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#ネタバレ 映画「九月の恋と出会うまで」
「九月の恋と出会うまで」
2019年作品
9月の空気感
2019/3/6 22:01 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
サザンオールスターズの名曲「真夏の果実」は、とりわけ9月に聴くと胸に沁みます。
あの歌は、見事に「夏の終わり」の空気感を切り取っていたからです。
この映画「九月の恋と出会うまで」は、その空気感をドラマで表現したものだと思いました。
だから、初秋に観るべき作品だったのかもしれません。
春3月ではなく。
★★★☆
追記 ( 9月の空気感 )
2019/3/6 22:10 by さくらんぼ
TV「64(ロクヨン)」のネタばれです。
「 もしかしたら原作者は、『昭和64年、昭和天皇・最晩年の、日本を覆った重く沈痛な空気感を、再現記録したいがために、この物語を書いた』のではないでしょうか。
誘拐の物語は、それを再現するが為の小道具にすぎない。その場を体験した者の一人として、そう感じたのです。」
( TV「64(ロクヨン)」私のレビューより抜粋 )
これと、似ているのかもしれませんね。
追記Ⅱ ( 川口春奈さん )
2019/3/7 9:19 by さくらんぼ
ちなみに、川口春奈さんは、長崎県・五島列島のご出身らしいですね。正月特番で、ご本人が話していました。
たまに帰郷して、島でタクシーに乗ると、黙っていても実家まで連れて行ってくれるのだとか。皆が彼女の事を良く知っているのです。
何かの時に書きましたが、五島列島に限らず、良きにつけ悪しきにつけ、田舎(!?)で有名人になるということは、こういう事なのでしょうね。
追記Ⅲ ( シャボン玉 )
2019/3/7 9:36 by さくらんぼ
>あの歌は、見事に「夏の終わり」の空気感を切り取っていたからです。
二人がシャボン玉の中で微笑んでいる写真があります。
美しい夢、シャボン玉。
しかし、あとわずかで、それも消えてしまいます。
9月は、月初めと、終わりとの気温差が大きく、季節の変わり目。
月初めなら、まだ夏の名残をさがしに行けます。
今なら、間に合うかもしれません。
あの恋にも。
追記Ⅳ ( たいせつな「有給休暇」 )
2019/3/8 9:58 by さくらんぼ
外国旅行では、現地人のガイドさんを雇うことがありますね。日本人としては計画通り、早急に先へ進みたいのですが、(どこの国か忘れましたが)急かして進むと、ガイドさんが突然止まってしまう事があるのだとか。そして、何日も動かない。
理由を聞くと、「私の心が、まだ私の体に追いついてこない」と言うのです。
これは日本人には理解できないかもしれませんが、例えば、昨日、家族を亡くしたばかりの人に、「明日から仕事に出て来い」と言う上司はいないでしょう。しばらく休むのが常識ですね。
それと同じだと思います。
ところで、この映画「九月の恋と出会うまで」の男女二人は、ささいな(!?)私用のために、簡単に有給休暇を取ります(今は法律論にはふれません)。
「私的で、ささいなことが、仕事よりも大切」なのです。まるで私と同じ。
これも、すぐに消えてしまうシャボン玉や、移りゆく9月を愛でる感性に、通じるものがあるのだと思います(ちなみに桜の3月も、9月と同じく、移りゆく月でしたね)。
対する、ヒロインからふられる男は、「24時間働けますか」的な人間で、どこか波長が違っていました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)