#ネタバレ 映画「横道世之介」
「横道世之介」
2013年作品
流星の想い出
2017/3/30 10:12 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
学生の頃、一人の友がいました。キャラは…何に例えたらよいのでしょう。あえて言うとミッキーマウスみたいな男でした。いつも陽気で、ユニークで、いじられキャラでしたが、勢いがあったせいか、決していじめられることはありませんでした。成績も良かったなぁ。
そんな彼が、ある日欠席したのです。
先生は言いました。「昨日の学校帰り、バスの中で心臓発作で亡くなりました。最後尾に座っていので、誰にも気づかれず、そのまま車庫まで…」。
皆で彼の家へ線香をあげに行きました。
短い人生でしたが、その姿は今も私の記憶の中に生き続けています。
ところで2001年の冬、東京の新大久保駅でホームからの男性の転落事故がありました。救助しようとして飛び込んだ日本人カメラマンと韓国人留学生が、電車にはねられ3人とも亡くなったのです。
そのときの日本人カメラマンの大学時代をモデルにしたのが、この映画「横道世之介」です。
彼もまた短い人生でしたが、楽しい大学生活が描かれています。彼のユニークなキャラもまた例えようがありませんが、今も友の記憶の中には生き続けている親友でありました。
お涙ちょうだいにはしていなくて、ほのぼのとして良い映画です。彼に恋して追いかける、嫌味の無いお金持ちのお嬢さんを演じる吉高由里子さんもまた良いですね。
★★★★
追記 ( 今上天皇 )
2017/3/30 10:16 by さくらんぼ
「 …人命救助のために自らの命を投げ出したこの件は、美談として日韓両国で大きく報道されるとともに、事故の犠牲者を追悼・顕彰するプレートが新大久保駅のホームと改札の間の階段に設置された。このプレートには日本語と韓国語で事故の経緯等が記されている。
その後、救出を試みた2人の遺族には当時の森喜朗内閣総理大臣より書状が贈られ[1]、警察庁からは警察協力章が授与された。…
事故の翌年、今上天皇は死亡した韓国人留学生の両親を招待して慰労した。… 」
( ウィキペディア「新大久保駅乗客転落事故」の「事故概要」より抜粋 )
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