![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96897091/rectangle_large_type_2_899682da5e42f16668d5c45e352ad1a5.png?width=1200)
#ネタバレ 映画「ボーダー 二つの世界」
「ボーダー 二つの世界」
2018年作品
LGBTの時代に
2019/11/4 16:48 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
おじさん世代ならご存じだと思いますが、かつて、手塚治虫さんの漫画「バンパイア」の実写TV版があり、子供のころはよく観ていました。
オープニングにある、少年がバンパイアに変身する特撮シーンは、何度見ても、目がくぎ付けになったことを覚えています。
この映画「ボーダー 二つの世界」を観たら、そんなことを思い出しました。
映画「ボーダー 二つの世界」は、終始、暗く、地味で、重たいトーンのドラマです。
それでも我慢して観ていくと、ラストには一条の光が射すのですが、その光も微妙でした。
基本的にはバンパイアではなく、個性やLGBTの受容を描いているのだと思います。
★★★
追記 ( ヒロインの仕事 )
2019/11/5 9:41 by さくらんぼ
個性をよりどころにして生きているヒロイン・ティーナが、個性を排除する仕事をしているのは皮肉なものです。
ある意味、「ホワイトハッカー」と「ブラックハッカー」みたいに。
追記Ⅱ ( 憧れの「普通の人」 )
2019/11/6 16:32 by さくらんぼ
昔の田舎町で、さらに家庭の事情もあって、小学校も満足に通っていない父は、職人としては一人前になりましたが、新聞も満足に読めない学力しかありませんでした。
そのため、生涯にわたって、劣等感を持ち続けていたのだと思います。
そのせいか、私も父から、人並みのことができないこと、「人と変わっていることは悪である」という人生感を叩き込まれました。
父にとって目立たない生き方は、欠点がないことを意味し、善であるのです。私が小学校のころなど、通知表で、「おとなしすぎる」などと評されると、父は「おとなしいことの、どこが悪いんだ!」と、いつも憤慨していました。
しかし、今になって俯瞰してみると、世の中の革新的なことは、「人と違うことをしていた人から生まれた」と言ってもよいほどなのですね。
つまり「変人・奇人、バンザイ」なのです。
「時代が彼に(彼女に)追いついていない」という言葉を、もう一度、かみしめても良いのかもしれません。
追記Ⅲ ( 国税庁 「申告せずにイートインをしても税務上の問題はない」 )
2019/11/7 5:37 by さくらんぼ
「 増税 小売りなお戸惑い
… 国税庁によると、軽減税率を適用するかどうかは、消費者の会計時の意思表示に基づく。申告せずにイートインをしても税務上の問題はないというが、税収は本来より少なくなる。… 」
( 2019.10.8 「朝日新聞」6面 より抜粋 )
半年ぐらい前にどこかで読んだ話しですが …
一足先に軽減税率が適用されたその国では、飲食店では、ほとんどの人がテイクアウトと言って買い、店内で食べているのだそうです。そして、その事を問題視する声も少ない。要するにアバウトに運用しているようなのです。ある意味、それも人の知恵だと思いました。
日本でも10月から軽減税率の世界に入りました。「私は10%で買い、店内で食べたい」と思っていましたが、最近の国税庁の話を読むと、「正直者が馬鹿を見る」ような気もします。なにしろ、「申告せずにイートインをしても税務上の問題はない」と言っているらしいですから。
追記Ⅳ ( 届け出時点での意思が重要 )
2019/11/7 6:08 by さくらんぼ
たとえば「離婚届などを書いて配偶者に渡した後、気持ちが変わり、離婚したくなくなった」ら、どうしたらよいのでしょう。
そもそも、その離婚届は有効なのでしょうか。
答えは無効です。
有効な書類であるためには、窓口への届け出時点で、双方に離婚の意思があることが必要です。
でも、役所は気持ちが変わったことを知りませんし、書類審査で受け付けますから、持ち込まれたら、離婚届は受理されてしまいます。
ですから、離婚届を配偶者から回収できない場合は、先回りして役所に不受理申出書を出しておく必要があります。そうすれば役所は門前払いにしてくれます。
( 詳細について市町村役場の戸籍担当等にお問い合わせください。)
追記Ⅴ ( 輪廻転生 )
2019/11/8 8:40 by さくらんぼ
税関職員ティーナと奇妙な旅行者ヴォーレが、お互いの上半身にある(謎の)傷を見せ合うシーンがありました。
あれは何だったのでしょう。
もしかしたら、二人の前世は森の動物であり、道を横断中、車に轢き逃げされたのかもしれませんね。
そして、人間とのハーフのような存在に生まれ変わった。
そう推理すると、ヴォーレが公用車を止め、降りてきた職員を襲う(唐突な)シーンの説明がつくような気がします。
仏教に輪廻転生という言葉がありますが、そんな要素を、森のファンタジーに取り入れているのかもしれませんね。
追記Ⅵ ( 「匂い」か「オーラ」か )
2019/11/8 9:20 by さくらんぼ
犬は「犬好き」と「犬嫌い」の人間を見分けるようです。私の拙い経験で言えば、犬だけでなく、猫も、鳩も、そんな気がします。
なぜ出来るのでしょう。
どこかで「匂い(臭い)で分かる」のだという説を読んだことがあります。感情で匂い(臭い)が変化するらしいのです。
この映画「ボーダー 二つの世界」でも「匂いで感情が見える」みたいなセリフがありました。
ならば、風下の人は分からない!?。
それはともかく、
私も知人も、「感情によって変化するオーラの色で分かる」のでは、とも思っています。動物には人間よりもオーラが良く見えるのかもと。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)