付近では避けて頂いたほうが・・・と思います。その後も、蝉だけでなく、チョウなどの虫を取ろうと、虫取り網を持って散策する子どもを複数回見ました。
不用意にカラスを刺激すれば、散策路なのに無関係の第三者が攻撃を受ける可能性がありますし、油断すれば自分たちが蹴られることもあるはずです。
そして、公園の管理者の方は、都心のカラス公園を放置しないでいただきたいと思います。法律の縛りもあるのでしょうが、その範囲内でも出来る事を模索して頂きたいと思います。行政が税金で運営している公園ですから住民が要望を出すことは正当だと思いますし、あえてカラスを放置するなら説明責任もあるはずです。事故が起これば不作為になる可能性もあります。
高齢者や子供は公園が好きです。もし私が杖をつくような高齢者なら、驚き転倒し、地面で頭を打って重大事故になった可能性がありますし、心臓が悪い人ならショック死の危険性もあります。
過去に公園で起こった事故の中には、(人間が知らないだけで)陰でカラスが関与しているものは無いのでしょうか。又、幼い子供も攻撃で転倒して大事に至る可能性があります。カラスの蹴りに加え、地面で頭を打つことも怖いです。
しかも、一瞬の事であり、目を離していれば、カラスの犯行だという証拠は残らないかもしれないのです。
(追記) カラスとは関係ありませんが、他人事だとも思えないニュースでしたので、ご紹介します。
このニュースも。『「記憶は薄れない」 銃撃現場にいた天理市長、自身も襲われた経験』
(追記2)高校生の頃、通学電車にカツアゲをする他校の生徒が出没し、被害を避けるため、電車内ではできるだけ友人同士かたまって乘る毎日でした。毎日乗る電車がビクビクの存在に。
時は流れ、今はリタイアした身。
公園というと、働いている人にはあまり関係のない話かもしれません。だから「そんな些細な事を気にすんなよ」と思うでしょう。しかし、社会的弱者である高齢者や子どもにとっての公園は、健康維持のために、あるいは遊びのために、必要不可欠な、毎日行く大切な場所なのです。
そんな公園での脅威は、通学電車のカツアゲを連想するものです。
心的ショックで公園に行かなくなる(行けなくなる)、あるいは行ってもビクビクして楽しめなくなっただけでも、大きな問題です。
(追記3)油断している時には、たんなる大声でもトラウマになるほどのショックを受けます。気功の立禅・座禅の本でそれを知りました。
達人になれば何事にも動じないのかもしれませんが、普通の人が立禅・座禅をしているときに、周囲で大声を出されたりすると、無防備な心はトラウマになるほどのショックを受けるから注意が必要なのです。
ならば、無心で散歩しているときの、予告なしの後頭部への衝撃の重大さを理解していただきたいと思います。笑い話とは次元の違う話をしています。
(2023.4.22の記事の加筆再掲)
なにもしないのにカラスに頭を蹴とばされた話を以前しました。
その公園を散歩する脅威は、暴走族のグループが走っている道路を横断するようなものでした。
しかし、そのカラスが今春はほとんど消えたのです。
推理するに、理由はお花見のようです。
お花見の2週間ぐらい、人々は樹々を見上げて散策したり、多人数で地面に長時間居座って樹々を見上げたりしますから。そこに住むカラスにとっては、樹上も地面も安全地帯ではなくなってしまったのでしょう。
カラスは人間と視線が合っただけでビクっとするほど神経質なのです。1~2日の騒ぎなら、カラスもすぐ戻って来るかもしれませんが、(結論を急いではいけませんが)危機が2週間も続けば、引っ越し先に居ついてしまったの可能性もあります。
私も3年前に引っ越してきたばかりですから、分かりませんでしたが、コロナ過での、3年間の花見禁止がカラスの増殖を許したのかもしれません。
しかし、これからは毎年お花見があるはずですから、近所の公園も平穏を取り戻すかもしれませんね。切にそう願いたいです。
人が引っ込めば、野生が入るのは、3.11の東北地方だけではないようです。
(追記4) 2023.7.30 ( 7月頃にカラスは戻って来た )
夏になったら、だんだんとカラスが戻ってきました。不気味です。又、来春のお花見でいなくなるでしょうが・・・。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)