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レコードプレーヤーのアンチスケーティングを調整すると、アンプのNFBを調整したように、音色も変化する


フォノイコを「TN-350-SE」内蔵から、ラックスマン「LXV-OT10」にしたら、私のピンコード不良で右チャンネルの音が出なかった

>「AT-LP60X」のカートリッジと思われるAT-3600Lを、「TN-350-SE」に取りつけ試聴したら、高音が不足している感がありました。2ウエイスピーカーのツイーターを外したみたいな音です。デジタルの時代にはなかなか得難いソフトな音ですが。(要約)

という話の続きです。

2ウエイスピーカーのツイーターを外したみたいな音では何ですので、今の「TN-350-SE」はオリジナルに戻してあります。

そのオリジナルで一晩聴きましたが、向上心が涌き、今日は、フォノイコをラックスマン「LXV-OT10」にしました。

配線を繋ぎ直して試聴したら、過大入力で音が割れているようです。「あれっ?」と思って調べると、「TN-350-SE」にある切り替えスイッチを外部フォノイコにするのを忘れていました。

すぐにスイッチを切り替えると、音は正常になりましたが、こんどは右側が聴こえません。こんな事で故障するわけがないと思って調べたら、古くから使っていた私のピンコード不良の様でした。このコードは時どき鳴りません。だましだまし使ってきましたが、人を困惑させますので、もう引退させます。

他のコードにしたら正常に鳴りました。

ピンコードを交換したら音は出るようになったが、まだ音像が左寄りに聴こえるので、アンチスケーティングをいじってみた

しかし、しばらく聴いていると、少しですが、まだボーカルが左に偏っている気がします。

私の耳の周波数特性は左右で同じではありませんので、耳のせいの可能性もあり得ますが、やはり先ほどのトラブルで「LXV-OT10」が故障したのでしょうか。

困惑しながら思いを巡らせていたら、「アンチスケーティングの調整が悪いと音が偏る事がある」と、どこかで読んだ気がしました。

さっそく「TN-350-SE」の取説を見ると、(レコード盤に深い傷があって音飛びする時)アンチスケーティングを調整すると改善する事がある旨の事が書いてありました。曲の前に飛ぶときと、後ろに飛ぶときでアンチスケーティングの量が違うようです。

音が偏るのは、この話の記憶違いだったのか、それとも、他のネット記事で読んだのか、ハッキリしないので、試聴しながら、大きくアンチスケーティングを動かしてみました。

しかし、音像は動きません。アンチスケーティングのせいではないようです。

ここで音像の事は深追いをやめました。

やはり耳の周波数特性も関係しているようですし、もし気になるなら、アンプにバランス調整もありますから、そちらで調整すれば良いです。

アンチスケーティングをいじっても音像の位置は動かなかったが、音質変化が大きいと発見。これが「AT-LP60X」の音の秘訣かは分からぬが

この後散歩に出て、途中で思い出したことがあります。

アンチスケーティングをいじっていた時に気がついたのですが、これを0にすると鮮度の良い音に、最大にするとソフトな音になるのです。アンプのNFBの量を変化させたような違いと言ったらよいでしょうか。

長年オーディオ誌を読んでいますが、アンチスケーティングで音質調整が出来る話は読んだ記憶がありません。これでの音質調整は本筋ではないからでしょう。

しかし、これは想像ですが、もしかしたら、安価な「AT-LP60X」には、アンチスケーティングがついていのかもしれませんね(少なくとも調整ダイヤルはない)。ついていないせいで、音も生き生きしているとしたらどうでしょうか。

さっそく「TN-350-SE」のカートリッジもAT-3600Lに戻して実験してみようと思いました。ついでに針圧を4グラムにして(「AT-LP60X」と同じと思われる)、アンチスケーティングは3gから0gにするのです。

しかし、窮屈な場所にセッティングしてある「TN-350-SE」は、カートリッジ交換にともなう調整がやりにくいなぁ・・・と思いました。

そして、仮にテストで大成功をおさめても、又、すぐにカートリッジを「TN-350-SE」のオリジナルに戻すだろうと。2台レコードプレーヤーがあるのですから、2台とも同じ音にする必要は無いのです。

そう思って、テストするのは保留にしました。

「TN-350-SE」はオリジナルのままです。ほっ。

それはそうと、カートリッジを以前に買ってあったオルトフォンにしてみようかと思います。

きょうはもうつかれましたが。



(  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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