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#ネタバレ 映画「恋は雨上がりのように」
「恋は雨上がりのように」
2018年作品
遠くに見える「羅生門」と「寄生獣」
2018/6/4 18:16 by さくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )
この作品の深層は、ゾンビ映画の親戚のようなもの、かも
大泉洋さんは、映画「アイアムアヒーロー」で、ゾンビと戦いましたが、この映画「恋は雨上がりのように」では、映画「寄生獣」が関係しているようです。
だから、この作品の深層は、ゾンビ映画の親戚のようなもの、かもしれません。
恋愛って、ある意味、ハンティングですし。
★★★★☆
追記 ( それも純文学になる )
2018/6/4 18:27 by さくらんぼ
ヒロインが、驚異的な運動能力をもち、さらに怖い眼をしているのも
「寄生獣」が人を襲うとき、頭がパカッと、タコの足みたいに割れます。その頭(口)で、相手を飲み込むのです。
映画「恋は雨上がりのように」のヒロインが、驚異的な運動能力をもち、さらに怖い眼をしているのも、傘をさしているのも(傘はパカッのつもり)、きっと「寄生獣」だからなのでしょう。
追記Ⅱ ( 「羅生門」 )
2018/6/4 21:41 by さくらんぼ
店長とバイトの恋愛は(バツイチ子持ちと高校生)、世間から、さまざまな景色に見える
「羅生門」が出てきたのは、このような歳の差(45歳と17歳)、そして店長とバイト(バツイチ子持ちと高校生)という関係は、世間から、さまざまな景色に見える、という意味なのでしょう。
追記Ⅲ ( 自分との戦い )
2018/6/5 8:54 by さくらんぼ
敵がゾンビであっても、戦う相手は、結局、自分自身
映画「アイアムアヒーロー」でも描かれていましたが、敵がゾンビであっても、戦う相手は、結局、自分自身なのです。
精一杯自分を鼓舞し、「恐怖心」に打ち勝って、実戦への心理的壁も破り、人助けのために引き金を引く、あれは、そんな映画でした。
そして映画「恋は雨上がりのように」では、作家志望である主人公・近藤が、女子高生からの一途な求愛を受けます。
内心は喜びますが(おじさんなら、当然)、でも「羅生門」みたいに、あらゆる角度から俯瞰してみるのです。そして熟考し、最良の結末を探る。そこに香るものは、どこか映画「ライムライト」を思わせます。
彼もまた、迫りくる敵(女子高生)の中、「欲望」という名の、自分自身と戦っていたのです。
追記Ⅳ ( 壁ドンと代償行動 )
2018/6/5 9:13 by さくらんぼ
近藤はヒロインにそれを悟らせる段階で、自分が作家になるという夢も再確認する
>映画「恋は雨上がりのように」のヒロインが、驚異的な運動能力をもち、さらに怖い眼をしているのも、傘をさしているのも(傘はパカッのつもり)、きっと「寄生獣」だからなのでしょう。(追記より)
ヒロインに壁ドンをした後輩の女の子がいました。あの壁ドンも「パカッ」のつもりですね。ヒロインとおなじように、怖い眼をして、アキレスけんにも古傷がありました。
でも、ヒロインや近藤と違うのは、後輩はブレていなかったという事です。
「オーディオは恋愛の代償行動」だと思いますが、とかく人は、いろいろな代償行動に走ることがあります。ヒロインの一途な恋愛は、陸上競技の代償行動だったのですね。
近藤はヒロインにそれを悟らせる段階で、自分が作家になるという夢も再確認するのです。
追記Ⅴ ( 敵はもう一人いる )
2018/6/5 9:29 by さくらんぼ
これが、あらたな恋愛に、発展しないとは限りらない。年齢的にも釣り合いが取れそう
映画の終盤近く、近藤が小説を書き上げます。内容は、きっと実話をモチーフとした、女子高生がらみの美談でしょう。
ファミレスの事務所でランチを食べながら、おばさん店員が、こっそり、それを読んでいました。
しかし、わざわざ、そんなシーンを挿入しておきながら、その後日談がまったく出てきません。
でも、私は想像します。
クレーム客に頭を下げることしか出来ない、ただの弱虫、「なさけない男」だと思っていた店長・近藤が、意外にも、内面的には「知性と強さ」を持っている事を、おばさん店員は知ったのです。
これが、あらたな恋愛に、発展しないとは限りません。年齢的にも釣り合いが取れそうですし。
追記Ⅵ ( 「羅生門」② )
2018/6/5 14:18 by さくらんぼ
二つとも「雨宿りから始まる物語」
>「羅生門」が出てきたのは、このような歳の差(45歳と17歳)、そして店長とバイト(バツイチ子持ちと高校生)という関係は、世間から、さまざまな景色に見える、という意味でしょう。(追記Ⅱより)
「雨宿りから始まる物語」、という点でも。
追記Ⅶ ( 普段着 )
2018/6/5 16:19 by さくらんぼ
彼女の衣装は、足元も含め、デート用ではない。休日に近所のコンビニにでも行くときの普段着だった
ヒロインに横恋慕するバイト仲間の男が、ヒロインが店長と恋仲なのを知り、黙っていることを条件に、デートを迫ります。
いやいや待ち合わせ場所に現れたヒロイン。
その時の彼女の衣装が、足元も含め、デート用ではありません。休日に近所のコンビニにでも行くときの普段着。
実は、かつて私にもそんな経験があります。もちろんデートを無理強いしたつもりはありませんが…。
観てて、痛いシーンでした。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)